営業って本当に大変なお仕事ですよね。
顧客と接している間は常に気を遣い続けなくてはいけません。
飛び込みなど、断られること前提で営業をかけなければいけないこともあるでしょう。
中には、結果を求められ数字やノルマに追われ、疲れてしまう人もいるのではないでしょうか?
でも、その割には会社全体でもあまり評価される機会がないように思います。
苦労の多さに比べて評価が伴わないという状況の中、転職を考える人も少なくはないでしょう。
ただ、未経験の業界に飛び込むのはとても勇気がいることです。
どうせ未経験の業界に飛び込むのなら、営業の経験を活かせるような世界の方が良いですよね。
そこで、今回は転職しようと思っている営業職の方におすすめの職業についてご紹介します。
実は、営業の経験が活かせる業務の中には、ほとんどの人が想像しないような意外なものもあります。
ぜひご自身のキャリアについて考える際の参考にしてみてください。
目次
営業の業務で必要なスキル
まず、転職を考える前に自分のスキルについて棚卸してみましょう。
普段働いている時にはあまり意識しないかもしれませんが、営業職には様々なスキルが求められます。
具体的には以下の通りです。
バイタリティ
営業は自社の商品を売り込む仕事ではありますが、その前に自分の顔と名前を相手に覚えてもらわなければいけません。
そのためには元気の良さや明るさなど、人としての魅力がとても重要になってきます。
また、失敗を恐れず何度でもチャレンジするような行動力も大切です。
営業として優秀な人はバイタリティの面でも優れているといえるでしょう。
コミュニケーション力
営業職で活躍するためにはコミュニケーション力が欠かせません。
営業の仕事は多種多様な属性の人たちを相手にする必要があるからです。
紋切り型の説明ではとても納得してもらえないというようなこともあるでしょう。
興味がない人に興味を持ってもらったり、迷っている人に決断してもらったりするためには、高いコミュニケーション力が不可欠なのです。
例えば、相手に伝わりやすいような言葉選びをしなければいけません。
場合によっては、プライベートの話に言及しながら会話をスムーズに進めるような工夫も必要でしょう。
このような形で、営業職には高いコミュニケーション力が必要とされるのです。
論理性
バイタリティやコミュニケーション力は営業職にとって必要なことですが、勢いだけでは営業の仕事は務まりません。
契約を勝ち取るためには、そのための戦略を打ち立てて、顧客の信頼を得るための戦術を確立する必要があります。
また、「なぜ自社商材を使う必要があるのか」と悩む顧客に対して、そのメリットを理解させるためのロジックを成立させるのも重要でしょう。
このような形で、営業という仕事には常に論理性が求められるのです。
分析力
分析力も営業にとっては必要なスキルの一つです。
営業をかける際には、顧客が抱えている問題点を洗い出し、その問題点を解決するためにはどのようなアプローチが必要になるのか分析する必要があります。
さらに、そのアプローチの中で自社商材をどのように使ってもらうのがよいのか、顧客にとってどのくらいメリットがあるのかまで検討できていないと良い提案はできないでしょう。
つまり、顧客のニーズを分析し、自社商材に関する魅力や欠点をそれに照合する分析力が求められるのです。
責任感
営業職は会社にとって非常に大切な部門です。
なぜなら営業が機能しなければ、どんな会社でも経営が傾いてしまう可能性があるからです。
つまり、営業職の人たちは、自分たちが会社にとって一番大事な機能を担っているという重責を理解し、その上で結果を出すことを常に求められています。
また、顧客に対しても確実なメリットを提供することで、期待に応えなくてはなりません。
自分が売り込んだ商材に欠陥があった場合、顧客からは営業担当の責任も問われることになるでしょう。
そういった面でも、営業職には他の職業以上の責任感が必要であるといえます。
営業の経験が活かせる業界、職種
ここまで、営業職に必要とされているスキルについてまとめてみました。
意識していなくても、営業職には数々のスキルが求められているということを理解していただけたかと思います。
では、いったいこれらの営業に必要なスキルや経験が活かせる業界・職種というのはどのようなものがあるのでしょう。
転職を考えている営業職の方はぜひ参考にしてみてください。
他業種の営業職
当たり前の話ですが、優れた営業人材はたとえ商材が変わったとしても高いパフォーマンスを発揮することができます。
そのような意味で「仕事ができる営業マン」はどこの企業であっても喉から手が出るくらい欲しいピースです。
優れた営業マンなら自身の営業力を生かして実績・強みを明示し、自分を売り込むこともできますよね。
他業種の営業職への転職は有効な選択肢の一つですし、さらには年収アップも狙えるでしょう。
コンサルタント
優れた営業人材ならコンサルタントの仕事でも活躍することができるでしょう。
コンサルタントは、問題点を見つけ、分析し、解決するための手法を導き出すことが好きな人に向いています。
営業担当として培ってきた分析力や論理性などのスキルがあれば、それを活かして顧客が本当に求めるものをコンサルティングすることができますよね。
また、顧客の問題分析に関して営業職経験者ならではの視点から斬新な提案ができます。
コンサルタントとして上手く仕事を進めることができれば、非営業職の人たちとはまた違った形での活躍ができるでしょう。
企画職
営業をやっていて、「本当は自社商材とは違うものを売りたい」と感じたことはありませんか?
