休校、休園で在宅ワークが進まない!在宅ワークと育児の両立にチャレンジした結果…


休校、休園で在宅ワークが進まない!在宅ワークと育児の両立にチャレンジした結果…

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、さまざまな企業で今まで以上にテレワークが推進されています。

 

また、全国各地の学校や幼稚園、保育園などが休校や休園、登園自粛となり、「子供を見ながら家で働く」生活をスタートさせた家庭も少なくないでしょう。

 

 

 

新1年生と年少児の二人の男の子がいる我が家も例外ではありません。

 

長男の小学校は、入学式から1週間後に臨時休校が決定。友達が一人もできないまま、家での生活が始まりました。

 

次男が通う保育園は、現時点ではまだ休園にはなっていません。

 

しかし、家庭保育が可能な保護者に対しては登園自粛の要請があったので、在宅勤務の私は休園を決めました。

 

 

 

その時の私は、「まずは感染リスクを減らすことが第一!次男の昼寝の時間や夜に作業すれば、縮小しつつも仕事はなんとかなるはず」と考えていたのです。

 

ところが、3週間の自宅生活を続ける中で、その考えはどんどん裏切られていきました。

 

 

家庭学習×自宅保育×在宅ワーク生活の実態

 

3歳の次男はお昼寝が大好き。

 

普段の休日は2時間程度しっかりと寝てくれる子なので、その間に仕事をしようというのが私の計画でした。

 

しかし、午前中を長男の家庭学習にあてた結果、次男も家の中で過ごす時間が長くなり、体を動かさないので、昼寝しない日が多くなってしまいました。

 

そこで、普段のように午前中のうちに二人をしっかりと遊ばせてみると、次男の昼寝中に長男の家庭学習をみなければならず、結局仕事をすることはできませんでした。

 

 

 

夕方になると、小学1年生の長男はテレビを見ながら数時間過ごしてくれることがありますが、3歳児には無理。

 

何をしていても「ママと一緒にやりたい」と膝に乗ってきては、パソコンに触ったり、ボールペンであちこち落書きを始めたりするので、こちらは仕事どころではありません。

 

少し目を離すと、危険なイタズラをしていたり、兄弟で取っ組み合いのけんかを始めてしまったり。

 

毎食の準備と後片付け、掃除、洗濯などの家事を終わらせるだけで1日があっという間に過ぎてしまいます。

 

結果、日中は全く仕事ができない生活になってしまいました。

 

 

 

「日中が無理なら、子供たちを寝かしつけた後に頑張ろう」と張り切ったのも数日。

 

慣れない生活による疲れか、子供と一緒に寝落ちしてしまうようになりました。

 

つまり、仕事をできる時間はゼロ時間。

 

実質、休業状態になってしまいました。

 

 

 

 

「在宅ワーク×育児」両立の難しさが改めて浮き彫りに

 

仕事に集中できない

 

株式会社キッズラインの「在宅勤務ワーママの調査結果」[1]を見ると、未就学児の子供がいるワーキングマザーの75.5%が、子供を見ながらの在宅ワークは「集中できない」と回答したことがわかりました。

 

また集中できない理由として、以下が挙げられていました。

 

・子供が遊んでほしいと言ってくる

 

・子供が長時間一人遊びすることはできない

 

・ママが近くにいると一緒に遊べるものと思っているよう

 

・大事なビデオ会議の際など、子供が入ってきてしまい『邪魔しないで!』と言ってしまうなど、双方に悪影響

 

 

 

どうやら悩んでいるのは我が家だけではないようです。

 

全国の働く親たちの多くが、在宅ワークと育児の両立にジレンマを抱えているのです。

 

 

 

 

子供の勉強サポートが必要

 

小学生の場合、テレビやゲームなど、自分の好きな遊びをしていれば、まとまった時間を一人で過ごしてくれる場合もあるでしょう。

 

しかし、問題なのは家庭学習のサポートです。

 

 

 

休校中の学習について、文科省は「家庭学習も評価対象に」という内容を含む通知を出しました。[2]

 

休校中は単なるお休みではなく、学習指導要領に基づいた学習を行う期間にあてるという意味です。

 

一方で、オンライン授業などを通し、学校側が児童の学習をしっかりサポートできている自治体はほんのわずか。

 

ほとんどの自治体では、学校から児童生徒へ課題は出しているものの、その内容や進め方は各家庭にゆだねられているというのが現状です。

 

 

 

 

我が家の場合、新1年生の長男が学校に通ったのは入学後1週間のみ。

 

勉強や授業がどういうものか、よく理解できないまま家庭学習生活がスタートしました。

 

息子の小学校では、週に1度、学校のホームページに国語と算数の学習課題が掲載されます。

 

課題は教科書を予習する内容になっていますが、子供に見せても「よくわからない」の一言。

 

問題を見て答えを考えるということをやったことがないので、当たり前と言えば当たり前なのかもしれません。

 

結果、我が家の家庭学習は、私が長男の隣に座り、最初から最後まで一緒に取り組むスタイルになりました。

 

