【副業しよう!】ホームヘルパーの経験や資格を活かそう!


【副業しよう!】ホームヘルパーの経験や資格を活かそう!

ホームヘルパーの資格を持っている方で、現在は従事していない方もいらっしゃると思います。

 

私の周りでは、義父の介護でホームヘルパーに興味を持って会社経営の傍らで勉強を始められた方もいらっしゃいます。

 

体力的にも大変な仕事ですが、その資格や経験を活かして、副業としてできるのか、主婦の方などフルタイムでは難しい方がうまく空き時間を使って従事できるのか考えていきたいと思います。

 

また、資格を持っていなくても興味を持っている方に向けて、基本的な仕事の内容から説明していきます。

 

 

 

 

ホームヘルパーとは

 

ホームヘルパーとは、高齢者や障害を抱えている方のお宅を訪問して、家事や介護を行う仕事です。

 

ただ介護を行うだけではなく、少しでも自立を促せるように、利用者ができることはやってもらい、できないことを助けていくことになります。

 

資格としては、以前はホームヘルパー2級・1級と進んでいく形でしたが、現在では介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級相当)から始まり、介護職員実務者研修を経て、国家資格の介護福祉士試験を受験する流れになっています。

 

ホームヘルパーとして働く場合、訪問宅では一人で働くことになるため、施設で働く場合とは異なり、上記介護職員初任者研修が必須となります。

 

ホームヘルパーの仕事内容は、「生活援助」と「身体介護」に分類されており、多岐に渡ります。以下、代表的なものを列挙します。

 

・食事の準備(材料の調達から調理まで)
・掃除、洗濯
・買物の代行
・入浴の介助
・排泄の介助(トイレの介助やおむつの交換)
・移動の支援(車椅子への移乗など)

 

 

【参考・参照サイト】

厚生労働省「介護職員初任者研修
日本ホームヘルパー協会「訪問介護員の養成(介護職員初任者研修)と現任者のスキルアップ(実務者研修)について

 

 

 

 

空き時間を使ってホームヘルパーとして収入を得るには

 

訪問介護事業を始めるためには、法人であることが要件となっているため、基本的には法人に雇われてアルバイト、パートとして働くことになります。土日のみ勤務でもOKな求人などを求人サイトで検索して探して面接を受けにいくという流れになります。

 

時給は、経験や資格にもよりますが、生活援助で1,000円~1,500円、身体介護で2,000円~2,500円ぐらいが相場となっており、業務内容で倍の開きがあります。登録して働いた分だけ給料を頂くことになりますので、複数の事業所をかけもちでやっている方もいらっしゃいます。

 

訪問介護事業を行っている事業所は小規模なところも多く、管理が杜撰な事業所もありますので、面接のときによくチェックして、しっかりとした事業所を選びましょう。

 

 

【参考情報:介護の求人サイト】

グッピー
e介護転職
介護求人ナビ

 

 

 

 

ホームヘルパーを副業とするメリット・デメリット

 

<メリット>

・仕事ができる曜日時間帯などを予め伝えておくことで、訪問先の状況が変わらなければ希望通りの勤務状況で続けられる

 

・条件を伝えておくことで、ある程度は仕事内容も選ぶことができる(経験、ブランク期間によっては選んでいると仕事が無い場合も)

 

・決まった時間に必ず行く必要があるなど、時間の制約を受ける反面、計画に沿って介護等を行うため、イレギュラーな仕事が起きにくく、空き時間の有効活用としては向いている

 

・基本的に訪問先は固定される(特に若い年代の障害者の方の場合は状況が変わらず何年も続くこともある)ため、訪問先の介護対象者やご家族と人間関係がうまくいけば、精神面での疲労が軽減される

 

・訪問先へ一人で行って仕事を行うため、職場の人間関係に悩まされる可能性が低い(ただし、サービス提供責任者との連絡は密に行う必要がある)

 

・人に必要とされていることが直接伝わるため、働きがいを感じやすい

 

・「身体介護」は、未経験でもできる他のアルバイトと比べると時給が高い

 

 

<デメリット>

・いったん訪問先が決まると、固定的になるため融通が利かない

 

・利用者の状況によっては、認知や障害などが原因で厳しいことを言われることもあり、精神的に辛いことも多い(1対1の状況で、そういったことが起こることもある)

 

・継続的に訪問先のお宅へ行って生活に入り込むため、責任が重く、自分の都合でいったん休業などしていると、次の仕事が入ってこなくなる

 

・利用者の家族とも十分にコミュニケーションを図らないといけないこともあり、それがうまくいかないと、利用者との関係は良好でも、担当者を変えられる場合がある

 

・利用者の状況によっては、身体介護で体力仕事が多くなり、特に副業として行う場合、疲れが取れなくなることもある

 

 

 

 

ホームヘルパーに向いている方

 

・人のお世話を積極的にやってきた経験がある

 

・家事の経験がある(主婦の経験があり、お父様お母様の介護をされてきた方はそのまま仕事に役立ちます)

 

・汚物の処理なども抵抗無くできる

 

・生活を手伝うだけでなく、身近な存在として利用者を支えていきたいと思っている

 

・注意深く状況観察ができる(利用者の状況の変化を見逃さず、自立支援のため利用者ができる範囲を見極める必要があるため)

 

・ストレス耐性がある(または、状況に応じて客観的に物事を考えられる)

 

・体力には自信がある(特に副業として行う場合)

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まとめ

 

私の知っている中では、専業でやられている方で年収600万円ぐらいの方がいらっしゃって、その方にお話を聞くと、一生懸命やれば誰でもこのぐらいの収入になるとおっしゃっていました。

 

ただし、その方はほとんど休みの日を設けず仕事をしているような感じです。日によっては、朝だけ、夕方だけという日もあるようですが、基本的には毎日、早朝から仕事をして、戻ってまた別のお宅、夕方にまた別のお宅ということを繰り返しているようです。

 

訪問するお宅が固定的ですので、気心も知れてくると精神的にはそんなにきつくないとおっしゃっていましたが、体力面で厳しい仕事であり、移動も含めた拘束時間は長いとお聞きしました。

 

反面、担当するお客様が固定的で、それに合わせて仕事内容もある程度固定されますので、時間が合えば副業としてもペースを掴みやすいですし、主婦の方でも続けることはできます。

 

人手不足の業界ですので、資格を持っていて経験があれば、ブランクがあっても仕事は再開できます。資格を持っておられない方は資格を取るところから始める必要がありますが、業務内容などから年齢の制限があまりなく、子育てが終わって落ち着いたのでまた働き始めるというタイミングでホームヘルパーになる方もいらっしゃいます。

 

現状では個人で開業という選択肢が無いため、副業で始める場合は登録ヘルパー(アルバイト)一択になりますので、副業が無条件で容認されている場合を除き、勤務先の許可を得ることは必須です。ただ、ホスピタリティが求められる仕事として社会的に良いイメージを持たれているため、他の肉体労働のアルバイトと比べると会社の理解は得られやすいと思われます。

 

 


この記事を書いたのは

Cool Workers運営部
Cool Workers運営部ライター
フリーランスや副業などの“自由なはたらき方”、税金、働き方改革に関する情報を発信しています。Cool Workers運営部は、様々な働き方をしているメンバーで記事を作っています。