「フリーランスとして稼ぎたい」と思ったとき、ライターという職業を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
Twitterを見ると出版社に所属しているライターさんはもちろん、田舎フリーランス養成講座などを受講した初心者ライターさんもたくさんいます。
ライターのどんな点がメリットなのでしょうか。挑戦する前にメリットとデメリットを整理して、自分に向いているのか確かめましょう。
目次
Webライティングのメリット
特別な知識やスキル無しでも始められる
時間をかけて勉強しなくとも案件を受注することが可能です。「まずは副業として少しだけお金を稼いでみたい」という方でもお試し感覚で挑戦することができます。
実際
私自身も「沈黙のWebライティング」という本を1冊読んだだけで仕事に応募しました。営業の方法や文章の型を知らないままの応募でしたが、3人の方からお仕事をいただくことができました。
特別な知識やスキルがなくとも、大学のレポートを書いた経験のある人なら簡単にできるお仕事だと思います。時間はかかりましたが、3件とも無事に納品し、報酬が1万円ほど支払われました。
基本的に在宅で完結する
パソコンとインターネット環境さえあれば、どこでも作業可能です。自宅でも、お気に入りのカフェでも、集中できるコワーキングスペースでも、どこでも仕事ができるのです。通勤せずに仕事ができるのは嬉しいですね。
実際
私は現在、自宅から徒歩圏内にある近所のコワーキングスペースで作業をしています。理由は、同じくフリーランスとして働いている人がたくさんいて相談に乗ってくれるからです。上司や同僚のいないフリーランスにとって、フリーランスの仲間は貴重な繋がりです。例えば、確定申告や営業方法などについてアドバイスをもらうことがあります。
雨で気分が乗らない時は家でのんびり作業しますし、旅行中は静かなカフェで作業することもあります。自分の気分に合わせて仕事場を選べるのは楽しいです。
案件が取りやすい
ライティングは、一つの案件を1,000円程度から受注できます。単価が低いこともあり、初心者でも任せてもらいやすいです。プログラミングなどは一つの案件が数万円になるので、初心者には任せてもらえないことも多いのです。
ライティングは案件を取る敷居が低いので、初心者でもすぐに仕事を始められます。
実際
私はクラウドソーシング(主にランサーズ)でライティングの仕事を受注しています。実績が無くとも「なぜ役に立てるのか」「どんな知識があるのか」「いつまでに納品できるのか」などを丁寧に伝えることによって仕事を任せてもらうことができます。
今では複数の案件を組み合わせて、クラウドソーシングだけでも15万円程度の収入を得ることができています。
ブログを書くときにも役立つ
ライティングの案件を受注していると、構成の作り方やSEOの知識が自然に身につきます。お金をもらいながら分かりやすい文章を書く訓練ができるので、ブログでの収入獲得を目指す人にもおすすめの仕事です。
実際
ライティングをする前は、ブログ=日記でした。しかしライティングで様々なタイプの記事を書いているうちに「アフィリエイト記事はこんな感じで書けばいいのか」「人に意見を伝えるためには構成作りが大切なのだな」などが分かるようになってきました。
ライティングを始める前にアフィリエイトに挑戦しましたが、収益は0円。しかしライティングで学んだことを自身のブログに取り入れてアフィリエイト記事を書いたところ、合計10万円程度の収益が発生しました。
ライティングはブログを書く練習にもなります。
ライティングのデメリット
特別な知識やスキルが必要ない分、継続力が必要
ライティングは専門性が必要ないのですが、その分作業量がものをいう仕事です。生計を立てるには、「まとまった時間の確保」と「地道な継続力」が必要になります。時には1日8時間程度パソコンに向かう日も出てきますので、長時間パソコンに向かうのが苦手な人には辛いかもしれません。
実際
ライティングを始めた当初は、不得意なジャンルも書かないと生計を立てられないことがほとんどです。そのため、書籍やインターネットであらゆる情報をリサーチして記事を執筆していました。
とにかくリサーチして、執筆して、誤字脱字をチェックして…の繰り返し。自分一人で作業計画を立て、淡々とこなすことが必須です。
フリーランスと言えば自由で楽しそうに聞こえますが、実際はとても地味な生活をしていました。
時給換算すると、最初のうちは収入が低い
ライティング案件の多くは、文字数が決められています。
「○○をテーマに2,000文字で記事を執筆してください」と発注されるとします。慣れないうちはリサーチや執筆に時間がかかるので、2,000文字書くのに4時間程度かかる可能性があります。
2,000文字を4時間で書くと、時給は500円の計算。アルバイトの最低賃金以下です。
実際
「ライティングは1文字1円以上の案件を選ぶ」が基本ですが、最初は相場を知らずに応募していました。25,000文字で5,000円、つまり1文字0.2円の仕事を受けたこともあります。初心者が25,000文字を書くのは容易ではなく、何日もパソコンとにらめっこしながら執筆したことを覚えています。
今でこそ1時間に2,000〜3,000文字の執筆もできますが、最初は時給が数百円でした。
単価が安いので、常に案件の受注をしなければいけない
ライティングで1つの案件をこなした時に獲得できる報酬は数千円程度。ライティングだけで生計を立てるには、複数のクライアントとやり取りし、多くの案件を受注する必要があります。
一方でプログラミングの場合、1つの案件で数万円〜数十万円の報酬を得ることができます。そのため、案件を1~2個受注するだけでも会社員の月収程度の収入をもらうことができます。
実際
クラウドソーシングサイトで仕事を受注する場合、少なくとも2ヶ月に1回程度は新しい案件に応募します。以前のクライアントさんが継続的に仕事をくださることも多いのですが、数回で途切れてしまうことも。
常に「仕事が無くなるかもしれない」という危機感を持ちながら、新しい仕事を探す必要があります。
体を動かさないので不健康
気づけば2〜3時間くらい同じ姿勢で作業をしています。肩こりや首まわりのこりがひどいです。30分に1回程度は席を立ってストレッチしないと、血流が悪くなるのが目に見えています。
さらに、会社に属していないので健康診断もありません。健康に対する意識を高く持たなければ、知らぬ間に不健康一直線です。
ライティングが向いているのはこんな人
・知らないことを調べるのが得意な人
・地道な作業を続けられる人
・最初は収入が不安定でも大丈夫な人
基本的にライターの仕事は地味です。特に最初のうちは事務作業のようなことも多いです。斬新なアイディアなどは必要なく、クライアントさんの指示通りに仕事ができる人に向いています。
ライティングが向いていない人はこんな人
・文章を書くことが苦痛な人
・興味のないことを調べるのが苦痛な人
・地道な作業が苦手な人
「フリーランス=自由で楽しくて華やか」というイメージを持っている人にはライター業は向かないかもしれません。ライターは地味な仕事です。
まとめ
ライティングは始める敷居が低く、誰でもとっつきやすい仕事です。一方で地味な作業が続きます。パソコンでの作業が苦痛ではなく、地道な作業も難なく過ごせる人は挑戦してみましょう。
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- 2018年11月26日読みもの私がWebライティングを簡単に始めることができた理由はクラウドソーシングのおかげ
- 2018年10月19日たたかうブログで収益ほぼゼロだった私でも、Webライターになれば月20万円を稼ぐのは難しいことではなかった。
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