フリーランスや副業者が仕事を勝ち取るためのヒント【セルフブランディング】


フリーランスや副業者が仕事を勝ち取るためのヒント【セルフブランディング】

フリーランスや副業者として働く上で、みなさんはセルフブランディングをどの程度意識しているでしょうか。

 

世の中には、自分と同じ分野で働く人が無数に存在します。仕事を獲得するためには、ライバルではなく自分を選んでもらう努力をしなくてはいけません。セルフブランディングを上手に活用できれば、仕事はより効率的に獲得できるようになります。一方で、やみくもに自己PR活動をしたところで、効率的に仕事を勝ち取ることはできません。

 

今回は、セルフブランディングを効果的に活用するためのヒントをご紹介します。

 

セルフブランディングについて一般的なことをもっと知りたい場合は、【ブランディング】フリーランスは自分をPRする方法を身につけよう! も合わせて読んでみてください。

 

 

 

 

セルフブランディングのゴールをイメージしよう

 

ここで、セルフブランディングにおける理想状態を今一度確認してみましょう。ブランディングとは、特定の人に価値を認識させ、市場におけるポジションを確立するマーケティング戦略です。

 

ブランディングにおいて重要なポイントは、

・価値があると認識されること
・他者と差別化されていること

です。

 

アップルをブランディングの例として見てみましょう。アップル製品は、最新のイノベーションの搭載、シンプルなデザインという点などで、他社製品とは一線を画しています。クリエイターを中心に幅広い層に愛され、買われています。機能や仕様の詳細を確認しなくても、「アップルの新製品を買えば、最新の技術が手に入る」とイメージしている人は多いです。そのため、一生懸命売らなくても、ブランドだけで人を惹きつけることができるのです。

 

 

これを個人に置き換えてみます。クライアントが発注先を考える際、

 

「あのライターに頼めば若者の心を掴める」
「このデザイナーなら必ず早くきれいに仕上げてくれる」

 

など、名前と共にライバルとは異なる優位性を思い出してもらえたら、ブランドが認識された証拠です。継続的に発注してもらえるようになり、やがて、評判が広がって営業しなくても仕事が入るところまできたら、セルフブランディングは成功と言えるでしょう。

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自分のブランドをブラッシュアップしよう

 

セルフブランディングのゴールをイメージできたら、自分のブランドについて見直してみましょう。

 

自分の“ウリ”を一言で表現したとき、

・同業のライバルと異なる点
・クライアントに選ばれるポイント

が伝わるでしょうか。

 

クライアントは、数ある選択肢の中から発注先を選びます。自分を選ぶメリットは瞬時でわかりやすく理解してもらえるものでなくてはなりません。また、上記のアップルの例を見てもわかるように、ブランドの価値は、差別化されているほど際立ちます。自分の肩書きや、仕事をキャッチコピーとして表してみても良いでしょう。

 

次に、本当にそのブランドで

・ニーズがあるのか
・クライアントに響くのか

を確かめなくてはいけません。

 

クライアントの心を掴むことができなければ、発注してもらえません。自分の“ウリ”を伝えるキャッチコピーをクライアントに提示した時、相手は魅力的に感じるでしょうか。営業をかけたり、業界に詳しい人にヒアリングをしたりすることで、ニーズを探ってみましょう。

 

 

 

 

ブランドの表現、発信の仕方を見直そう

 

自分のブランドがクリアになったら、次に確認すべきことはブランドの表現です。

 

フリーランスや副業者のブランドを表す、

・名刺
・ホームページ
・SNSのプロフィール

は、自分の価値がきちんと伝わるものになっているでしょうか。

 

 

例えば、名刺はブランドの第一印象になります。

 

名刺に書かれた情報は、自分の仕事の価値をきちんと語ってくれていますか。文字フォントやカラー、紙の厚みは、自分のブランドのイメージに合致しているでしょうか。初めて会ってから時間が経っても自分を思い出してもらえるように、工夫してデザインしましょう。

 

仕事について補足情報を入れても良いでしょう。イラストレーターやデザイナーであれば、自分の作風を表すような少し個性的なデザインにすると、ライバルとの違いを見せられるかもしれません。

 

ホームページやポートフォリオのURLは、できるだけ短い方が見てもらえる確率は上がります。

 

ツールを作るときは、第三者から客観的な視点でフィードバックを貰うと、より他者に伝わりやすいものになります。

 

 

きれいな名刺やホームページ等を作っても、それが届いて欲しい相手に届かなければ意味がありません。結局のところ、ブランドを知ってもらうためには、地道な営業活動が必要です。どんなに良いブランドでも、クライアントとの接点の量がライバルに劣っていれば、負けてしまいます。

 

営業活動と言っても様々な方法があります。

・クラウドソーシングでのコンタクト
・異業種交流会等での人脈拡大
・SNSでの発信

なども手段になります。

 

費用対効果を考えながら、自分の想定するクライアントと確実に接触できる方法を選ぶことが大切です。

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人間性もブランドの一部

 

セルフブランディングが、企業のブランディングと大きく違うのは、個人である自分自身の印象がブランドイメージを左右するという点です。

 

 

普段の会話やメール、服装や行動も、自分のブランドを形成します。

 

例えば、服装について考えてみましょう。

 

重要な案件を依頼するコンサルタントが、初対面にもかかわらずカジュアルな格好をしていたら?

クライアントは「この人で大丈夫かな?」と不安に思ってしまうでしょう。

 

新しいWebサイトのデザインを依頼するデザイナーが、会社のトーンに合うおしゃれな服装をしていたら?

クライアントはセンスを感じ、デザインにも期待するのではないでしょうか。

 

「自由に個性を表す服が着たい」と思っても、それがクライアントへの印象に悪影響がある可能性があれば、控えた方が良いでしょう。

 

 

個人の性格や人間性も、自分のブランドを左右します。

 

美容師やメイクアップアーティストのような人と接する仕事は、愛想の良さや話しやすい雰囲気は強力な武器になります。その他のどんな仕事においても、好印象を感じられる人間性は、ブランドの信頼感を増す要素にもなりうるのです。

 

 

 

 

ブランドは仕事のアウトプットで決まる

 

ブランディングとは、PR戦略だけではありません。クライアントに本当の意味でブランドの価値をわかってもらえるのは、アウトプットです。どんなに印象の良いPRをしてきても、仕事の質が良いと感じてもらえなければ、本末転倒です。

 

成果物を納品した時に「次もお願いしますね」と言ってもらえたら、クライアントが価値を実感してくれたことがわかります。

 

一度で信頼を失ってしまうと、回復は難しくなります。良質なアウトプットを出し、次の仕事を発注してもらうことが第一歩です。

 

 

継続的な仕事獲得へと繋げていくためには、ブランドへの信頼感を保ち、より高い価値を提供していくことが大切です。

 

良い仕事を着実に続けていれば、クライアントはもう他の人には頼めなくなります。他の部署を紹介してもらえたり、別のクライアントへ評判が広がったりしたら、冒頭に述べたセルフブランディングの理想に近づきます。

 

効率的に仕事を獲得できるよう、コツコツと信頼を積み重ねてブランドを築いていきましょう。

 

 


この記事を書いたのは

Cool Workers運営部
Cool Workers運営部ライター
フリーランスや副業などの“自由なはたらき方”、税金、働き方改革に関する情報を発信しています。Cool Workers運営部は、様々な働き方をしているメンバーで記事を作っています。