写真が趣味なら週1回の低稼働で稼げるストックフォトサービスが副業におすすめです
写真が趣味でいろいろな場所に行って撮影している方もいらっしゃるでしょう。
カメラは趣味だからと割り切っていても、やっぱり高い出費は痛いですよね。新しいボディが発表されるたびに欲しくなるし、カメラレンズだって用途に合わせてさまざまなものを揃えなくてはいけない。
そこで、カメラのボディやレンズの購入資金のために、自分で撮影した写真を販売できる「ストックフォト」というサービスを利用するのはいかがでしょうか?
撮影した写真をインターネット上で公開して、企業や個人のお客さんに販売するサービスです。
週末に写真を撮りに外出して、帰宅後にストックフォトサービスに写真を登録するだけ。1週間に1回だけの低稼働で成り立つ副業として、アマチュアカメラマンもこぞって参加しています。
今回はプロじゃなくても写真で稼げる、ストックフォトの始め方から注意点まで紹介します。
ストックフォトの始め方
ストックフォトを始めるために、まず販売する写真を用意する必要があります。
写真はこれまで撮りためておいたものでも問題ありませんが、ピントがずれていたり、被写体が不明瞭だったりする写真は避けた方が良いでしょう。写真によっては色味や彩度を調整して綺麗な状態にすることもおすすめします。
販売する写真が用意できたら、ストックフォトサービスに登録しましょう。
基本的にストックフォトサービスは無料で利用できます。サービスの利用にかかる費用は、写真の売上から差し引かれる形式なので、実際に写真が売れるまで経費はかかりません。
ストックフォトに登録した写真は無条件ですべて販売できるわけではなく、ストックフォトサービスの運営者によって審査が行われます。
写真の審査の基準は、ストックフォトサービスごとにまちまちで、同じ写真を複数のストックフォトサービスに登録した場合、同じ写真なのに審査に通ったり通らなかったりします。審査に不採用だった写真には、不採用になった理由が通知されますが、釈然としない理由で不採用になることもあります。
例えば、自分ではホコリがついてない写真をアップロードしたつもりなのに「写真にホコリが映り込んでいるのでNGです」という理由だったり、まったく違う写真をアップロードしたのに「類似の写真があります」などという理由でNGになったりします。
審査の通過率についてはアップロードしている写真やストックフォトサービスにもよるのですが、体感では50%くらいの通過率です。なかなかシビアな世界ですが、審査に通過した写真が実際に売れるのは、さらに低い割合になります。
「お金になる写真」を撮影するのは難しいということが実感できるでしょう。
ストックフォトサービスの紹介
私が実際に使っている3つのストックフォトサービスについて紹介します。
国内大手のストックフォト「PIXTA(ピクスタ)」
PIXTA(ピクスタ)は国内最大手のストックフォトサービスです。PIXTAの審査は他のストックフォトサービスと比べて緩い印象です。
しかし1か月間にアップロードできる写真の枚数に制限があり、私が登録した時は最大で10枚しかアップロードできませんでした。
アップロードの上限数は写真の販売実績などで増加します。私のアカウントでは写真の販売実績が10枚を超えた辺りから、最大で300枚までアップロードできるようになりました。
販売される写真の値段は写真のサイズによって決まります。例えばSサイズ(640x427px程度)では648円、最大のXLサイズ(6016x4016px程度)では5,400円で販売されます。
ストックフォトサービスの多くは写真のサイズによって価格が変わってきますが、アップロードする写真は一番大きいもの1つを用意してアップロードすれば大丈夫です。サイズの違う写真はシステムが自動的に作成する仕組みになっています。
写真が売れるとクリエイターランク表に従って売上の一部がクレジットという形で加算されます。累積クレジット数が10クレジットを超えると1クレジット108円で換金できる仕組みです。
Adobeのアカウントと連携できる「Adobe Stock(アドビストック)」
Adobe Stock(アドビストック) はこれまでFotoliaという名前のサービスだったのですが、2014年にAdobeに買収されて現在の「Adobe Stock」という名前に変わりました。
