Webライティングをしている人は、文字単価を上げることを目標に頑張っている人が多いですね。
収入に直結しますから、「文字単価のアップ」はWebライターにとって欠くことのできない要素です。
しかし、「Webライター」という職業だけにこだわりすぎなければ、収入アップはそれほど難しいことではありません。
フリーランス活動を始めた当初、私も専業Webライターでした。
そこから、2年が経過して今ではさまざまな肩書きを持つまでに至っています。
収入面では、ライティングにまつわる部分での不労所得もあります。
ここでは私の経験を軸にして、月収アップを図るためにできることを紹介しています。
いまWebライターとして月収の伸び悩みや、今後の展望に悩みを抱いている方にとって、ヒントになることがあるかと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
Webライターはライターの1ジャンルに過ぎない
Webライターは、数あるライター業のうちの1ジャンルで、Web記事を制作するライターのこと。
さらにWebライターの肩書きを細分化すれば、いくらでも分類のしようがある職業です。
私がしている業務を細分化すると、次のような肩書きになります。
・Webライター
・取材ライター
・コピーライター
これらは、別の形に言い換えることもできます。
取材した記事はWebメディアに掲載されますから、「取材対応もするWebライター」。
商品などの販促用Webページ(ランディングページ)を作成することもあるため、「コピー(宣伝文)を考えるWebライター」。
このように、Webライターという職業一つとっても、いろいろな働き方があるのがわかります。
カテゴリーにこだわりさえしなければ、いくらでも仕事の幅を増やすことが可能です。
パラレルライターになるのに必ずしも実績は必要ではない
私はライター業以外に、作家や書籍編集者としても活動しています。
作家になったのは、専業Webライター業を始めて1ヶ月後。
それまで、どこかの出版社や広告代理店に勤めていた経験があるわけでもなく、ライターとしての実績も皆無に等しい状態でした。
一方で、取材ライターになったのは、Webライターを始めて半年くらい経った頃。
あるメディアの求人で、取材ライターを募集していたところに応募したのがキッカケです。
応募要件はライティング経験の有無のみで、取材は未経験可というものでした。
短いとはいえ、その時点でライター歴半年の経験があったため、ダメ元で応募しました。
そして無事、合格。
ここから私の取材ライターとしての活動が始まったのです。
実績がないから、仕事の幅を広げられない。
そんなことはありません。
価値を感じてくれる相手がいれば、パラレルライターになることは決して難しくありません。
一歩踏み出せば、世界は変わるのです。
パラレル展開後は信用貯金を貯める
パラレルライターになるのは難しくなくても、その状態を維持していくには努力が欠かせません。
別の言い方をすれば、信用を積み重ねていくということ。
パラレル展開するのはチャンスを掴むだけでできますが、その後は認め続けてもらうことが大切です。
私はこれまで、取材ライターの仕事を何度かクビになったことがあります。
その原因は、主に私の無知によるものでした。
ある取材案件を受けたとき、それは取材した事実でさえ口外してはならないものでした。
ところが私はそのことを知らずに、公にしてしまったのです。
契約書に書かれていなかったため、経験則を持たない私は「書かれてないからいいのだろう」と勝手に思い込んでいました。
けれど、そういったことも本来は確認するべきだった、と今では思います。
当時はそのような知識もなかったため、厳重注意を受け、結果的に仕事を失いました。
信用が崩れた瞬間を、肌で感じました。
今では慎重に行動することで、信用を積み重ねています。
何をベースにして収入を得るかを考える
Webライターの報酬は、文字単価による報酬と、案件や記事ベースによる報酬の2つに分けられます。
文字単価による案件では、編集などで文字数を削減されることがあります。
以前、あるクライアントの下でライティング業務を請け負っていた時、「句読点は報酬換算しない」という取り決めがありました。
書くべき文字数が決められているうえに句読点が報酬換算されないとなると、毎回の報酬が変動します。
文字単価による案件は、書いた文字数分だけ収入になるため、冗長な文章を書いて納品されるのを防止する目的でこういったルールを設けているところもあります。
一方で、記事や案件ベースでの報酬は、そうした取り決めが比較的少ないです。
ただし、文字数が規定より増えても収入に反映されないというデメリットもあります。
とはいえ、これまでの経験上、単価の良い案件は記事ベースや案件ベースでの報酬設定がされているものが、比較的多いように感じます。
実際に私が受けた仕事の単価を並べますと、次のような単価が設定されていました。
・医療関係のポータルサイト:3,000文字の記事で1本2万円~
・起業家向けメディア:2,000文字の記事で1本6,000円~
・求人・転職関係のメディア:3,000文字の記事で1本8,000円~
さらに、これらに取材案件が入ると、基本単価に加えて+αで手当てが付くこともあります。
具体的には、遠方での取材で出張費が付いたり、カメラマンが手配できず代わりに撮影するときに撮影費が付いたりなどがあります。
同じジャンルのメディアでも規模や予算によって幅があるため、上記はあくまでも一例です。
とはいえ、Webライターは労働集約型の働き方になりがち。
「いかにして時間単価を上げるか」を考えながら働くことはとても大切です。
それを意識せずに納品することだけに集中していると、収入アップの伸び幅はゆるやかなものになってしまいます。
私も当初は文字単価で収入アップを図っていましたが、クラウドソーシングで文字単価を上げていくには、ステップを踏まなければなりません。
内部での実績を積み重ね、それに加えて高単価案件への提案を積極的に行っていく必要があるのです。
それが自分の中で無駄に感じるようになったということもあり、徐々にクラウドソーシングから、外部に活動の場をシフトしました。
提案に毎回時間をかけるよりも、直接メディアと契約して定期的に単価の高い仕事を受けたいと行動した結果、1案件あたりの単価は跳ね上がり、実績として出せる記名記事も増えました。
パラレルで相乗効果を狙う
ライター・作家・書籍編集者など多方面で仕事ができるようになったのは、実績と信用が増えてきたからだと私は考えています。
たとえば、取材ライターとしての活動も、過去のわずかな取材経験を評価してくれた編集担当者がいたことが転機になりました。
経験があるとはいえないにもかかわらず、代えのきかない取材案件に抜擢してくれたのです。
そこで期待に応えたことで、「要望に応えられるライター」として認めてもらえたのではないかと思っています。
また、書籍編集者としての仕事も、ライターとしての実績と経験、作家経験の両方を評価していただいてのスカウトでした。
そうやって信頼される機会が増えていくと、それに応えようと意欲が湧きます。
また、期待や要望に着実に応えていくことで、単価にも反映されていきます。
スキルを活用してパラレルワークするにしても、関連性のない仕事では、実績・信用ともに1から積み重ねることになり、負担が大きくなりがちです。
一方で、関連性のある仕事では相乗効果が発生し、仕事の広がりにも良い影響を与えます。
信用によって得られた仕事は作業単価も高く、結果的に収入が上がる要因になります。
最後に
現在Webライターとして伸び悩みや、今後の展望に悩みを抱いている方は、相乗効果を意識した働き方を考えてみてください。
そうすることで、月収への悩みも解決しやすくなるはずです。
ぜひ、私の経験を糧に飛躍していただければ嬉しいです。
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