セミナーやワークショップなどのイベントで収益を出してほしいから、私の失敗を告白します。


セミナーやワークショップなどのイベントで収益を出してほしいから、私の失敗を告白します。

セミナーやワークショップなどのイベントで収益を出したいと考えているなら、集客力は必須です。

 

イベント内容について実績がある、もともと顧客を抱えているといった人でも、世間的に無名の場合、必ずしも参加者が集まるとは限らないからです。

 

 

 

以前、私はライター業の傍らで、外部から講師を招いてイベントを企画・開催していました。

 

ですが、思うように参加者が集まらずにイベント規模を縮小したり、企画を中止せざるを得なくなった経験があります。

 

今回は、そんな私の失敗談を共有します。自分で企画・開催を考えている方であれば、今後の活動に活かしてもらえるでしょう。

 

 

甘い見積もりは失敗のもと

 

本業で顧客を何百人と抱えていても、全ての顧客がイベントに興味を示してくれることはまずありません。

 

イベントの内容にもよりますが、顧客のうち2割でも関心を示してくれたら良いほうでしょう。

 

関心があっても実際に参加してくれるのは、そのうちの1割程度です。

 

顧客数と集客数はイコールになることはありませんから、セミナーや講習会などイベントを催すときは、想定よりも集客は厳しく見積もっておきたいものです。

 

 

 

私が企画した整体師の先生による姿勢矯正の体験会では、当初興味を示してくれた方は50人ほど。

 

その先生は、自身の治療院を持っており、地元ではちょっとした有名人でした。興味を持ってくださったのは、先生のもとに通うお客さんを中心に、先生の施術を受けた経験のあるビジネス仲間など。

 

それほどの関心を寄せてもらっているならと、体験会を実施することにしました。

 

しかし、最終的に参加表明をしてくれたのは10人未満でした。当日のキャンセルも含めると、結果的に参加してくれたのは片手で数える程度でした。

 

 

 

日程や場所など失敗の要因はいくつかありますが、そもそもの見積もりが甘かったために、その後の計画に影響が及んだのだと思います。

 

 

 

 

集客活動の遅れは失敗のもと

 

イベントを成功させるには、集客のタイミングも重要です。

 

たいていのイベントは、開催が決定してから集客が始まります。しかし、講師に知名度がない場合、開催を決めてから集客を始めても遅いのです。

 

 

 

いまは、SNSを使えば簡単に告知できます。

 

企画が持ち上がったら告知を始め、計画が具体的になるに併せて、告知内容にも具体性を持たせていきましょう。

 

 

 

以前、社会人経験の少ない在宅ワーカー向けにビジネスマナー講習を開催しようとしたのですが、こちらも集客に失敗しています。

 

ワークショップ形式で行う予定にしていたので、参加枠は10名程度と小規模にしていました。

 

在宅ワーカーだから時間の調整はつけやすいだろう。

 

そう考えていたのですが、これも甘い認識でした。

 

そもそも在宅ワークを選ぶ人は、好きな時間に仕事をしているとはいえ、何らかの事情で在宅ワークを選んでいるのです。それは、持病だったり、家族の介護だったり、そもそも他人との関わりを極力減らしたいと考えている人だったりとさまざまです。

 

もちろん、なかには健康で、自分で自分の時間をコントロールしたいから、あえて在宅ワークを選んでいる人もいますが、全ての在宅ワーカーがそうではありません。

 

集客を始めるのが遅いほど、日程調整してもらいにくくなります。

 

私たちが集客を始めたのは、イベント開催の1ヵ月前。リーチできたのは数百人でした。

 

 

 

集客は早い段階から始め、コンスタントに宣伝する。これでリーチ数はさらに伸ばせるはずです。

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フィードバックを受けないのは失敗のもと

 

告知はインターネットを利用すれば、多くの人にリーチできます。

 

しかし、面識のない人に対する集客では、告知に対するフィードバックを得るのが難しいものです。

 

 

 

関心度の深さを読み取るにはアクセス数やインプレッションの数が、その指標になります。

 

ですが、イベントプログラムの何に対して興味をいただいているのかまでは、推測するしかありません。

 

そこで参考になるのが、講師やイベンターの近しい人からのフィードバックです。

 

ターゲットに近い属性の人物に、「こんなイベント(セミナーや講習会など)をしようと思うんだけど」と聞いてみるのです。

 

