フリーランスで仕事をするとき、SNSを通じてクライアントとやりとりする機会があります。
また、SNS経由で仕事をいただくことも。
しかし、SNSをちゃんと運用しようと思うと、時間と労力がとてもかかってしまいます。
私が実際にTwitter、LINE、Instagram、YouTube、Facebookという5つの代表的なSNSを使って感じた、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
目次
SNSでのコミュニケーションが主流となっているフリーランス業界
SNSを使ってクライアントとコミュニケーションを取る機会というのが、ここ数年で圧倒的に増えたと感じています。
ひと昔前なら、クライアントとのやりとりは、メールや電話というのが一般的でした。しかし現在は、メールはまだ使いますが、電話でクライアントとやりとりするというのは、本当に緊急の時以外はありません。
私は、フリーランスのライターとして約6年、コンサルタントとして2年ほど活動しておりますが、クライアントさんとの連絡ツールはFacebookのメッセンジャー、Twitter、InstagramのDM、LINEなどのSNSを活用しています。
その他にも、ビジネスツールとして使われるChartworkやSlackをしようすることも増えてきました。つまり、フリーランスとして活動する以上、SNSやビジネスツールを使えるようになることは、必要な条件となっていくでしょう。
フリーランスがSNSを使う目的とは?
フリーランスがSNSを使う目的は、大きく分けて2つあると、私は考えています。
・コミュニケーションツール
・集客のため
コミュニケーションツールについては先述した通りですが、もう1つの理由である「集客のため」というのは、フリーランスがSNSを始める最大の理由であると私は感じています。
なぜ、フリーランスがSNSを集客目的に使うのかといえば、そもそも普段からSNSを利用している人も多く、無料で気軽にスタートできる集客方法だからです。
実際に、「簡単Facebook集客」とか「最新Instagram集客」というようなサービスが多く存在しています。
そのため、順番としては「集客のためにSNSを始める→クライアントとのコミュニケーションツールとして使用している」という人が多いと思います。
実際、私はそうでした。
余談ですが、フリーランスかどうかを問わず、SNSで無料で集客するには、圧倒的に時間を投資する必要があります。
集客とは、お金をかけるか、時間をかけるか、もしくはそのどちらもかけるかの3択ということは、頭に入れておきましょう。
フリーランスが各SNSを使ったときのメリットをご紹介
それでは、フリーランスが各SNSを使用することによって感じられるメリットをご紹介していきましょう。
今回は、私が実際に利用したことのある(現在も利用している)5つのSNSのメリットを合わせてご紹介します。
Twitterのメリット:仕事の受注につながる
近年、再ブームのきているTwitterですが、今回ご紹介するSNSの中で最もフリーランスと相性が良いと私が感じています。
というのも、企業に属している人もTwitterにはたくさん存在しており、中にはTwitter上でお仕事相手を募集していることがよくあるためです。
さらに、140文字という制限の中で有益な情報をわかりやすく発信してくれているので、自分のビジネスを成長させるための情報収拾の場としても活用することができます。
実際に私も経験があるのですが、すでに活躍されている方が「こんな仕事があるのですが興味ありますか?」とツイートしていることがあり、気軽にリプライを送ることで仕事を受注できたことがあります。
Twitter経由の仕事の場合、クラウドソーシングサイトに比べて単価が高いものも多く、クラウドソーシングの案件などで疲弊している人におすすめです。
Facebookのメリット:見込み客が集まるコミュニティがたくさんある
まだまだ根強い人気を誇るFacebook。
積極的にタイムラインに投稿する人もいれば、Facebookは見るだけと割り切っている人も多いでしょう。
実は私も後者です。
なぜ、投稿しないのにわざわざ見にいくかというと、Facebookには特定の趣味や悩みを持つコミュニティが数多く存在するからです。
Facebookページで情報を確認することはもちろんですが、意外と役立つのが「グループ機能」。
比較的、悩みやお困りごとが顕在化しているので、自分と同じ悩みを持った人へ相談できたり、お困りごとを解決するツールを提供してあげることができます。
Instagramのメリット:自分の作品を掲載することができる
若い世代を中心に利用者が多いと言われているInstagramは、フリーランスでも活用しがいのあるSNSです。
特に、デザイナーなどの作品を生み出す人にとっては、自分のポートフォリオ的な使い方をすることもできます。
一方で、Instagramで発表するようなポートフォリオはない私は、基本的に趣味の投稿がほとんどとなります。
スポーツ観戦や子供用のアカウントを複数使い分けており、同じような趣味を持つ人たちをフォローしたりコメントしあったりしています。
フリーランスになると、普段の生活の中でお客さん以外の人と接する機会が極端に少なくなるので、仕事以外の付き合いや趣味のつながりを持つためには、Instagramを利用するメリットは多いと感じています。
YouTubeのメリット:質の高いコンテンツの発信ができる
スマホがあれば、簡単に動画を撮影し、それをそのままYouTube上に投稿することができるようになりました。
YouTubeへ動画を投稿するとなると、高度な編集技術や専用のアプリケーションが必要だと考えている人も多いでしょうが、コンテンツが面白ければたくさんの人が見てくれるのがYouTubeです。
私はコンサルタントとして活動しているので、もっぱら最近はYouTube上でコンテンツを発表するようにしています。
文字にするというのは本当に大切なことだと感じていますが、実際に顔を出してしゃべることで、お客さんに親近感を持ってもらえるようになるからです。
