2000年台には「IT革命だ」と言われていたと思ったら、ここ数年では「情報過多の時代」と言われるようになりました。
IT革命が情報爆発を生み、今は情報が溢れているということですね。
近頃では、YouTubeやTwitterだけでなくInstagramやSHOWROOM、LINEオープンチャットなどといったプラットフォームが登場し、プラットフォームごとに複数のアカウントを持っている人も多いようです。
つい先日までわたしが所属していた職場の女子高生バイトさんは、朝はテレビ見ながらYouTubeを見て、LINEで友達とやり取りして、通学時も音声配信聴いて……といった具合だそうです。
「人間の情報処理能力は変わっていないはずなのに、触れる情報量だけ増えても処理しきれなくなって混乱するだけだよなぁ…」と思います。
この記事では、情報過多の時代の頭の使い方について、わたしが大事にしていることを紹介したいと思います。
質の高い情報源に絞って情報をインプットする
情報を賢く選び取れる人だけが得をし、そうでない人が損をするようになってきています。
買い物で100円得する損するという意味はもちろんですが、「生き方」という大きなテーマにおいても同じことが言えると思います。
出典:総務省「平成 30 年通信利用動向調査の結果」(令和元年5月31日公表、別添2 P2)
世帯年収が低いほどインターネットを利用していない傾向にあります。
いろいろな解釈ができそうですが、「インターネットを利用しないから年収が低いまま」とも考えられるのです。
以下のツイートは、「情報を賢く使える人ほど買い物で得をする」ことの一例です。
新社会人のみなさま、おめでとうございます!🎉✨
マックフライポテト🍟🍟🍟から、お祝いのメッセージが届いています😊✉️✨#入社式 pic.twitter.com/73gMLGebp5— マクドナルド (@McDonaldsJapan) April 1, 2018
SNS、メルマガ、スマホアプリなどに溢れているお得情報は、それらを利用していなければ巡り合えないのです。
情報の発信側は「発信したじゃん、見てない方が悪いんだ」と、情報に疎い人には不親切なものです。
仕事で「メールしたぞ、見とけよ」と言う人がいるのと同じですね。
わたしはライティングを仕事にしていますが、夜遅くなるほど頭の動きが悪くなるのがよくわかります。
考えがまとまらず、アイディアも浮かばなくなり、頭の中身が文章にならない。
結果、夜遅いほど仕事にならないのです。
これは「頭が疲れるから」ですが、情報過多の時代はインプットや選択過多でそもそも頭が疲れやすいのです。
冒頭で触れた女子高生同様、わたしもなかなかの情報中毒者です。
朝起きてまずメール、チャットワーク、LINE、Twitterメッセージを確認し、Twitterの投稿をします。
そこからVoicyを聴きながら朝の支度、子どもを幼稚園に送ってからは資格の勉強と続き、記事の執筆にとりかかります。
ライターの仕事は、常に調べものをしたり考えたりで頭を使います。
休憩時間は、購読しているnoteを読んだり、好きなTwitterアカウントをのぞいたり。
夜も同じようなペースで仕事、ネット、SNSで1日が終わります。
ライター業と並行して主夫をしていることもあり、ぼーっとして何も考えない時間は寝ている時以外ほとんどありません。
わたしの場合、これ以上、情報の摂取量を増やすことはできません。
本当に価値のあるものとそうでないものを取捨選択できなくなるからです。
情報を選び取る上で、考えなければならないフィルターはたくさんあります。
●内容は正確なのか
●自分に関係あることなのか
●知っておくとためになるのか
●誰が言っていることなのか
信頼できて有益な情報を選ぶには時間も頭も使うので、頭で考える仕事をしていると情報の取捨選択にまで頭を使うのが厳しいのです。
そこでわたしが行なっているのは「インプットを、質の高い情報源に絞る」ということです。
わたしは、
●Twitterのフォロー先を絞る
●本屋に行くのではなくおすすめ本を買う
●ブログやnoteは好きなもののみ定期購読する
●そもそも触れる情報源を、Twitter、書籍、購読しているブログとnoteに絞る
というふうにしています。
こうすれば、流れてくる情報が信頼性の高いもの、自分に関係あることばかりになります。
1度決めた情報源からは、ほぼ無条件に、かつルーティンで情報を摂取すればよくなりますよね。
ただし、情報源を取捨選択するときは、本当に頭を使わなければなりません。
毎日触れるものになるし、長く使うので、最初の選択が大事ということなのです。
「やめてみる」と大切なものが見えてくる
「ためになるものだけを摂取するために情報源を絞る」というのは、なにも情報に限ったことではありません。
日常生活においても「徹底的にやめてみる」と、大切なものが見えてくるのです。
水を飲むのをやめれば水が飲みたくなるし、車で移動するのをやめたら車のありがたさがわかるものです。
その一方で、Twitterに触れる時間を減らしたら、前よりも仕事が早く終わるようになったというように「やめても大丈夫なもの」や「やめた方がいいもの」も見えてきます。
実際わたしは、31歳で転職、33歳でフリーランスに転向する中で、いろいろなものをやめてきました。
●新聞をやめた
●医療保険をやめた
●無計画な外食をやめた
●飲み会に行かなくなった
●二次会は絶対に行かなくなった
●サービス残業を断るようになった
●キャリア携帯を格安SIMにした
●高い生命保険を安い共済にした
ずっと何となく「必要だ」と思って続けてきたものでしたが、やめても何も困ることはありませんでした。
その勢いで、というわけではありませんが、わたしは2019年の8月に会社を辞めてフリーランスのライター(主夫)になりました。
「フリーランスなんて大丈夫?」と言う人は多いですが、これも、「全力でやってみてうまくいかなければ会社員に戻ればいいよね」と思っています。
「やめてみる。」
「やめてみた先で大切なものを見つけ、それを持ち続ける。」
これは、情報やインプットに限った話ではなく、生き方にも通じることなのです。
ごちゃごちゃしたものはあっさりと捨てて、本当に大切なものだけを大切にし続けられる生き方をしたいものです。
最後に
2019年。
暦は平成から令和に変わり、「情報過多の時代」と言われる一方で「個の時代」とも言われるようになりました。
急激な情報化で個人単位での発信ができるようになり、「個人が活躍できる時代が来た」ということです。
情報にはモノが乗っかり、他人の生活が乗っかり、他人の体験が乗っかって、わたしたちの暮らしに入り込んできます。
すなわち、「情報過多」というのは、モノの過多であり、他人の生活過多であり、他人の経験の過多でもあるのです。
モノや他人の体験はすべて自らの疑似体験になるので、「体験し過ぎ」になるのです。
これじゃ疲れます。
疲れていつか、ストレスになるのです。
こういうときは迷わない。
迷わずやめる。
迷わないためにやめればいいのです。
「徹底的にやめてみる」
本当におすすめなので、1度試してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたのは
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専業ライター。大学卒業後、防衛省にて10年勤め、民間企業を経てフリーランスへ転向。ネット、転職、英語、取材などを中心に書いています。クライアント様の伝えたいことを、万策をもってお伝えします。スマートニュース掲載、上位表示記事多数、寄稿(わたしのネット様、ゼロプラス様、スタープラチナ様など)。
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