すると、さまざまな意見をもらえ、イベント内容をブラッシュアップして参加者に満足してもらえる催しが実施できるはずです。

 

フィードバックの数が多いほどプログラムは充実したものになります。

 

 

 

以前、個人で電子書籍制作をしている方から『個人で書籍販売するための講座』をしたいとのお話しをいただき、5人ほどの小規模での講座を開催したことがあります。

 

内容は書籍販売するためのノウハウを伝えるものでしたが、参加者からは書籍制作のノウハウから聞きたかったと不満の声が上がりました。

 

5人ほどの小規模での講座だったので、そのときは臨機応変に対応できましたが、講座内容をブラッシュアップできていなかったことが原因です。

 

私も彼女も電子書籍を書いていることから、電子書籍をこれから書き始めようとしている人にとっては、そのあたりも学びたいことの一つだというのに気づけていなかったのです。

 

予め、電子書籍制作をしたことのない人にイベント内容についてどう思うか意見を求めていれば、気づけていた視点です。

 

自分たちにとっては当たり前になってしまっていることも、他の人にとってはそうではないことも多々あるもの。

 

フラットに物事を見ることが、ブラッシュアップには欠かせないということを学んだ事例でもあります。

 

 

 

初めてのイベントは、開催したい気持ちが先走り、参加者の気持ちを忘れがちです。

 

イベントで大切なのは、参加者に何かしらの爪痕を残すこと。

 

参加してもらうだけでなく、そこから何を得てもらいたいのか、そこから何に繋げてほしいのかを考えて内容をブラッシュアップしていくことで質の高いイベントが開催できます。

 

 

 

 

告知媒体の特性を理解しない集客は失敗のもと

 

告知では、DMやフライヤーといった紙媒体だけでなく、インターネットも活用しましょう。

 

ただし、告知を掲載するWebサイトやSNSには、それぞれ特性があります。ターゲットにリーチするには、文章や画像、広告を掲載する時間などの工夫が必要です。

 

 

 

WEBサイトでの告知は、受け身の集客です。見込み客が検索というアクションを起こす必要があります。

 

SNSの場合、フォロワーなどの繋がりから波及的にイベント情報が伝わっていきますから、攻めの集客をしやすいといった特徴があります。

 

また、媒体選びでは、ユーザーの属性も把握しておくと、それぞれに合せた戦略が取りやすいでしょう。

 

 

 

Facebookにはイベントページという告知サイトのようなものがあります。コストをかければ、より多くの人にリーチができるため、多くのイベント主催者が利用しています。

 

しかし、Facebook外部から見られないので、それを踏まえたうえで利用しなければなりません。

 

私はそのことを理解していなかったために、集客に結びつかなかった経験があります。

 

 

 

そのイベントのターゲットは、フリーランスのクリエイターでした。

 

Facebook内には数多くのクリエイターコミュニティがあるので、イベントページに登録すれば参加を募れるのではないかと思っていました。

 

基本的に、イベントページはユーザー自らがイベントを探して参加意思を伝えるものです。主催者がイベントページに登録したら自動的にユーザーに伝わるものではありません。

 

イベントページを用意したことをきちんと宣伝していかないと、どんどん登録される他のイベントに埋もれてしまいます。

 

私は、この宣伝が足りなかったのもあって、イベントを周知させることができませんでした。

 

 

 

 

最後に

 

イベント企画・開催で収益を出したいと考えている人にとって、自身が関わるイベントの成功は、その後の活動にも影響を与えます。

 

成功した事例が多いほど、自身の活動について認知度も高まります。

 

 

 

ここで取り上げた私の失敗は、活動初期には一度や二度、ついやってしまうものではないかと思います。

 

大切なのは、失敗の原因と要因を考えることです。

 

その積み重ねが企画をさらに洗練させ、イベントの成功に繋がっていくからです。最初は小さく身近なところから始めるのも、成功法の一つでしょう。

 

 


この記事を書いたのは

浜田 みか
浜田 みかライター
【フリーライター/作家/電子書籍編集者】家事が苦手のママライター。いつもどうやって手を抜こうか考えています(笑)一番の趣味は、カメラと散歩と海外小説。相棒のEOS Kissを片手に、あちこちを飛び回っています。