フリーランスのコンサルタントは、すべての案件で結果を残し、その実績を基に新しい案件を獲得し続けることが求められています。
しかし、自身のスキルに合わない案件やクライアントとの相性が良くない案件では、最高のパフォーマンスを発揮できず実績を獲得できません。
すべての案件で最高のパフォーマンスを発揮し、プロジェクトを成功に収めるためには自分自身のスキルが重要です。
また、それと同時に自身と相性の合うクライアントを見つける必要があります。
今回はフリーランスのコンサルタントが、より良いクライアントと巡り合うための心得を3つご説明します。
自身のアピールポイントを見直す
あなたは、クライアントに魅力を感じてもらえるようなアピールができていますか?
自分自身を適切にアピールできていないことで、良いクライアントと巡り会えていない可能性があります。
まずは自分自身のアピールポイントを見直してみましょう。
適切なアピールをするためには、当たり前のことですが、自分自身を理解していなければなりません。
逆に言えば、魅力的なアピールができていないのは、自分自身への理解度がまだまだ低いということ。
自分自身と対話し、深く深く掘り下げていくことで、自分の特徴をしっかりと掴みましょう。
そして深堀した情報は、クライアントに魅力を感じてもらえる形でアピールできなければ意味がありません。
以下ではこれを実現するために、やるべきことをご説明します。
職務経歴書を見直す
職務経歴書とは、今までにどのような案件に参画してきたか示すものです。
会社員時代やフリーランスでの経験を整理して書きます。
職務経歴書の書き方は、「経験してきたものを網羅的に書く方法」と「得意分野や功績を残した案件を積極的に書く方法」の2種類があります。
どちらが良いとは一概に言えませんが、フリーランスであれば後者の書き方がおすすめです。
コンサルタントは何かに特化しているべきですので、自分の得意とする業界や業種の経験を中心にアピールすべきでしょう。
もちろん後者の書き方をしたからといって、他の経験を伏せる必要はありません。
経験を持っていることは事実ですので、職務経歴書に記載をしておきましょう。
重要なのは、どこが自分の得意分野であるのか明確にしておくことです。
ここが分かりにくい職務経歴書であると、クライアントの担当者はコンサルタントの特徴をつかめません。
このような状況では、なかなか仕事の受注には至らないでしょう。
結果、良いクライアントとはなかなか巡り会えず、中途半端な案件ばかりになってしまいます。
面談時のアピールポイントを見直す
職務経歴書が修正できたならば、面接でのアピールポイントも見直しましょう。
面接でのアピールポイントは職務経歴書に合わせる方が効果的です。
そのため、上記で説明したように「自分の得意とする業界や業種」を中心とします。
自分が得意とする部分がクライアントに刺されば、案件を受注できる可能性が高まります。
なお、クライアントとの面談は基本的に一回です。
短い時間で自分をアピールするためにも、業務経歴書をベースとした想定質問と回答は用意しておきましょう。
クライアントに求める条件の整理
プロジェクトへ参画するにあたり、クライアントに求める条件を整理しておきましょう。
どのような条件があるかだけではなく、それぞれの優先順位を決めておく必要もあります。
クライアントに求める条件を具体化する
まずはクライアントに求める条件を明確にしておきましょう。
ここが明確でなければ、いつまでも自分自身の基準でクライアント選びができなくなってしまいます。
ただ、条件を明確にすると言われても、具体的にイメージしにくいことでしょう。
以下にクライアントに求める条件の例を挙げてみます。
・長期的な契約が結べるか
・単価は自分のスキルに見合っているか
・契約範囲は明確であるか
・仕事とプライベートの切り分けができるか
・フリーランスの経験として公表できるか
・通勤時間は短いかどうか
これらはあくまでも一例です。
あなた自身にとって重要な条件を明確にしてくださいね。
条件の優先度を決める
条件の優先順位もつけておきましょう。
すべて重要な条件かもしれませんが、そのような考えではいつまでも案件が見つかりません。
自分が何を重要視するのかが大切です。
例えば、収入の安定性を重要視する人がいるとしましょう。
この場合には、「長期的に案件があること」「案件の単価が高いこと」の条件について優先順位が高くなるはずです。
