わたしが副業でライティングを始めたのは2019年1月で、今から5ヶ月前のことです。
そのころから「専業ライターを目指す」と決め、本業以外の時間のほとんどをライティングに投入してきました。
副業との付き合い方としてはいろいろあるでしょうが、わたしは専業ライターとしての独立を目指していたので、本業以外の時間のほとんどをライティングに投入しました。
その結果、月10万円を安定して稼げるようにはなりましたが、「ライターとしての独立はそう簡単ではないな」ということが分かるようになりました。
「だれでも簡単に稼げる」と言われることの多いライティングですが、大きく稼いだり独立したりするには1年などの短い期間ではなく、もう少し長い時間をかけるのがよさそうです。
この記事では、「専業ライターになること」を目指して走っているわたしの体験談を紹介します。
ライティングに限らず、副業をしようと考えている方、すでに副業をされている方の参考になれば幸いです。
ライティング収入を月30万円にするために必要なこと
わたしが最初に立てた目標は、以下の通りです。
【大目標】
1年後に月30万円を安定して稼ぐ(専業ライターになる)
【中目標】
半年後に月20万円を安定して稼ぐ
【小目標】
3ヶ月後に月10万円を安定して稼ぐ
ライティングを始めた当初は、3ヶ月後に月10万円の収入を獲得することを直近の目標にしていました。
ライティングに使える時間に限りがあったので、まず10万円を稼ぐのに必要な時間をはっきりさせました。
1日につきライティングに投入できる時間を把握し、ライフスタイルをある程度固定するためです。
1文字1円の案件に取り組むと仮定すると、10万円を稼ぐには単純に10万文字を執筆する必要があります。
※クラウドソーシングサービス手数料、税金などもありますが、クライアントさんが手数料等込みで報酬を支払ってくれることもあるのでこれらは省いています。
直接お金になる文字を打つだけでなく、提案、調整、リサーチなどもライターにとっては重要な仕事です。
だから、文字を打ち込むだけならもっと速いはずですが、平均して「1時間1,000文字生産できる」として10万文字を書くのに必要な時間を計算します。
すると10万円稼ぐには100時間を投入する必要があることがわかります。1時間500文字なら200時間です。
時間にすると、1日平均3.3時間〜6.7時間をライティングに投入する必要があることがわかりました。
5ヶ月ライティングをしての結果で言えば、平日は5時間、休日は10時間前後はライティングに投入しています。
「書くこと」が大好きではありますが、仕事にするには苦しさも伴うということを身に染みて感じることがあります。
睡眠不足による仕事の質の低下
わたしのライフスタイルは、以下のツイートの通りです。
▼平日
サラリーマン、副業ライターの平日
09:00 起床、食事
09:30 Twitterなど
10:30-15:00 記事執筆、食事
15:30-02:00 本業
02:30 帰宅、風呂
03:00 Twitterなど
03:30 就寝記事執筆は4時間半、睡眠5時間半ほど。
状況によってはもっと執筆するし、睡眠も削ります!まだまだやるよ!
— めんおう@自由に生きる人 (@mennousan) 2019年5月23日
▼休日
サラリーマン、副業ライターの休日
09:00 起床、食事
09:30 Twitterなど
10:30-16:00 記事執筆、食事
16:00-20:00 家族との時間
20:00-24:00 記事執筆
24:00 Twitterなど
24:30-03:30 記事執筆
03:30 就寝記事執筆は12時間、睡眠5時間半ほど。
休みも休まないよぉ!まだまだやるよ!
