フリーランスライターで食べていけないと感じていませんか?
私はライターとして活動を始めて5年目となりましたが、立ち上げた当初がいちばん不安でしんどかったのは間違いありません。
「食べていけないのでは?」と、日々恐怖を感じていました。
40歳直前の頃、「正直、もうあとがない」とフリーランスとして生きていくことを決意したときに、決めたことが実践すべき1つ目でした。
目次
3ヶ月という期限を設ける
ただただシンプルに「3ヶ月後、本当に食べていけなかったら辞める」ことを決めていました。
実は2014年、仕事というものに対して大きく自信を失くしていた時期でした。
そんな私がクラウドソーシングサイトと出会い、再起を図ったときに「ライターとして食べていこう」という明確な目標など持てるわけがなかったのです。
しかも30代後半で社会人の折り返し地点、周囲はみな働き盛り。
「正直、もうあとがない」と思いつつも「不安に感じる時間がもったいない」と考え、「とにかくやるしかない」と動き始めたのが実情でした。
結果からお伝えすると、以後私は「食べていけない」状況に陥ったことは一度もありません。
今「食べていけない」「不安」と思われているフリーランスライターでも3ヶ月という期限を設け、これからご紹介することを合わせて実践していただければ、状況は少しずつ変化するものと考えます。
できることならなんでもやりベストを尽くす
実は、20代後半で1度起業していた私。
実績を積めば積むほど仕事が増えていくことを身をもって知っていたため、まずは実績を積み信用を得ることが最優先で、
・できることならなんでもやる
・ベストを尽くす
と決めました。
また単価も自分が納得していれば、いくらでもいいと思っていたのです。
仕事の選り好みをせず自分にできそうなことを基準に、手当たり次第に提案をしていたと記憶しています。
タスクもこなし、入力業務のプロジェクト案件にも挑みました。
しかしこれがフリーランス史上、最も手痛い案件で、約4,000円で引き受けたものの完成に数日かかりました。
数日かけて4,000円、時給も100~120円くらい、そこからプラットフォームへの手数料が20%引かれるわけですから……。
この案件を通じて、時間単価を考慮し仕事を引き受けることの大切さを再確認しました。
以後、入力業務は除外し、また文章を書くことに楽しさを感じたため、次第にライティング業務に絞って提案するようになりました。
クライアントの評価を気にする
今振り返ると自信を失くしていた私とクラウドソーシングサイトは、抜群の相性だったように思えます。
なぜならプラットフォームには評価制度があるからです。
業務完了報告をすると、クライアントは仮入金していた報酬を決済します。
そして相互に評価する流れです。
プロジェクトを完了させるとほぼ満点評価を得ていた私は、徐々に自信を取り戻し「ライターとして食べていける」と感じました。
もしクライアントからたまに3や4の低評価や1や2の酷評を受けお悩みでしたら、受注も発注も行う私の経験上、その理由のひとつはおそらく修正時の対応に問題があるからではと考えます。
フィードバックが発生するのはクライアントのニーズを満たしていない証拠で、与えられた業務を忠実にこなしてくださいという先方の意思の表れです。
修正依頼にイラっとし敵意を剥き出しにして反論、文章や構成を変えまいと躍起になっていないでしょうか。
著名人でないかぎりライターが求められるのは、クライアントのニーズに応えた記事であり、ライターとして自己陶酔できるこだわった記事ではないのです。
評価を気にすればおのずとクライアントのニーズを満たそうと動くことができ、結果クライアントのニーズを満たせばその評価は、きっと望みどおりになるはずです。
そして、そのニーズには実はクライアントを酷評しないことも含まれます。
どんなに酷評でも報復しない
前述のとおり私は受発注の両方を行っています。
どちらの立場であっても、事前に取引相手の評価は過去に遡り確認すべきだと思っています。
以前、私が発注側として案件のやりとりをしていたときのことです。
直近数件の評価が非常に良かった方に発注したのですが、初稿の内容が薄く修正依頼を出したところ猛反発されたことがあります。
よく調べると過去に複数の酷評がなされ、同様に「修正依頼に応じなかった」旨が書かれていたことがありました。
受注者の立場であっても同様で、どんなに好条件で高単価な案件でもクライアントの評価を一通り確認して、他の受注者から酷評を受けている場合は勇退すべきです。
なぜなら、あなたに落ち度がないのに業務中に揉める、または低評価をつけられる可能性があるからです。
酷評は酷評を招く
プラットフォーム上で散見される酷評のほとんどが「報復」と推測します。
なぜならリンクをたどって紐解くと100%に近い確率で、双方が酷評をつけ合っているからです。
この公開処刑ともいえる評価は、お互いに仕事の生産性や運気も下げてしまい不幸になるだけです。
長期に渡りプラットフォームを利用している発注者は、さまざまな受注者と接し評価の重要性を認識しているはずです。
どんなに多忙でも選定前には、クライアントにどのような評価をつけているかも確認するでしょう。
クライアントから酷評を受けても(たとえ落ち度なく理不尽で悔しくても)報復をしないことをオススメします。
3ヶ月後、設備投資を開始する
1~4を実践して3ヶ月も経過すればきっと、収入も上がってくるはずです。
そこで3ヶ月を超えたらPCやデスク周りの設備投資に着手します。
これは生産性を上げ受注のキャパシティを増やすためです。
一日作業しても疲れないデスクとチェア、そして最新パソコンを導入し自分自身の働き方改革を実施します。
インターネットとWordが使えれば高スペックではなくても大丈夫です。
冒頭部で入力業務に数日かかったお話をしましたが、原因はPCが古く動作が遅く、しかも画面がひとつだったからです。
フリーランスライターならサクサク動くパソコンを導入、インターネット、Word、Excelを同時に見て操作できるようモニターをもう1台追加すべきです。
これだけで対応できる仕事量が増えます。
軌道修正したら講座や交流会に参加する
ライターとして軌道修正を果たし「食べていけない」「不安」という状況から脱したら、講座や交流会に積極的に参加されると良いでしょう。
ノウハウやテクニックの話を聞けるだけではなく、仲良くなったライター経由で手堅いお仕事が入ってくることもあります。
たとえ地方在住でも都心にいるライターと同じようにその機会はあります。
地方在住の私も、東京のほか各地で企画、開催されている#ライター交流会(有限会社ノオト主宰)に2回ほど参加しています。
そして講座や交流会で学び、いいなと思ったことやこれは導入すべきと感じたことは直後から早速、取り入れるようにしています。
そうすることで、経験上必ずといっていいほどクライアントの評価は上がり、収入にも反映しているのです。
まとめ
・3ヶ月という期限を設ける
・できることならなんでもやりベストを尽くす
・評価を気にする
・どんなに酷評でも報復しない
ことで、「食べていけない」「不安」と感じる状況から脱せるでしょう。
その後は、
・設備投資をする
・講座や交流会に参加する
ことで、食べていける状況を維持していくのです。
しかし、いくら6つのことを実践しても、再び食べていけなくなることがあります。
それはフリーランスライターとしてクライアントに対し感謝の気持ちを忘れたときです。
どの仕事でもいえるのですが、うまくことを運ぶためには感謝の気持ちが欠かせません。
この記事を書いたのは
- 本業ライター。2014年12月、Lancers登録を機に業務開始。主にビジネスやライフスタイル関連の記事を執筆。必要に応じて取材・撮影もこなす。
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