近年増え続けている「フリーランス」という働き方。
好きな場所で働け、時間も自由…理想的な働き方に見える方も多いでしょう。
一方、一流企業で働いているサラリーマンといった、会社に所属し収入を得ている人から見ると、
・フリーランスは収入を安定させることが難しい
・そもそも不安定なのがフリーランスだ
という意見も多いと思います。
そこで、フリーランスの働き方に興味がある人に対し、会社員との違い、フリーランスとして収入を安定させる方法についてご紹介します。
具体的には、
・会社員は安定しているのか
・フリーランスが収入を安定させるためのポイント
といった内容をご紹介させていただきます。
収入が安定している状態とはどのような状態なのか?
安定した収入とはどういうことなのでしょう?
「仕事が絶えず入ってくる」
このような状態が安定した収入に繋がってくるのではないかと考えられます。
ではこれはただの理想の状態なのでしょうか?
そもそも会社員は安定しているのか?
安定した働き方というと「会社員(サラリーマン)」が思い浮かぶのではないでしょうか。
確かに所属している会社が永遠に存在しているのであれば、「安定してお金が入る状態」となり安定しているといえます。
しかし、実際には会社員でもリスクが存在します。
その理由の一つとして、会社員だと「一定額の給料」が手に入りますが、逆にとらえると「一定の金額しか手に入らない状態」であるともいえます。
例えば、どれだけ売り上げを伸ばしてもあくまで会社の売り上げとしてカウントされるため、すべて本人に還元されるということは難しいでしょう。
となると、自分でお金を稼いでいるのではなく、会社の業務をこなしている状態となります。
仮に経営が悪化し、社員の賃金の減額がおこなわれた際に他に稼ぐ手段が無いため、自分で収入を修正することができません。
フリーランスという働き方は安定しているともいえる?
フリーランスとして生計を立てている人の平均年収は350万円(※1)といわれている一方、サラリーマンの平均年収は418万円(※2)という結果に。
一見、会社員の方が安定して高収入を得られるように見えますが、年収だけを比較するのではなく税金や社会保険といった、「引かれるもの」も考えると、フリーランスには安定している3つの理由が存在します。
<参考・参照サイト>
※1 【ランサーズ】フリーランス実態調査2017年版
※2 転職サイト「DODA(デューダ)」平均年収ランキング2017
フリーランスが安定している3つの理由
フリーランスが安定しているといえる理由には以下の3つの理由があります。
1.複数の仕事を持っている
2.収入をコントロールすることができる
3.節税をすることができる
1つずつ理由を説明します。
1.複数の仕事を持っている
複数の仕事を持つことで仮に1つのプロジェクトが無くなってもいきなり仕事が無くなることはありません。
最近は様々な仕事を掛け持ちすることによって、リスクを分散することができることもフリーランスの強みでしょう。
2.収入をコントロールすることができる
サラリーマンだと会社の業務をこなすことにより収入を得ているため、「自分で稼ぐ」というより、会社にお金を貰っているといえます。
なので、これ以上収入を増やそうと思ってもなかなか増やす手段がありません。
フリーランスは常に「自分の能力」を売っているため、常に自分で稼ぐすべを身につけています。
ということは収入を上げたいと思えば仕事を増やせばいいし、時間が取りたいときには仕事量を減らすことも自由にできます。
さらに自分で収入をコントロールできるということは、おのずとリスクに対する備えができているともいえます。
3.節税をすることができる
社会保険料や年金、さらに各種控除など、サラリーマンと比べて納める金額も変わってきます。
同じ20万円を稼いでいても実際に税金などで手元に残る金額に差ができることも…
フリーランスの場合は、事業にかかった費用は全て経費として計算することができ、節税対策がしやすいというメリットが考えられます。
したがって、サラリーマンと同じくらい稼いでいるとしても、手元に残るお金はフリーランスの方が多くできるでしょう。
フリーランスが収入を安定させる4つの方法
フリーランスが収入を安定させるために重視するべきポイントは以下の4つに分けられます。
1.自分の価値を高める
2.人脈を広げる
3.自ら情報発信を行う
4.自己投資をする
順に説明します。
1.自分の価値を高める
フリーランスは個人の能力をお金に替える職業となります。
自分に何ができるのかを明確にすることにより、そのできることを仕事につなげます。
さらに、自分は「何ができるのか」ということを明確に洗い出すことによって、その部分を磨き、「その人にしかできないこと」という価値にすることが仕事につながります。
2.人脈を広げる
フリーランス=一匹オオカミではありません。
フリーランス同士横のつながりを持つことで、お互いに仕事をつくり出すこともできますし、重要な情報も知ることができます。
特にフリーランスは教えてもらえる機会も極端に減ってしまい、あらゆることを自分で行わなければいけません。
しかしどうしても一人では解決できないことに遭遇することもあります。
その時に、周りに相談できる環境を作ることも安定するために重要なことですね。
3.自ら情報発信を行う
現代においてはSNSの活用は欠かすことができません。
このサービスのおかげで横のつながりを作ることができることができ、さらに、得意なことを発信し知ってもらうことによって需要に見つけてもらえるようになります。
このおかげで自分で仕事を作り出すことができるようになりました。
SNSで絶えず発信し、自分がどんなことをしているかを広く知ってもらうと、思わぬところから仕事ができるかもしれません。
発信源の例として、「ブログ」も一つの情報発信の手段となります。
例えば、ライターの仕事を探す時に自分のポートフォリオとして使うこともできます。
また、ブログを通じて自分の得意分野を知ってもらうことで、新たな仕事が依頼されることもあるかもしれません。
4.自己投資をする
フリーランスは絶えず自分をアップデートしていかないといけません。
フリーランスに一番必要なのは「変化しつづけること」と絶えず「勉強すること」です。
今おこなっている仕事も、この先ずっと続くわけではありません。
そのため、次々と仕事を作り出すことができるようになる必要があり、常に自分の能力を伸ばし続けることが重要となります。
仕事の本質を知っておけばフリーランスでも収入を安定させることができる
安定に一番必要なことは仕事の本質を理解し、当たり前のことを蓄積することが重要になります。
引き受けた仕事に対してクライアントとこまめにコミュニケーションを取り、クライアントの意図に答えられるように全力で取り組み良いものを提供する。
それを繰り返し、徐々に信頼を売るようにしていきます。
それを続けていくことにより、自然と仕事が発生する仕組みを作ることができます。
一見当たり前なことと思われがちですが、実は安定に一番近い方法となります。
実際にフリーランスとして働きだした時に一番必要なことではないでしょうか。
また、1番怖いのは中途半端な気持ちで仕事をすることです。
フリーランスに必要なことは、継続していくこと。
そして絶えず次の手を打っておくことで、安定した収入に繋がるでしょう。
もし事業がうまくいかない場合でも必ず原因があります。
ものごとをロジカルに考え、問題点の対策をおこなうことで十分事業を立て直すことも可能です。
また、継続して自分のスキルも上がると、今までの単価をあげることもできますし、そこから仕事の幅をひろげ、さらに新しい仕事へと発展させることができるでしょう。
もちろんこれはフリーランスに関わらず、全ての働き方にも共通して言えます。
以上のことから、フリーランスでも安定した収入を得ることができるでしょう。
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