原点は「ネトゲ課金」。統合失調症になった男がたどり着いた働き方はフリーランスだった。

原点は「ネトゲ課金」。統合失調症になった男がたどり着いた働き方はフリーランスだった。
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2003年に就職活動に失敗した私は、統合失調症となり半強制的に引きこもりになってしまいました。

 

しかし障害者でも引きこもりでも、お金を稼がなくては生きてはいけません。

 

実家暮らしとは言え、障害年金だけでは生活が厳しく、まずは簡単そうなアルバイトから始めました。

 

 

 

それから10年が経ち、現在は個人事業主としてWebライターのお仕事をしています。

 

いわゆるフリーランスです。

 

 

 

まっとうな人生を歩むことができなかった私も、フリーランスという形で働くことで、ようやく落ち着きを手に入れることができました。

 

そしてフリーター時代とは比べものにならないくらい、自分らしく働けています。

 

 

 

ブラック企業にすら就職できず、フリーターとフリーランスという働き方を続けてきた私のリアルな体験談を紹介します。

 

 

ネットゲームの課金アイテムを買うためにバイトを始める

 

大学を留年した私は、自宅に引きこもってネットゲーム三昧の日々を送っていました。

 

ネットゲームの世界には、私のように1日中ゲームをしている仲間が大勢いて、朝から晩まで狩りとチャットに明け暮れていました。

 

 

 

私が遊んでいたネットゲームには、ネットゲームの世界のアイテムをリアルマネー(現金)購入できる機能がありました。

 

よく言われる「課金」というやつです。

 

 

 

ゲームの世界で強くなるためには、そのようなアイテムを手に入れる必要があります。

 

そのためにはどうしてもお金が必要でした。

 

私はネットゲームの世界で強くなるために、アルバイトをすることにしました。

 

 

 

 

100円ショップのアルバイトはレジが簡単なだけだった

 

アルバイト先に選んだのは、レジが簡単そうな100円ショップでした。

 

時給は780円くらいだったと思います。

 

 

 

最初の3ヶ月間は研修期間でした。

 

私の人生で初めての接客業。お札の数え方やレジの打ち方、商品の陳烈方法、そしてお客様との接客など、本当に基本的なところから教えられました。

 

 

 

ところが、なかなか仕事を覚えられない。

 

私の要領が悪いのか、あるいは障害のせいなのか、自分でもよくわからないのですが、仕事を覚えるのは本当に遅かったと思います。

 

 

 

私と同じ時間帯に働いていたパートのおばちゃんがいたのですが、あまりの私のできの悪さに、いつもイライラしていました。

 

仕事の指示を出す際、他のスタッフに言うときと私に言うときで、全然口調が違うのです。

 

 

 

そのような日々を過ごすうちに私は、他のスタッフと関わる時間の少ない、レジ担当の時間が一番好きになりました。

 

レジ担当はお客様が持ってきた商品をバーコードで読み取って清算するだけの作業でした。

 

つまり、100円ショップの店員という接客がメインの仕事なのに、単純作業であるレジ担当が大好きな、ダメなスタッフになってしまったのです。

 

 

 

しかし割り振られる仕事はレジだけではありません。品出しや接客などもローテーションで回ってきます。

 

レジの仕事だけをやりたいと言うこともできませんし、先ほどのパートのおばちゃんからのパワハラも日を増すごとにきつくなってきてしまったこともあり、結局、100円ショップは9ヶ月だけ働いて辞めてしまいました。

 

 

 

 

好きなことが仕事になったWebクリエイター

 

100円ショップを退職してしばらく引きこもりが続いたのですが、それからいろいろあって、地元の会社でWebクリエイターの仕事をすることになりました。

 

雇用形態としては、就労継続支援A型と呼ばれるものです。

 

これは時給制のアルバイトと正社員の間のような働き方です。

 

 

 

もともと趣味でWeb制作をやっていたので、仕事は楽しかったです。

 

障害者施設でのお仕事だったので、他のスタッフには知的障害者や身体障害者の方もいて、他の会社では体験できないような貴重な環境で働くことができました。

 

 

 

Web制作チームのリーダー的なポジションで5年間働き、2018年3月に退職しました。

 