また、家族との時間などのプライベートな時間を大切にしたい人もいるでしょう。
その場合には、「勤務時間は契約通りであること」の条件が優先的に考慮されることになります。
このように、優先順位の付け方は人それぞれです。
すべての条件に順位をつけられる人もいるでしょうし、特に重要視するものだけをピックアップするという人もいるでしょう。
後になって迷うことがないよう、自分なりにしっかりと考え、優先順位をつけておきましょう。
譲れない条件を持つ
また、譲れない要望を持っておくことも重要です。
これを持っていれば、クライアント選びで軸がぶれません。
フリーコンサルの案件は、条件面などを含めると実に多様性に溢れています。
その中で、絶対に譲れない条件や自分の中に案件選びの軸がなければ、案件選択がスムーズに進みません。
中途半端な妥協をして受注をしてしまうと、結果的に受注それ自体を後悔するというリスクさえが生じるでしょう。
せめて優先順位の一番目だけでも、絶対に譲れない条件として明確にしておくことをおすすめします。
クライアントの探し方を見直す
なかなか自分に合ったクライアントと出会えないのであれば、クライアントの探し方を見直してみましょう。
新しい探し方を選択することで、意外と簡単に強いクライアントと出会える場合があります。
以下では3つの方法をご紹介しますので、利用したことが無いものを検討してみてください。
フリーランスエージェント
フリーランス向けに仕事を紹介するエージェントです。
転職でエージェントを使用する人が多いように、フリーランスの案件探しでもエージェントは活用されています。
エージェントを利用する場合、まずは職務経歴書などを提出しましょう。
そして、担当者に面談をしてもらい、案件探しをお願いします。
自分の経験を基に適切な案件を探し出してもらえますので、ミスマッチが起こりにくいというメリットがあります。
ただ、最終的に採用するかどうかはあくまでもクライアントの判断次第です。
せっかく時間をかけてクライアントとの面談まで進めたのに受注に繋がらないというデメリットがあることは理解しておきましょう。
フリーランス向け案件紹介アプリ
最近は、フリーランスとクライアントをマッチングするアプリが提供されています。
このようなアプリを利用すれば、クライアントに直接アピールして案件を受注できるでしょう。
アプリでは、「〇〇に詳しいコンサルタントを探しています」「△△の実績がある人いませんか?」などという形で求人が出されています。
自分でチャレンジしたいと思う案件があれば、エージェントを介在させることなく自分の言葉で直接アピールできます。
その反面で、エージェントが介在しないため、自分で案件を探す時間がかかったり提案力が求められたりします。
スキルと交渉力があれば良いクライアントと巡り会いやすいですが、これらに自信がなければ他のフリーランスに打ち勝てないというデメリットがあると言えるでしょう。
紹介
人脈を頼ってクライアントを紹介してもらう方法があります。
コンサルタントを求めているクライアントは多くいますので、紹介してもらえるのであればチャレンジしてみると良いでしょう。
自分のスキルが信頼されて紹介されているわけですので、話がまとまり案件を受注しやすいというメリットがあります。
しかし、いつでも案件を紹介してもらえるわけではありません。
紹介を待っているだけでは満足に収入を得られないというリスクとは隣り合わせでしょう。
最後に
クライアントとの関係性は、仕事のやりやすさだけではなく精神面にも関わってくる部分です。
そのため、良いクライアントと巡り合い、良好な関係を築くことが重要と言えるでしょう。
フリーランスのコンサルタントは、プライベートも仕事もどちらも楽しめる職業です。
したがって、自分の人生を最大限良くするためには、クライアント選びはより一層重要なポイントと考えられます。
今回はクライアント選びにおける3つの心得を紹介しました。
これらを参考により、良いクライアントと巡り会えるようにしましょう!
この記事を書いたのは
- ITコンサルタント。製薬法規制対応・会計・製造・流通・品質管理・人材管理など企業の主要システムを対象としたシステム導入支援をしています。
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