取材対象者から話を引き出すために私が実践している5つの秘策

取材対象者から話を引き出すために私が実践している5つの秘策
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ライターの仕事は文章を書くことだと思われがちです。

 

しかし、ライターが「書く」作業よりも圧倒的に長い時間を費やしているのが、「調べる」という作業です。

 

情報化社会である現代では、インターネット上で多くの情報を集めることができますが、より深く知りたい場合に欠かすことのできないのが取材です。

 

 

 

取材といっても、相手によってはなかなか一筋縄ではいかない場合もあります。

 

中には、内気な性格だったり、極度に緊張してしまったりする方もいます。

 

相手のペースでじっと待っていても、取材がうまくいくとは限りません。

 

そこで、今回は取材対象者から話を引き出すために、私が普段行っている対策についてご紹介します。

 

 

自己紹介は出来るだけ丁寧に

 

取材対象者にとって、私たち取材者は初対面の見ず知らずの人です。

 

知らない人から突然あれこれ質問されると、つい身構えてしまいますよね。

 

そこで、私は取材の冒頭でしっかり自己紹介をするよう心がけています。

 

名前と会社名だけでなく、住んでいる場所や経歴などについてもお話することがあります。

 

そのワンステップを踏むことによって、相手にとって私が「知らない人」から「知っている〇〇さん」という認識になり、その後の会話がスムーズに進むことが多いです。

 

 

 

また、取材がどのような目的で行われ、どんなメディアに掲載されるのかについても説明します。

 

目的を明確に伝えておくと、取材対象者もインタビューに答えやすくなります。

 

たとえば、企業サイトの社員インタビューページに掲載するための取材の場合、その目的を事前に伝えておくことによって、取材対象者は「会社のPRになること」を意識しながらインタビューに答えることができます。

 

 

 

 

リラックスしてもらうため、最初は世間話から

 

自己紹介のあとも、すぐに取材には入りません。

 

まずは世間話から始め、会話のペースをつかみます。

 

世間話はどんなことでも良いのですが、緊張を解きほぐすためにも、相手が興味を持ち、積極的に反応してくれるテーマがベストです。

 

普段以上に、会話のキャッチボールを意識しましょう。

 

 

 

私はよく場所の話をします。

 

その日、自宅からどうやって取材場所まで来たのか、またその途中で見つけた面白いお店などについて話を振ってみます。

 

取材先の街の話だと、相手もよく知っていることなので話が弾みやすく、積極的に会話を進めてくれることが多いです。

 

また、自分が今住んでいる街や出身地などについて話すと、「以前観光で行ったことがあります」など思わぬ共通点が見つかることもあります。

 

会話が弾み、場が和んできたと感じたら、取材をスタートさせます。

 

 

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(差支えのない範囲で)プライベートな話にも切り込んでみる

 

趣味や休日の過ごし方、好きな食べ物など、取材対象者のプライベートに話題を広げてみると、その人の思わぬ一面が垣間見えたりすることもあります。

 

意外かもしれませんが、プライベートから見えてくる「人となり」が、その人の仕事の流儀につながっていることはよくあるものです。

 

 

 

私は以前、贈答用フルーツを扱う青果店の企業サイトのライティングを担当したことがあります。

 

サイト内の「社員インタビュー」ページ作成のため、社員の方数名に取材を行いました。

 

取材を受けるのは初めてという方がほとんどだったので、こちらからの質問に対し、緊張してうまく言葉を選べずにいるような場面も多々ありました。

 

「仕事で一番のやりがいはなんですか?」などの質問に対し、「うーん……。」と黙り込んでしまい、なかなか取材が進みませんでした。

 

 

 

そこで、当初の予定にはありませんでしたが、「好きな果物はなんですか?」という質問を全員に投げかけてみました。

 

すると、各自大好きな果物について熱弁をふるってくださっただけでなく、それをきっかけに果物についてのさまざまな知識やこだわり、仕事上でのエピソードなどが次々と明らかになっていきました。

 

結果、個性豊かな「社員インタビュー」記事を書くことができ、クライアント様にも満足していただけました。

 

 

 

 

取材前に原稿の道筋をだいたい決めておく(想定問答)

 

これまでは、いかに相手の緊張をほぐし、取材時にリラックスしてもらうかについて対策を書いてきました。

 

ここからは、どんな相手を前にしても、取材内容を充実させ、読み応えのある取材記事を完成させるために私が行っている方法についてご紹介します。

 

