フリーランスのモデルが営業を行う際に、どうしても避けられないスケジュール管理。慣れないうちは失敗してしまうこともありますが、失敗の大きさ次第ではモデルとしての仕事を失ってしまうことにもなりかねません。
どうすれば失敗なくスケジュール管理ができるのか。営業で仕事を取るところからスケジューリングまで、フリーランスのモデルが押さえておくべきポイントをご紹介します。
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目次
フリーランスのモデルが営業で仕事をとる際に気をつけるべきこと
フリーランスのモデルは、仕事を持ってきてくれるマネージャーなどがいないため、営業を行って仕事を獲得した際には、自分自身で業務に関するあらゆる情報を確認しなくてはなりません。
仕事概要や報酬だけでなく、次のことについても具体的に確認しておく必要があります。
撮影場所がどこか
具体的な所在地を確認しておくと、同日に仕事を何件も入れることになった際、移動時間の短縮を考えたスケジューリングがしやすくなります。
ただ、なかには撮影の企画はあるけれど、まだロケ地が決定していない場合もあります。このときは、ピックアップされている予定地を聞き、次の仕事への影響が出ないよう、多めに時間を押さえるようにします。
撮影にかかる時間
撮影よっては非常に時間がかかるものや短時間で済んでしまうものなど、いろいろなパターンがあります。
一日にいくつも仕事を入れる場合、撮影にかかるおおよその時間がわかっていれば、余裕を持ったスケジュールを押さえておくことが可能になります。そうすることによって、仮に撮影時間が押してしまっても、次の仕事への影響を最小限に抑えられるというメリットがあります。
どういった種類・テーマの撮影なのか
撮影には、ポートレート、サロン、カタログ、アパレルなどさまざまな種類があります。それぞれの企画にはテーマがあり、そのテーマに合わせたヘアスタイル、メイク、ファッション、ポーズがあります。
フリーランスのモデルのヘアメイクは、自分自身で行うことが基本になります。そのため、求められるイメージに合わせたヘアメイクを自分ですることになります。予め具体的なテーマを確認しておくと、どんな準備が必要か把握しやすくなります。
どんな雰囲気が求められているのか
上述した内容にも通じることですが、それぞれの企画によってモデルに求められるものが異なります。同じアパレルの仕事であっても、そのアパレルのテイストに合わせた雰囲気をつくる必要があります。
たとえば、アパレルブランドによってそのファッションのイメージが異なるように、モデルはそのアパレルが持っているイメージの代弁者として、自分のイメージを商品イメージに合わせることが求められます。
そのためには、ヘアメイクだけでなくポージングなど、商品の魅力を伝えるための工夫が必要です。これまで経験がないものであれば、なおさら研究時間が必要でしょう。
予め確認しておくことによって、自分が何を準備しておくべきかがわかります。
自分で用意するべき物品は何か
担当のメイクアップアーティストがいるわけではないので、メイク道具の持参は必須です。撮影の企画にもよりますが、フリーランスのモデルは衣装や小物の用意を自分自身ですることも少なくありません。
そのため、撮影イメージに合わせた衣装や小物のうち、何を自分で用意する必要があるのか、その数量まできっちりと確認しておく必要があります。ここで紹介した内容を疎かにすると、いざ撮影現場に行ったときにイメージが合わず、最悪撮影ができない事態になることもあります。
フリーランスのモデルが仕事を受ける際には、カメラマンや企画担当者といった関係者と撮影イメージが共有できる状態まで確認しておくことが、今後の営業活動を左右するといっても過言ではありません。
フリーランスのモデルがスケジュール管理で失敗しないために気をつけること
クライアントが増えてくると、一日に複数の仕事が入ることはよくあることです。そうしたときに気をつけておきたいことは、仕事のスケジュールをどう押えていくか、ということです。
移動時間を考慮した余裕あるスケジューリングを
一日に何件もの仕事が入っている場合、その仕事の合間には当然、移動時間というものがあります。移動にかかる時間は余裕を持って設定しておかないと、撮影で時間が押してしまったときに、次の撮影開始に間に合わないといった事態が起こり得ます。
移動時間を考えるときは、公共機関が何らかの理由で運行休止してしまうことも考慮し、2パターン以上の経路から移動時間を見積もっておくと、ハプニングに見舞わられても慌てずに済みます。
また、次の日に始発で移動が必要な仕事が入っているにもかかわらず、前日の仕事が深夜までかかることがあると、帰宅してからの短い時間で翌日の用意から睡眠まで済ませなくてはなりません。
効率的に報酬を得るには、余白のないスケジュールをつくることも大切ですが、それ以上に大切なのは余裕のあるスケジュールを立てることです。ここを混同していると、常に追われる仕事をする羽目になり、精神的な余裕すら失いかねません。
スケジュールは相手主体で押さえず、自己主張もすること
駆け出しのころはフリーランスということもあり、つい相手のスケジュールに合わせた仕事をしがちです。これは相手にとって都合が良いため、使い勝手のいいことから仕事を振ってもらいやすいというメリットがあります。その反面、相手主体でのスケジューリングとなりやすく、モデル側からすると他の仕事とのバランスを取るのが難しくなるというデメリットがあります。
スケジュールに余裕があるとき以外は、ある程度モデル側から主張することも大切です。
仮予定と確定スケジュールの管理ルールを決めておく
いつ・どこで・どんなタイミングで、仕事が入るかわかりません。また、仕事が増えてくるとスケジュール帳には、仮予定や確定した予定などが混在していくことは避けられないものです。
そんなとき、スケジュール管理に一定のルールを設けていないと、同じ日の同じ時間に別件の仕事を重ねて入れてしまう、いわゆるWブッキングを起こしたり、仕事があるのを見逃して仕事に穴を開けてしまうなどの事態になりかねません。
仮予定は、今後予定が変わる可能性があるものと認識し、予備日の確認もしておきましょう。万が一日程が変わっても、予めその日程でスケジュールを押えておくことによって、他の仕事が入ってキャンセルするということもなくなるはずです。
また、確定している仕事と仮予定の仕事が一目でわかるようにしておくと、尋ねられてもすぐに回答ができるので、仕事獲得のチャンスを掴みやすくなります。
この他、フリーランスのモデルは、仕事の依頼をメールやSNSで受けることが多いので、受信内容とスケジュールを連動させるなど、できるだけ情報を一元化するようにしましょう。
最後に
自分というスタイルを貫き通し、自分に合うもの・合わないものを取捨選択できるのも、フリーランスのモデルの醍醐味の一つ。ですが、駆け出しのころはできるだけ、さまざまな種類やテイストの仕事を受けてみると、これまで気づかなかった自分の新たな境地を発見する機会にもなります。
そんなチャンスを得るためには、日ごろからのスケジュール管理は欠かせません。その情報の原点は、関係者とどこまで濃密な情報共有ができているかというところにあります。チャンスを逃さないためにも、ぜひここでご紹介した方法を参考にしてみてください。
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