現在Fotoliaの管理画面にログインすると「Fotoliaは2019年11月5日に終了します」とアナウンスが表示されて、Adobe Stockに移行するように促されます。
私は買収される前のFotoliaに登録したユーザーでしたが、Adobe Stockへ移行しても過去にアップロードした写真がちゃんと引き継がれることを確認しています。しかし、管理画面が大幅に変更されているので、少し戸惑いはありました。
FotoliaはAdobe Stockにサービス名が変更になったことで、PhotoshopやIllustratorを使っているクリエイターにとって身近なストックフォトサービスになりました。PhotoshopやIllustratorなどのソフトウェアと連携させて、Adobe Stockで公開されている写真が簡単に検索できます。
Adobe Stockでは写真の販売価格の33%の金額がクリエイターのロイヤリティーとなっています。また支払いリクエストは7500円からなので、初回に換金するためには、それなりに写真を販売する必要があります。
2018年12月現在ではAdobe StockとFotoliaが並行してサービスを提供しています。販売される写真は両者とも同じですが、ロイヤリティーの計算方法が異なります。
気になる方は「コントリビューターに対するロイヤリティーの詳細ページ」に詳しく解説されているので、ご確認ください。
写真の値段を自由に設定できる「Photo Library」
Photo LibraryもPIXTAと同様に国内の会社によって運営されているストックフォトサービスです。最大の特徴は写真の販売価格をクリエイターが自由に設定できる点です。
販売する写真をアップロードすると「S」「M」「L」と3つのサイズの写真が作られます。Sサイズは0円~1,000円、Mサイズは0円~2,500円、Lサイズは0円~4,000円までと決まった金額内で自由に価格を付けることができます。
一度設定した価格は公開後にも変更できるので、売れ行きなどを見て販売価格を調整することも可能です。
クリエイターにはランクが設定されており、一番低いランクの「ブロンズ」では写真の売上の35%がクリエイターの収入となります。ランクは過去1年間の販売回数によって変化し、それによって支払い率が上昇します。
つまり売れば売るほどどんどんランクが上がり、収入も上がっていくという仕組みです。
写真を販売する前の注意点
写真を手軽に販売できるストックフォトですが、注意するべき点があります。それは被写体の肖像権に関してです。
自分以外の他人や法人が所有している被写体(建物や敷地、ペットなど)を撮影して販売するために「プロパティリリース」という書類を準備する必要があります。要するに自分のものではない被写体の写真を販売するためには、あらかじめ許可を得ましょうということです。
他人の被写体の写真を無断で販売してしまうと、権利保有者や購入者から思わぬクレームが来ることもあります。もしそのような写真を販売してしまうと、損害賠償が求められてしまうかもしれません。
プロパティリリースが必要かどうかは自分で判断する必要があります。少しでも必要だなと感じたら準備したほうが良いですし、準備できないのであれば、その写真のアップロードは控えた方が良いでしょう。
まとめ
写真を販売してお小遣いが稼げるストックフォトについて紹介してきました。
本格的に稼ごうと思ったら大変ですが、写真を撮影してストックフォトにアップロードするだけなので、ちょっとした副業にはうってつけです。
この記事を読んで興味を持ったアマチュアカメラマンの皆さま。まずはパソコンの中に眠っている写真の整理から始めてみませんか?
大好きな写真で稼げる。こんな夢のようなお話があなたに訪れるきっかけになれば幸いです。
この記事を書いたのは
- フリーライター&Webクリエイター。奈良県在住。2018年4月より個人事業「コレカラウェブ」を開業。20年間のWebクリエイター経験を活かし、WordPressやSEOに強いライターとして活動中。難しいことを分かりやすく伝えるをモットーに執筆しています。趣味は読書・散歩・マラソン・写真。
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