【ブランディング】フリーランスは自分をPRする方法を身につけよう!
セルフブランディングという言葉をご存じでしょうか。
フリーランスにとって、セルフブランディングは、フリーランスとしての仕事が成功するか失敗するかをわける重要なものです。
今回は、セルフブランディングとは何か、セルフブランディングの重要性、効果的なセルフブランディングの方法についてまとめました。フリーランスとして仕事をしている方や、これからフリーランスとしての仕事をはじめていきたいと思われている方は、ぜひ参考にしてください。
1.セルフブランディングとは何か
(1)ブランディングとは
ブランディングとは、もともとブランディング戦略ともよばれ、ブランドにたいして人々の共感を得たり、そのブランドの信頼性を高めることで、ブランド価値を高めていくマーケティング戦略のひとつです。
たとえばわかりやすい例をあげると、エルメス、アルマーニ、グッチなどは世界的なブランドとして有名です。
商品やサービスに対する信頼性が高く、その名前のついた商品というだけで、高い価格での販売が見込めるため、偽物も多く出回ってしまっています。中古品でも、本物であるというだけで良い値段で売買ができます。
また、日本のブランドでは、ソニーやトヨタなどが世界的に有名です。
ソニーやトヨタなどの製品は世界での信頼性が高く、ソニー製品やトヨタの自動車は、ソニーやトヨタの名前がついているだけで良く売れます。
このようにブランドに価値があることを多くの人が認めることで、マーケティング戦略が有利に展開できます。
そこで、このようなマーケティングを行っていけるように、いかにブランドや企業に価値をもたせていくか、の戦略がブランディング戦略です。
(2)セルフブランディングとは
ブランディングとは、もともと企業がブランドとしての価値を高めていくための戦略でしたが、インターネットが発達し、個人の個性をもとにしてブログやソーシャルネットワークを通じて個人としての活動を多くの人が行うようになり、個人が自己PRをすることで自分の価値を高めていくことのできるチャンスが広がりました。
個人が、多くの人に自分の価値の共感を得て、自分の信頼性を高めていくことを、セルフブランディングとよび、企業が行う企業ブランディングと区別するようになりました。
セルフブランディングのほかに、パーソナルブランディングという言葉もあります。
パーソナルブランディングは、企業で働くなど組織に所属している人が、組織の中での自分の位置を有利にするために自己PRする戦略という意味で使われることが多く、組織に属さないフリーランスのような個人が自己PRする方法はセルフブランディングとよばれています。
つまり、セルフブランディングといえば、フリーランスの自己PR戦略なのです。
2.フリーランスにとってのセルフブランディングの重要性
フリーランスは、会社に所属しないためにブランドとなるような会社名もなく、資格を持っているなどの例外をのぞいて肩書きもありません。
フリーランスでも、クライアントやお客様に、「この人はこういう人で、こういう仕事をしてもらえて、とても信頼できる」と認知され、それを多くの人に知ってもらえれば、仕事を獲得しやすくなります。直接に一緒に仕事をしたことのない人でも、そのフリーランスのイメージを多くの人に知ってもらえることで、なにか仕事を発注しようとしたときに、まず一番最初に思い浮かべてもらえるからです。
ひとりで営業、仕事、事務作業までこなしていかなければならないフリーランスにとって、セルフブランディングによって営業を行うことは、営業を効率化できることにもつながります。
また、セルフブランディングを行うことで、自分自身も、自分の強みは何かを発見することができ、その強みを生かした仕事をしていくことができるようになります。
誰でもできる仕事では報酬も低く、プロのフリーランスとして仕事をしていくとなると、なかなか生活をしていくことができません。フリーランスとして成功していくには、自分の個性を発揮できるような仕事をし、自分にしかできない仕事をしていくことが大切となります。
フリーランスにとっては、セルフブランディングで自分の強みを発見して、それを生かしていくことができるような仕事の依頼を受けることができるようにセルフブランディング戦略をしていけるかどうかが、成功できるかどうかを決めるといえるでしょう。
3.フリーランスのセルフブランディングを行う方法
(1)自分の強みを見つける
セルフブランディングの最初の一歩は、まずは自分とはどういう人で、自分のやりたいことは何か、自分の特技は何かを把握することです。
フリーランスとしての仕事をしていくことを考えると、自分の性格、経験、スキル、やりたい仕事を見つめなおすことからセルフブランディングははじまります。頭で考えるだけではなく、実際に文章として書きだして自分の分析をしてみましょう。
強みだけではなく、自分の弱点も一緒に把握することで、どうすれば弱点を克服しカバーしていくことができるかを考えることもできます。
弱点に注目するとネガティブ思考になってしまいますので、まずは強みを発見することに重点をおくことが大切です。弱みも分析するときには、自分の強みを生かした仕事を自分がしたい、その仕事をしていくことが自分は楽しいということを見つけ、その仕事をしていくためには弱点もあってこれをカバーすることも大切だ、という位置づけをしていきましょう。
(2)自分の方向性を見つける
自分のやりたいこと、強み、弱みを分析できたら、その中で自分が好きで得意とし、他人には難しいことを見つけます。それが自分の方向性となります。
専門的な分野であれば、この自分の方向性が見つけやすいですよね。
もし、自分に専門的な知識などがないと思うのであれば、これから学んでいくことで身につけていけばよいことですので、今は専門知識がなくてもまずは自分の方向性を見つけることが大切です。
(3)キャッチコピーを考える
セルフブランディングは、自分をブランド化する方法ともいえます。
自分を分析し、自分の仕事の方向性を見つけることができたら、それを一言で言いあらわし人に印象づけることができるようなキャッチコピーを考えます。
たとえば「心が癒され元気になるアロマテラピー」「日本の温泉ならおまかせ、フリーライター〇〇」といった感じでしょうか。自分の職業にプラスして何かをつけると考えやすいと思います。
(4)情報発信する
セルフブランディングでは、最終的には自己PRをして自分のブランドをつくりあげることを目的にします。
自分のブランドを作りあげるには、多くの人に自分の価値を知ってもらうことが必要ですので、情報発信をすることが大切です。情報発信の方法には、ブログ、TwitterなどのSNS、ホームページ、名刺、クラウドサービスの自己紹介ページなどがあります。
自分のブランドは、情報発信しただけでは作りあげることができません。情報発信をしたうえで、その情報発信したイメージにみあう仕事をして信頼を作りあげることで作られていきます。
情報発信を成功させるコツは、相手の立場にたった情報発信をすることです。自分にはできないような仕事をできると書いたり、上から目線の情報発信はさけましょう。
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