— めんおう@自由に生きる人 (@mennousan) 2019年5月23日
平日も休日も5時間半の睡眠時間を取れているように見えますが、本業が夜遅くまであり興奮状態が落ち着かないこと、パソコンやスマホを見ている時間が長いこともあってか寝付けないことが多いです。
また、朝も妻の出勤、子供たちの通園で8時くらいに目が覚めることがほとんどです。
目が覚めるとなかなか寝付けず、重い頭でパソコンに向かわざるを得ないこともあります。
これが重なってくると明らかに記事の質が落ちてきます。
もちろん質の低い記事は提出できないので、その場合は書き直します。
また、執筆中にどうしても眠くなることもあります。
すぐに仮眠するようにしていますが、これが生活リズムが崩れる原因になるのです。
「副業推進!」と政府が副業を奨励している一方で、企業側が社員の副業を認めないケースはいまだに多いようですが、その理由として「本業への影響や社員の健康管理問題」を挙げていることを身をもって痛感しました。
睡眠不足なまま出勤し、集中できずにその日の仕事を終えたこともありますし、すでに説明したように副業自体にも影響が出てしまうので。
頭痛と眼精疲労とストレス
副業を始めてから、頭痛と眼精疲労を感じることが増えました。
パソコンやスマホに向かう機会が増えたことから、肩や首の硬直もその原因なのでしょう。
わたしの場合は、左のこめかみと目の奥の鈍い痛みを感じることが多いです。
この痛みを感じているときは、そのストレスや寝不足でいろいろなものに敏感になります。
子供が集中してご飯を食べないことにイラつく、妻の些細な一言にイラつく、思うように仕事が進まないことにもイラつく……。
そして、イライラしている自分が嫌いになる。
眠れない。
眠れないから、そのまま頑張って記事を書こうとする。
眠いまま書くから記事の質が落ちる。
記事が進まず、さらにストレスを感じる。
仮眠して生活リズムが崩れてストレスを感じる。
自分も仕事もうまくコントロールできない自分が嫌いになる。
さらにストレスがたまる。
状況がよくない時は、このように何をしても自己嫌悪になります。
「何をしてもうまくいかない」という状況になった時は、とにかく眠気が来るまで布団に潜るしかありません。
とにかく寝るのです。
横になりながら「時間がもったいない。記事を少しでも進めたい」という気持ちはもちろんありますが、我慢して待つのです。
生活習慣を改善しながら、いい記事を書く
冒頭にも紹介した通り、5ヶ月前、ライティングを始めたころに掲げた目標は以下の通りでした。
大目標:1年後に月30万円を安定して稼ぐ(専業ライターになる)
中目標:半年後に月20万円を安定して稼ぐ
小目標:3ヶ月後に月10万円を安定して稼ぐ
ライティングを始めて5ヶ月経った今、「月10万円を安定して稼ぐ」ことはできるようになりました。
しかし、睡眠不足、頭痛、眼精疲労、ストレスなどを引きづりながらの作業になりました。
ライティング収入を伸ばすには、文字単価を上げる、ライティングに投入する時間量を増やすという方法がありますが、いずれもなかなか難しいのが現状です。
そこでわたしは、目標を見直しました。
1年後に30万円を稼げるようになって独立する目標を、後ろ倒しにすることにしたのです。
今はまだ実績を積む時期で、書ける記事の幅を広げたり、専門性を付けたりする時期だと考えたからです。
5ヶ月間、本気でライティングをして分かったことはたくさんありましたが、「副業として毎日5時間」というのはかなり限界に近いものでした。
ギリギリの状態を続けていくことはできませんから、これからはライターとしての仕事のアウトプットのみでなく、インプットを増やすことにしました。
長い目で見て、着実に、いい仕事を積み重ねていく。
この先にしか、最終的な目標の達成はないはずなのです。
今の副業ブームに乗って、本業の傍ら副業を始める方は多いことでしょう。
今の時代、ライティングに関わらず、音楽や動画も副業になる時代です。
好きな事や得意なことを副業とする方が多いのでしょうが、長く活躍するためには何より「バランス」が大事です。
本業とのバランス、家族とのバランス、健康とのバランス。
「バランス」を崩しては、長く続けることはできません。
わたしは独立を目指して、副業を始めた当初から振り切って本業以外のすべてを投入してちょうどいい「バランス」を見つけました。
ただし、そうではなく1日1時間などできるところから少しずつ手を付け、できる範囲で負荷をかけていく方法もあるでしょう。
あなたに合ったやり方で「バランス」を見つけ、長く続けていくのがいいのではないでしょうか。
あなたの副業がうまくいくことをお祈りしています。
この記事を書いたのは
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専業ライター。大学卒業後、防衛省にて10年勤め、民間企業を経てフリーランスへ転向。ネット、転職、英語、取材などを中心に書いています。クライアント様の伝えたいことを、万策をもってお伝えします。スマートニュース掲載、上位表示記事多数、寄稿(わたしのネット様、ゼロプラス様、スタープラチナ様など)。
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