英語が得意な方向けに、在宅でできる副業をご紹介します。
請負でもらう仕事は、知り合いのつてなどが無い場合、クラウドソーシングで受注してくるのが今では一般的になっていると思いますが、企業が個別に募集していたり、広告などでたまに見かけたりすることもあります。クラウドソーシングに限らず、まずはインターネットで調べてみるといいかと思います。
ただし、在宅とはいえ副業です。本業で給与収入を得ている人は、就業規則を確認しましょう。
「給与収入を得ている人が副業をする際に気を付けるポイント」も参考にしてみてくださいね。
1.翻訳
まず思い浮かぶのが、翻訳の仕事です。
クラウドソーシングサイトで多く扱われているため、自分にあったものを探しやすいです。また、英語力をそのまま活かせますので、手軽に始められます。
ただし、翻訳ではTOEICの点数などよりも実績を重く見られることが多いため、未経験でもできる仕事があれば、最初は単価が安くとも経験を積むために積極的にやっていく方がよいでしょう。
翻訳には下記のような仕事があります。
・記事、書籍の翻訳
単価は500文字当たり1,000円~5,000円ぐらいで、専門性や依頼主の状況により幅がある印象です。専門的な知識と語学力が結びついており、それが活かせる場合は、高単価の仕事を効率的にできると思います。
・海外向けHP、パンフレットなどの翻訳
翻訳が必要な文章がエクセルなどに集約されており、それを翻訳する仕事です。クラウドソーシングサイトで検索していると、記事や書籍の翻訳と同じくらい仕事が多いです。単価は記事の翻訳などと同じくらいで、500文字当たり1,000円~5,000円くらいですが、初心者でもやりやすい仕事があり、少し低めの単価が多いように感じます。
<翻訳の仕事が可能なクラウドソーシングサイトの一例>
・クラウド翻訳サービス「Conyac」
2.海外電話連絡
スカイプで海外の会社へ連絡して、項目に沿って聞きながら記録する仕事です。
内容にもよりますが、単価は一件100円くらいです。相手側との時差はありますが、空き時間を活用できます。また、ネイティブと会話できますし、多少言葉が詰まったり、聞き直したりすることは問題ないと思いますので、英会話の訓練に向いているように思います。
3.海外メール対応
海外からの問い合わせに英語で返答する仕事です。
スマホで対応できるような場合もありますが、随時対応や30分以内対応などの条件が付くものもあり、副業としては難しい案件も多いです。期間と対応する見込数や条件により、単価に幅があります。時間厳守があると、かなりのプレッシャーになりますので、相応の英語力や処理能力が求められます。
4.英文添削
ネイティブチェックとも言われる英文が正しく表現できているかの添削を行う仕事や、文章校正の仕事、講師として生徒の英文を添削する仕事などがあります。
ネイティブチェックはその名の通り母国語が英語である人によるチェックになりますので、ここまでできる人は少なく、報酬は通常の校正より高くなります。対応できる人が少ないため、急ぎの案件だと特に高い単価になります。
ネイティブに限定されない通常の校正は単語当たりの単価相場が翻訳の約半分くらいになるかと思います。
すでに書かれた英文のチェックですので、勉強になることも多いと思いますが、正しいかどうかの最終判断をして、どう違うかの説明まですると考えると、翻訳よりも難しいところもあります。
5.海外クラウドソーシングサイトで受注する仕事
海外のクラウドソーシングサイトにも、日本と同じようにライティングの仕事などがあります。
以下のような仕事は、日本の文化を理解している分、日本人であった方が有利と思われます。登録して始めるのに少しハードルが高く感じますが、その分勉強になることも多いと思います。
・書籍など英語から日本語への翻訳
・海外企業の日本向けサイトの翻訳(制作)
・日本に関する記事のライティング
<海外クラウドソーシングサイトの一例>
アメリカの企業が運営するクラウドソーシングサイト「Upwork」
6.アルバイト
在宅でできるアルバイトの求人の中でも、英語を得意とする人向けで、かつ、副業でできそうなものをご紹介します。
・英会話講師
スカイプを使用して、日本人に対して英語を教えます。時給換算すると試用期間後で1,200円~くらいになり、うまく空き時間とマッチすれば良いお小遣い稼ぎになります。ただし、他人に教える分、英会話講師未経験者の場合は、海外在住歴やTOEICで高得点などある程度完成された語学力が必要になります。
・コールセンター業務
英語で電話(スカイプ)対応する仕事です。これも時給は1,200円~くらいになりますが、英会話講師に比べると、勤務の単位が3時間~などになり、土日などにうまく噛み合えばいいですが、時間のハードルがあります。
7.番外編
「働き方改革」の影響もあって、家にいる主婦の方でも働きやすい環境を整えようという取組が進んでおり、在宅でできる仕事が増えてきています。
英語を使った在宅の仕事と関連するところで、最近リリース(2017年1月23日有料トライアル実施)されたのが、ケイオプティコムが提供する「クラウド通訳」です。
面白いのは、スマートフォンを通してビデオチャットで「通訳さん」を呼び出すところです。ビデオチャットを使うため一方通行ではなく横に「通訳さん」がいる感覚で使え、実際に通訳を雇うより安いというサービスです。CNET Japan「在宅ワーカーが観光通訳をサポート–城崎温泉でクラウドソーシングの実証実験」で取り上げられています。
まだ始まったばかりのサービスで、どのくらいの需要があるのかは不明ですが、ご参考になればと思います。
まとめ
在宅と英語と副業を組み合わせると、仕事の幅は少なくなってしまいます。
現状、仕事として出回っているのは、やはり翻訳の件数が圧倒的に多く、ここから始めてみるのがいいように思います。他の仕事については、時間の制約など縛られる部分があり、副業にするのは難しかったり未経験では始めにくかったりする印象です。
英語力を使って仕事をする分、総じて在宅でできる副業の単価としては高めで、経験や語学力などにもよりますが、時給1,000円~2,000円ぐらいが多いように思います。バイリンガルであれば、翻訳でも単価の高い仕事を効率よくできますので、もっと高い時給になります。
英語を使った副業のメリットは、さらに英語力に磨きをかけられることです。自分の現状の英語力に合った仕事から始めて、ステップアップしていけば、副業の効率が上がるだけでなく、本業でも活躍の場は増えると思います。
これから日本でも仕事でやってくる海外の方がさらに増えていく見込みですし、逆に海外で仕事をする機会も増えていくと思います。そこで使用されることが一番多いのは英語ですので、仕事の方向性にもよりますが、基本的には英語力を鍛えていくのがグローバル化への対応としては近道になると思います。
英語に自信のある方、在宅で勉強も兼ねて副収入を得ることができる仕事、始めてみてはいかがでしょうか。
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