私の場合、編集に時間をかけるのがもったいないので、スマホで一発撮り、そのままスマホでアップロードという方法でコンテンツを作成しています。
同じような方法で人気を博しているのが、メンタリストのDaiGoさんです。
彼の動画「メンタリスト DaiGo – YouTube」は、編集などしておらず、一人で30分前後話しているだけ。
内容が面白いので、多くのファンが付いているという、代表的な例です。
LINEのメリット:コミュニケーションのスピードが早くなる
LINEを使ったことがない……という人は、ほとんどいないでしょう。
友人間のコミュニケーションツールとして圧倒的に普及しているLINEですが、クライアントさんとのやりとりをLINEでする機会も増えてきました。
私も現在進行しているプロジェクトのうち、LINEで連絡するお客さんが複数います。
私がLINEを利用して感じるメリットは、短文でコミュニケーションができるということです。
メールだと「お世話になります。●●の●●です。さて、先日の……」みたいな、長ったらしい文面でのやりとりが一般的ですが、LINEだったらいきなり本題でOK。
メールはまとめて返すというのが私のスタイルですが、LINEに関してはタスクとタスクの合間の休憩中に、パッと見て、即返信が必要なものは極論「Yes or No」だけ送れば良いわけなので、とても気軽にコミュニケーションができます。
フリーランスが各SNSを使ったときのデメリットをご紹介
メリットがあれば、各SNSにはデメリットも存在します。
私が感じたそれぞれのSNSを使用して感じたデメリットをご紹介します。
Twitterのデメリット:Twitterが楽しすぎて仕事に支障をきたす
「ツイ廃」という言葉があるように、Twitterはやればやるほど奥が深く、中毒性が高いものとなります。
会社員ならば、就業中は監視の目があるのであまり更新することはできませんが、フリーランスになるといつでも更新することができてしまいます。
結果として、1日中Twitterに没頭してしまった……なんてことも、よくある話。
実際、私もTwitterを始めた当初は、通知が来るたびにTwitterを開いてリプライ(返事)を飛ばして……と、まさにツイ廃になりかけていました。
そうならないためには、通知を切ったり、作業中は機内モードにする、Twitterに取り組む時間は1日の中で決まった時間だけにするなど、高い自己管理能力が必要となります。
Facebookのデメリット:営業されることも多い
最近のFacebookの場合、あらゆるところでネットワーク系の勧誘投稿や、メッセージが送られてきます。
これは、友達が増えれば増えるほど多くなる、というのが私の印象です。
私も、友達を1,000人超えたくらいからどんどん連絡が来るようになりました。
あまりにも多いので、定期的に友達の整理をしていますが、これが結構ストレスになることもあります。
私が行っている対処法は、プライベート用のアカウントとビジネス用のアカウントを分けることです。
ビジネス用のアカウントは、たくさん勧誘のメッセージがきますが、これも勉強と考えて全て目を通して返信するようにしています。
意外と気づきがあるので、おすすめです。
Instagramのデメリット:仕事には繋がりづらい
Instagramのデメリットは、なかなか仕事に繋がるような活動がしづらいというものです。
というのも、Instagramは本文中にURLの記載はできるのですが、リンクとして貼り付けることはできません。
他のSNSのように「ブログ更新しました!」みたいな投稿をしても、ダイレクトにブログに飛ぶことができないので、あまり見てもらうことができません。
ただし、一定のフォロワー数を超えると、ストーリー機能でリンクを貼ることができるので、1,000人以上のフォロワーがいれば有効活用することができる可能性が高まります。
YouTubeのデメリット:視聴回数が伸びないとモチベーションが下がる
ブログと同じなのですが、YouTubeも人に見てもらえないとなかなか続けるモチベーションが上がってきません。
私の動画も、多くても数百回、通常では数十回の再生回数です。
とはいえ、動画コンテンツを発信し続けるというのは、長い目で見ればプラスになるので、なんとか続けていけるように工夫するというのが対処方法になります。
私の場合、決まった時間に動画撮影をするようにしています。
視聴回数を見てしまうと、ため息が出てしまうので、回数の確認は月末だけにするなどの工夫もしています。
LINEのデメリット:休み、時間帯関係なく連絡がくる
とても便利なコミュニケーションツールである反面、時間帯や曜日に関係なく連絡をしてくるクライアントさんがいる可能性があります。
私も少し前までは、夜中や休みの日もお構いなく連絡してくる方がいて、かなり振り回されたという経験があります。
ここは、しっかりと割り切らないとものすごくストレスを感じることになります。
私が行った対処法としては、このようなお客さんに営業時間、休日をしっかりと伝え、その間に連絡いただいても対応できないことを伝えることでした。
すると、ほとんどのクライアントさんが納得してくれました。
一部、納得いただけないクライアントさんもいましたが、その方とはお取引をお断りさせていただきました。
フリーランスなので、こういったお客さんに振り回されない生き方をしたいですしね。
自分に合ったSNSを利用することで無理せず運用しよう!
フリーランスがSNSを使用するメリット・デメリットについてご紹介しました。
今回ご紹介したSNSの他にも、たくさんのSNSがあります。
私は職業柄、新しいSNSは登録し、一通り使用してみるようにしていますが、普通の方は全てのSNSを使うというのは現実的ではありません。
ただ、全くSNSをやっていないというフリーランスの方は、どれか1つでも良いので始める必要はあると思います。
なぜなら、それだけ仕事につながる可能性が高まるからです。
色々使ってみて、自分に合った1〜2つくらいのSNSを運用する。
これがフリーランスとSNSの正しい付き合い方だと、私は感じています。
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