フリーランスという働き方が普及してきています。
しかし、一口にフリーランスと言っても、仕事の仕方から日常生活の過ごし方まで千差万別でしょう。
自由なライフスタイルにあこがれてフリーランスを目指している人が多いですが、実際には朝から夜中までずっと仕事ばかりという人も少なくありません。
1日中、1人で部屋に引きこもって、パソコンの前でカタカタカタ……私もそんなフリーランスの1人です。
私は今年で40歳になりますが、ずっと独身で過ごしてきました。
結婚したい気持ちもないことはないですが、今は生活を成り立たせるだけで精一杯です。
まだ開業2年目の半端者なので、日々の仕事をこなしながらスキルアップの毎日を送っています。
こんな状態では結婚どころではありません。
でも既婚者の友人や知人が、配偶者の愚痴や子育ての大変さなどをTwitterでつぶやいているのを見ると、ちょっと寂しくなるのも事実です。
私はどうしてこうなってしまったのでしょうか。
今回はアラフォー独身フリーランスの私が、なぜ結婚できないのか、そしてどんな時に結婚したくなるのかを紹介します。
目次
フリーランスの私が結婚できない理由
私が結婚できない理由をいくつか考えてみました。
フリーランスならではなので、思い当たる人もいるかもしれません。
収入が不安定
収入が安定しないのは、結婚生活以前に日常生活においても死活問題です。
継続してまとまった仕事を依頼してくれるクライアントさんと契約していれば良いのですが、それでも仕事が突然なくなることはよくある話です。
一方で、不安だからと言って、キャパを超えて多くのクライアントさんとお仕事をすると、朝から夜中まで仕事をする羽目になってしまいます。
こんな状態では、たとえ結婚できても円満な夫婦生活が送れるとは思えません。
日々の生活を送るだけでも大変なのに、結婚したら奥さんや子供の生活を支えながら十分な収入を稼がなくてはならない。
そんなことは今の私ではとても無理です。
身分が不安定
フリーランスは個人事業主ですが、決まった身分がありません。
仕事でどんなに有名な企業と契約していても、その会社の社員になったわけではないのです。
またフリーランスとして年収1,000万円稼いでいても、クレジットカードの審査が下りなかったなんて話もよく聞きます。
賃貸マンションを借りることができなかったと言っていた人もいました。
個人事業主と言うとちょっとかっこいいですが、実際はそんなものなのです。
出会いがない
フリーランスは基本的に1人で仕事をしています。
「パソコンがあればどこでも仕事ができる」とよく言われますが、そういう仕事の仕方ができるのは、1人で仕事をしているからです。
最近はSNSでのつながりだけでなく、フリーランス同士でチームを組んだり、オンラインサロンなどで仕事を共同受注したりする活動が盛んです。
このような活動は、孤独に仕事をしているフリーランスから見ると、とても魅力的に感じます。
参加することで、他のフリーランスや会社員との出会いに繋がることもあるでしょう。
しかし私は「チームって良さそうだけど、なんだかちょっと面倒くさいな」と思ってしまい、結局このような活動に参加したことはありません。
出会いは欲しいけど、1歩踏み出すことができない。
そんなフリーランスは私だけではないでしょう。
そもそも結婚するつもりがない
もし私が一流企業の会社員で、収入や身分に恵まれていたとしても、結婚できているのかと聞かれたら、結婚している自信がありません。
「結婚しなくても生きていけるし、死なないからOK」
なんて言いながら、独身生活を謳歌しているイメージが頭に浮かんできます。
今振り返ってみたら、私は子供のころから1人で何かをしている時間が多かったと思います。
別にいじめられたわけではなく、友達もそれなりにいましたが、1人でいることが、あまり苦にならないタイプ。
小学生時代は、ゲームが好きだったので、休みの日は朝から晩まで自宅でゲームをしているような生徒でした。
大学生のころは、授業の時は同じ学科の友達と一緒に勉強や実験をしていましたが、それ以外の時間は自宅でひたすら好きなプログラミングをしていました。
モテた方ではなかったけど、大学やネットで知り合った女性と交際したことはありました。
しかしどの相手とも長期間の交際にはならず、結局別れたり、新しい相手と付き合ったりを繰り返していました。
交際が終わっても、そのことで深いショックを感じた経験がありませんでした。
恋人より友達を大切にしたいということではないと思います。
あえて言うなら「自分の自由が1番大事なタイプ」だったように思います。
今、この文章を書きながら、アラフォーになってようやく実感が持てるようになりました。
20代のころは、そんなことを深く分析することもありませんでした。
フリーランスの私が結婚したくなる時
結婚できない理由をいくつもあげることができる私ですが、ふとした瞬間に結婚したくなることだってあります。
それはどんな時でしょうか。いくつか紹介します。
風邪をひいてしまった時
風邪や体調不良になって、ベッドに寝込んでいる時、どうしようもなく不安になります。
そんな時に、優しく介抱してくれる奥さんや、心配してくれる子供がいてくれたらいいなと思ってしまいます。
妹が家庭生活を満喫している姿を見た時
私には2人の妹がいますが、2人とも結婚しています。
上の妹には子供がいて、今年の4月から小学校に通っています。私から見ると甥っ子になりますが、この子がとても可愛いのです。
たぶん自分の子供じゃなくて妹の子供だから、可愛い面ばかり見えてしまっているというのもあるでしょう。
育児が大変なのは、子供がいない私にも頭では理解できているつもりです。
小さいころは夜泣きや反抗期だってあるでしょうし、大きくなったら進学のために膨大なお金が必要になり頭を抱えることもあるでしょう。
これから先ずっと独身で生活していくことになると、自分だけでなく、大好きな奥さんや子供の生活を支えながら生きていくという経験ができないことが、少しは残念に思うし、何も失っていないのに喪失感のようなものを感じます。
しかしそんなことを考えても仕方がないので、これからは妹にとっては優しい兄となり、甥っ子にとっては面白いおじちゃんになれたらいいかなと思っています。
最後に
私はフリーランスとして働いていますが、障害者でもあります。
結婚できない理由についていろいろ語ってきましたが、障害があるために少なからず日常生活に制限があるというのも、結婚できない理由としてあるかもしれません。
さらに父親は中学1年生のころに癌で亡くなり、それから2人の妹と母子家庭で育ったという事情もあり、夫婦生活がどのようなものなのか、あまりピンと来ないのです。
現在、2人の妹は結婚して家を出ていきましたが、私は88歳の祖母と65歳の母を支えながら暮らしています。
決して豊かな生活ではありませんが、これまで苦労してきた祖母と母と3人で静かに暮らしている今の生活も、悪くないなと思っています。
将来たった1人で生きていくことになっても、今感じている幸せの記憶があれば、やっていけるのではないかと思えてしまいます。
生き方が多様化することは、幸せの形が人によって変わっていくことなのでしょう。
少し寂しい気持ちもありますが、今はただ、目の前の家族と自分が幸福ならばそれで良いと思っています。
この記事を書いたのは
- フリーライター&Webクリエイター。奈良県在住。2018年4月より個人事業「コレカラウェブ」を開業。20年間のWebクリエイター経験を活かし、WordPressやSEOに強いライターとして活動中。難しいことを分かりやすく伝えるをモットーに執筆しています。趣味は読書・散歩・マラソン・写真。
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