辞めてしまった理由を一言で書くのは難しいのですが、仕事に対する考え方が上司と食い違ってきたり、5年間の勤務である程度の貯えができたため、独立してみようという思いが出てきたことが理由です。

原点は「ネトゲ課金」。統合失調症になった男がたどり着いた働き方はフリーランスだった。-1_r

 

 

未経験でフリーランスのWebライターとしてデビュー

 

2018年4月に開業届を出して、フリーランスになりました。

 

 

 

この段階で、一度自分のスキルや経験の棚卸をしてみました。ざっと紹介すると以下の通りです。

 

・Web制作のスキル(HTML/CSS/JavaScript/WordPress)

・障害者として生きてきた経験(就労支援施設の利用体験など)

・IT系資格を取得してきた実績(情報セキュリティスペシャリストなど)

・趣味でブログ運営(15年くらい)

 

30代なのに、この程度のスキルと経験しかないのはちょっと残念でしたが、これらを活用してフリーランスとして活動を開始することにしました。

 

 

 

Webライターとして最初のお仕事は、セキュリティのオウンドメディアの記事執筆でした。

 

文字単価は1円です。

 

ちなみにこのクライアントは、開業当初から継続して案件をいただける、今のところ一番のお得意先です。

 

 

 

その後もWebライターとして、継続のお仕事をいくつかいただけるようになりました。

 

収益はまだまだですが、なんとかやっていける形にはなったと思います。

 

 

 

 

フリーランスには総合力が求められる

 

私は自分の意思でフリーランスになり、1年ほど仕事をこなしてみて、自分にできることがはっきりしました。

 

そして、この働き方には総合力が求められると、つくづく実感しています。

 

 

 

フリーランスは名前の通り自由ですが、仕事をするにあたって必要な作業は、全て自分でやらなくてはいけません。

 

フリーターでアルバイトとして働くのと違い、業務の一部分を切り取って、それだけ黙々とやるというわけにはいかないのです。

 

 

 

フリーランスになって、営業や仕事の進め方、報酬の受け取りや、仕事で必要なスキルアップなど、考えることもやらないといけないことも山ほどあります。

 

しかし「自分」の責任と判断で、「自由」に仕事のかじ取りができる現在の仕事の仕方は、本当に気に入っています。

 

 

 

例えば、私には営業用のホームページがあるのですが、事業の見直しや実績の増加に応じて、自分が良いと思った内容で自由に更新できます。

 

会社員だったころは、自社のホームページを最新情報に更新するだけでも上司や部長の許可が必要でした。しかも、それが面倒で、結局誰も更新しないという状態になっていて、本当に残念に思っていました。

 

 

 

自分が良いと思ったことを、自由に取り組むことができる。

 

だめだと思ったら、すぐに軌道修正できる。

 

クライアントの利益のために、自分の能力を総合的に活用できる。

 

 

 

これがフリーランスになって感じた、最大のメリットです。

 

誰かから指示された仕事をこなすのではなく、自分の判断で仕事を進めることができるようになって、私はようやく自分らしく働けるようになったと思います。

 

 

 

 

最後に

 

Twitterなどを見ていると、大学の在学中にクラウドソーシングなどで仕事をしていて、そのまま新卒フリーランスになります!と宣言している人がいます。

 

私が大学生だったころには、考えられない状況です。

 

 

 

2019年6月にはランサーズが「#採用やめよう プロジェクト」[1]を発信していますし、このような流れは加速していくと考えています。

 

 

 

私は今年で40歳になる古いおじさんなので、「とりあえず会社員をやった方が良いよ」と思ってしまうのですが、若い人には、もうこんな考え方が通用しない時代です。

 

「会社員かフリーランスか」

 

今はまだそんな時代ですが、これから社会が成熟することで、まだ誰も実践したことがない、新しい方法で自分らしく働ける時代がやってくるのかもしれません。

 

 

 

 <参考・参照サイト>

[1]#採用やめよう で本当に伝えたいこと」(Lancers、2019/6/1)

 

 




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ライター
村上 英輝
フリーライター&Webクリエイター。奈良県在住。2018年4月より個人事業「コレカラウェブ」を開業。20年間のWebクリエイター経験を活かし、WordPressやSEOに強いライターとして活動中。難しいことを分かりやすく伝えるをモットーに執筆しています。趣味は読書・散歩・マラソン・写真。
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