ブゥー、ブゥー、ブゥー、ブゥー、ブゥー、ブゥー、ブゥー、ブゥー、パーパッパ、パーパッパ、パーパッパパー!で、お馴染みのライザップが芸能人を使ったCMをうまく使い、印象的な営業を行っています。
そのビジネスモデルは置いておいて、その手法に注目したいと思います。(冒頭の擬音語がしっくりこない方、強引ですみません。)
ライザップで注目されるのは、「結果にコミット」という言葉ですが、他のトレーニングジムとの大きな違いは、トレーナーが顧客の食生活まで関わり、いっしょに結果に向かって走る伴走者となっていることだと思っています。
状況をきちんと把握してくれている専門分野の人から適切なアドバイスを受けながら、目標へ向かって伴走してくれると心強いですし、また、途中で挫折しかけたりするときの心の支えになるでしょう。
そのトレーナー業務は、フリーランスや副業者として活動する方が多い分野です。有名なトレーナーと言えば、青山学院大学の体幹トレーニングも行っている中野ジェームズ修一さんなどが挙げられます。ここでは、パーソナルトレーナーとしてフリーランス・副業で活躍するためにやるべきことをまとめていきます。
目次
パーソナルトレーナーとは
パーソナルトレーナーとは、個人と契約してトレーニング指導を行う職業です。契約する人(顧客)は、プロ野球選手、陸上選手(元青山学院大学の神野大地選手も専属のフィジカルトレーナーと契約しています)などから、一般の方が健康のため契約したり、何らかの障害などのリハビリのために契約したりすることもあります。
仕事の内容は、その目的に沿ってトレーニングプログラムを組んで補助していくことはもちろんですが、栄養学に基づいて食生活の指導を行うこともあります。
トレーニング場所については、ジムと契約して間借りする場合や、現地(顧客の指定場所)で行う場合、自分で施設を準備して行う場合があります。
パーソナルトレーナーの収入
個別契約になりますので、幅はありますが、1時間当たり5,000円の契約だとすると、ジムを間借りしている場合は、そこから施設の利用料を引いた分が自分の手取りとなります。
ジムを間借りすることなく、直接顧客が指定する場所へ行ってトレーニングできるようになると(主にプロ選手やそれに準ずるようなアマチュア選手が対象)、施設利用料はなくなりますし、多くの場合、まとまった収入になります。
パーソナルトレーナーの資格
国家資格はありませんので、資格がなくてもパーソナルトレーナーになることはできます。ただし、自分でプログラムを組んでトレーニングをしていくため、きちんとした知識が必要となり、基本的な知識についてどこかで学んでから始める必要があります。
民間資格としては、NSCA-CPT(NSCA認定トレーナー)などがあります。また、関連する国家資格としては、理学療法士が挙げられます。
【参考情報】
NSCAジャパン「NSCA-CPTとは」
公益社団法人 日本理学療法士協会「理学療法士になるには」
パーソナルトレーナーになるには
1.専門学校→(ジムで働いて実務経験→)活動開始
一番遠回りですが、基本的な知識をゆっくり勉強する時間を取れますので、学び直す時間がある場合は、この道を辿ることも選択肢の一つです。その際、専門学校で理学療法士の資格を取っておけば、潰しが効きます。
【参考情報】
東京メディカル・スポーツ専門学校(理学療法士)
モチベーションアカデミー
2.ジムで働いて実務経験→活動開始
最も現実的な選択肢になると思います。ジムの求人には未経験可も多いので、いきなり飛び込むことも可能です。あとは、コミュニケーション能力を発揮しながら必要な知識を学んでいき、フリーランスや副業のパーソナルトレーナーを目指しましょう。
ただし、この道を辿ると、1.や3.に比べて顧客から強みが見えにくいと思います。独立後に仕事を取れるよう「人の繋がり」と「自分であればできること」を磨いていきましょう。
3.(ジムで働いて実務経験→)個人的に誰かに師事→活動開始
少しハードルは高くなりますが、パーソナルトレーナーとして独自のノウハウで活躍している方に師事して、そのノウハウを学ぶ方法もあります。
きちんと認めてもらってから独立すれば、個人が持っているノウハウを身につけられるだけでなく、貴重な人脈の一部を繋げてもらえることもあります。
フリーランス・副業者として活躍するために
1.必要なもの
知識、経験、コミュニケーション能力の全てが必要になります。
知識は、「1の知識を持って1を教えるのではなく、10の知識を持って1を教えられるよう勉強する必要がある」と教育の現場で言われることがありますが、パーソナルトレーナーも同じだと思います。できるだけ深い知識に基づいて、伝えるべきことを厳選して伝えられるように勉強し続ける必要があります。
経験は追加されていくものですが、上記のように誰かに師事することで、一様ではない経験もできます。パーソナルトレーナーとしての現場の経験だけでなく、セミナーなどに参加して様々な経験をしていくことも大切です。
コミュニケーション能力は、口下手などはあまり関係ないと思います。説明上手である方がいいとは思いますが、大事なのは先導者、伴走者として信頼できるかどうかです。
2.顧客獲得方法
長い間付き合っていく分、依頼する側からするとトレーナーを信頼できるかどうかが大事な要素になると思います。
大手のジムなどでは、それをブランドとして展開することで個人ではなく、企業として信頼を得て顧客を獲得しています。フリーランスでも同様で、いかに自分を信頼してもらえるかが鍵になりますので、WEBなどからの集客ではなく、口コミから知り合い伝手に広げていくのが基本になります。
活動開始する時点で数人の顧客がいる状態から始めると、その輪を広げていきやすいですので、フリーランスまたは副業者になる前は経験を積みながら、顧客になりうる人に声かけしておいて人脈も広げておいた方がいいでしょう。
自分から積極的に情報を発信するのは、ある程度の実績がないと営業臭ばかりして逆効果になる可能性もありますので、自分なりのメソッドを構築して実績ができてくるまでは、営業目的と捉えられるような情報発信はしない方がいいと思われます。
フリーランスに向いている人・向いていない人
<向いている人>
・向上心が強い人
・積極的に人脈形成ができる人
・将来、自分なりのメソッドを確立していきたいと思っている人
<向いていない人>
・知識の習得に受け身な人
・人脈を広げるようなコミュニケーションが苦手な人
まとめ
パーソナルトレーナーは、トレーニングについて、ジムを間借りして行ったり、顧客が指定する場所で行ったりすることができるため、初期費用をあまり必要とせず、フリーランス・副業者になるための敷居は低いです。
その反面、口コミなど人脈から顧客獲得をしていくことになりますので、そういった繋がりを作っていかないと収入を得るのは難しいでしょう。特に何か差別化できる道具があるわけではありませんので、商売道具は自分自身と人脈のみです。
人との繋がりから仕事を得ていきますので、いったん軌道に乗せることができれば、収入は比較的安定します。もちろんトレーニング方法も日進月歩ですので、絶えず勉強していく向上心は必要です。
パーソナルトレーナーは、活動開始するのに敷居が低い分、十分な準備をした上でその後のキャリアプランについてよく考えてからアクションを起こさないと、満足な収入が得られないまま廃業してしまうこともあるでしょう。
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