 

 

読んでいて面白い取材記事には、必ずストーリーがあります。

 

取材対象者が、関連性のない質問に答えていくだけの記事は、面白みがないですよね。

 

読み手に「もっと読みたい」「もっとこの人のことを知りたい」と思ってもらうためには、取材記事はストーリー性のある「読んでいて面白い」記事である必要があると私は考えています。

 

 

 

取材対象者にとっても、関連性のない質問を何個か投げかけられるのと、よく練られた一貫性のある質問を投げかけられるのでは、後者の方が答えやすいでしょう。

 

取材対象者が納得できる取材を行ってこそ、良い原稿が書けると私は考えています。

 

 

 

一貫性のある質問を用意するには、取材前に原稿のおおよその道筋を考え、自分の中である程度「あらすじ」を決めておくことがポイントです。

 

事前に取材対象者に関する情報をインターネットなどで調べて「この取材は、こういうストーリーになるだろう」と自分で予想しておくと、質問も考えやすく、関連性のある良い質問ができます。

 

 

取材対象者の方も、それぞれの質問の関連性や意図を見出しやすく、スムーズに会話が進むことが多いです。

 

 

 

また、想定問答のように、相手からの回答も予想しておきます。

 

「この質問にはこういった答えが返ってくるだろうから、次はこういう質問をしよう」というように、取材対象者からの回答を予測することによって、質問から質問への流れを作ることができます。

 

 

 

もちろん、あらすじや想定問答は間違っていることもあり、それも想定内です。

 

取材者側が想定していたことと全く違う回答が返って来たときこそ、取材対象者の深い話を聞き出すチャンスです。

 

相手が話し出したら、できるだけ話の邪魔をせず、じっくりと耳を傾けましょう。

 

 

 

 

取材対象者が何度も使う「キーワード」に注目

 

一度の取材で、取材相手から「グッとくる言葉」をひとこと聞き出せたら、その取材は大成功だと私は考えています。

 

言葉には、その人の個性や考え方が象徴されます。

 

どんなに相手が緊張していても、その人が使う言葉に注目しなければ、その人の世界観を象徴するような取材記事は書けません。

 

しかし、相手が発する一言一句に注目していては、取材は進みません。

 

取材相手にとって大切な言葉を見つけ出すのも、取材者の仕事です。

 

 

 

取材を進めていくと、取材対象者が何度も口にするキーワードが分かってきます。

 

その人が意識していても無意識でも、取材時に度々登場する言葉には大注目します。

 

それが、その人の考えを象徴する言葉だからです。

 

そういったキーワードは、タイトルや見出しなどに採用します。

 

キーワードから取材記事を組み立てていくと、取材対象者が言わんとしている本音が見えてきます。

 

また、私は時間が許せば、キーワードから連想する質問を投げかけてみたりもします。

 

自分にとっては言葉通りの意味しか持たない言葉であったとしても、取材対象者にとっては大きな意味のある言葉である場合も多々あるからです。

 

 

 

以前、金属加工の会社の企業サイトのライティングを担当した際、社長は「一に品質、二に品質」という社訓を口にするばかりで、なかなかそれ以外の言葉を引き出せずにいました。

 

私にとって「品質」という言葉は、「良いものを作る」という漠然とした意味しか持っていませんでした。

 

 

 

「品質」という言葉をキーワードに根気強く質問を重ねていくと、「テクノロジーの進化のおかげで、良品質の製品を速く正確に作れるようになった。しかし、いつの時代も品質第一の精神を忘れず、より良い製品を作るための努力を続けたい」という熱い想いにたどり着きました。

 

「品質」という言葉には、会社の歴史やメッセージが隠されていたのです。

 

同じ言葉でも、受け取る側の人間が連想する想いはそれぞれです。

 

取材対象者のキーワードを言葉にする際には、そういった背景もくみ取れるよう、丁寧に質問を重ねることも大切です。

 

 

 

 

まとめ

 

初対面の相手から本音を聞き出すのは難しいことです。

 

まずは相手にリラックスしてもらい、「この人なら話をしても大丈夫だ」と信頼してもらうことが取材成功への第一歩です。

 

うまく会話が進みだしたら、会話の流れやキーワードに注目しながら、取材を進めてみてはいかがでしょうか。

 

相手の言葉の裏に隠れた気持ちを想像しながら丁寧に取材を進めれば、きっと良い取材ができますよ。




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