実は営業職の中には、販売するだけでなく商品開発や企画に携わりたいと思う人も多くいるのです。
先程説明したように、営業職には分析力が求められます。
顧客のニーズや自社商材の特徴を分析する力です。
この分析力は、企画職においても充分に活かすことができるもの。
したがって、経験のない業種に転職したとしても、持ち前の分析力を活かすことができれば活躍できるでしょう。
この視点は、「自分は営業職に向いていない」と考える人にとっても有用なものです。
というのも、営業職で成果を上げられなかった理由が分析力以外にあった可能性があるからです。
営業職で成果を上げられなかったからといって、分析力も欠如しているとは限りません。
したがって、今の職種で悩んでいる方は、企画職への転職も検討してみてください。
ITエンジニア
ITエンジニアとして働くには当然プログラミング力などのスキルが必要となってきます。
そのため、営業職からの転職は難しいと思われがちです。
しかし、実はITエンジニアは営業力が活かせる業種なのです。
確かに、エンジニアには、優れた技術やソリューション提供能力が求められます。
ただ、それを適切に顧客に伝え、共感してもらい、信頼してもらわなければ、プロジェクトを成功へと導いていくことはできません。
さらに言えば、そこから継続して仕事を受注し、売上に繋げられなければ意味がないのです。
実は、エンジニアの中には、技術力はあってもそれを売り込むことは苦手という人も多くいます。
顧客の課題を解決しつつ、自社の売上にも貢献できるような感覚・スキルを持ったエンジニアはなかなかいないというのが実情です。
そのような環境なので、逆に営業力のあるエンジニアは非常に重宝される傾向にあります。
セールスエンジニアといった言葉もあるように、エンジニア業界では営業力が重視されているのです。
もちろん、これまで営業として経験を積んできた人にとって、これからプログラミングの勉強を始めるのは負担かもしれません。
転職するためとはいえ、一から新しいことを学習するのは大変だという思い込みはどうしてもありますよね。
しかし、現在はプログラミングに関する教育もかなり拡充しています。
その結果、プログラミングスキルは、過去に比べて圧倒的に身につけやすくなりました。
したがって、異業種営業であってもITエンジニアとして活躍することは十分可能です。
最後に
営業職の人は、そのまま別業界の営業職に転職することが多いと思います。
しかし、この記事で紹介したように、営業で培ったスキルを活かせるのは営業職だけではありません。
転職を考えているのなら、営業職に固執せず、違う職種にも視野を広げてみてはいかがでしょうか?
特に、これから転職するのであればITエンジニアがおすすめです。
ITエンジニア業界では、営業として培ったスキルを存分に活かすことができます。
不況に強く、今後の将来にも期待ができるでしょう。
近年では、未経験からでも教育してくれる企業や、実戦的なレベルまで学習できるITスクールも珍しくありません。
ぜひこの機会にITエンジニアへの転職を検討してみてください!
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