 

 

また、家庭学習がスタートした当初は、どんな教材を使ってどのように子供の学習をサポートしていけば良いのかさっぱりわかりませんでした。

 

そのため、子供たちが寝た後などのまとまった時間に、インターネットで教材や無料サービスを探しては比較検討していました。

 

学習のサポートというと、子供が勉強している数時間だけをイメージしがちですが、実はこういった準備にこそ時間が必要だったのです。

 

 

 

 

家事の時間が増えた

 

子供が家で過ごす時間が長くなると、食事の準備や後片付け、掃除などの家事に費やす時間が増えます。

 

株式会社タスカジが行った「『イエナカ時間・家事の状況』についての実態調査」[3]によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、料理や掃除などの家事時間が増えたと回答した人は全体の78%もいたとのこと。

 

 

 

我が家の場合、子供たちが家の中で遊んだ後の片づけの負担が大きくなりました。

 

外でお友達と思いきり遊べない分、家の中ではある程度自由に過ごさせてあげたいと思い、普段はやらないような段ボール工作や粘土遊びなどを好きなようにさせています。

 

その結果、段ボールで大きな家を作ったら、床は段ボールの切れ端だらけ。

 

粘土遊びの後は、机の上にあったはずの粘土がなぜか床に落ち、それを子供たちが踏んで歩き回り、家中の床が汚れてしまいます。お絵かきをすれば、床や壁には落書きの跡……。

 

ほぼ毎日のように床や壁、家具の拭き掃除をしなければならず、とても負担に感じています。

 

掃除をせず、仕事の時間は仕事に集中することもできなくはありません。しかし、家中が汚れ放題なのを横目に仕事に集中することは難しく、気づくとつい掃除……。

 

なかなか仕事が進みません。

休校、休園で在宅ワークが進まない!在宅ワークと育児の両立にチャレンジした結果……!?-1_r

 

 

どう乗り切る?我が家流「在宅ワーク×育児」のすすめ

 

子供の学習サポート

 

家庭学習で使えるさまざまな学習コンテンツを集めたのが、文科省の「子供の学び応援サイト」です。

 

用途や教科ごとにカテゴリー分けされたコンテンツが紹介されているので、教材選びに悩んでいる子供や保護者には有難いサイトです。

 

 

 

なかでも私が注目したのは、教育出版社などが提供する無料の学習ドリル。

 

ダウンロードして印刷すれば、すぐに家庭学習に取り入れることができます。

 

我が家で利用しているのは、新興出版社啓林館の「ドリルの王様」Z会の無料提供教材。どちらも学年に合った内容で、子供が楽しく取り組める点がおすすめです。

 

 

 

親が家庭学習をサポートするというスタイルは変わりません。

 

しかし、これらの教材を取り入れたことで、細切れながらも子供が一人で机に向かう自習時間を確保できるようになりました。

 

 

 

 

SNSで「#休校」や「#休校中の過ごし方」を検索

 

仕事も私生活も思うように進まない上、ママ友や近所の知り合いと立ち話もできない自粛生活。最初の数週間は「みんなどうやって乗り切っているのだろう?」と悶々と過ごしていました。

 

そんな中で私の心の支えになったのは、SNS上で同じ悩みを共有する人たちの投稿でした。

 

SNSは、大変なこの時期を前向きに乗り切ろうとする親たちのアイデアに溢れていました。

 

 

 

また、SNSは情報交換の場にもなります。

 

民間企業が提供する家庭学習向けのサービス(オンライン授業や動画配信サービス)を知ったのもSNSでした。

 

 

 

ときには、前向きな投稿だけでなく、愚痴や「もう頑張れない」「今日も1時間しか仕事できなかった」というようなネガティブな投稿にも励まされました。

 

みんな同じようにもどかしい気持ちを抱えているとわかると安心できますし、何より愚痴を言ったり聞いてもらえたりできる場所があると心が落ち着きました。

 

 

 

ただ、SNSのやりすぎには要注意です。

 

一時期スマホばかり見てしまい子供たちに目が届かないことがあったので、反省。

 

また、SNS上で有意義に過ごしている人の投稿を見過ぎると、うまくいかない我が家を振り返り自己嫌悪になってしまうこともありました。

 

今では、素敵なアイデアは参考にしつつ、ある程度の距離を保つようになりました。

 

 

 

 

「楽しいこと」「できたこと」に目を向けたい!それが家族の在宅生活の秘訣かも!?

 

親子での在宅生活が始まって、約1ヶ月。段々とこの生活にも慣れ、少しずつではありますが、私も仕事時間を確保できるようになってきました。

 

ただ、子供を保育園に預け、フルタイムで働いていた以前の生活と比べると、やはり仕事をできる時間は減り、効率も落ちたと感じずにはいられません。

 

 

 

一方、家族全員での在宅生活がスタートし、できるようになったこともあります。

 

それは、家族でたくさんの時間を一緒に過ごせるようになったことです。

 

仕事をしながらでも子供の成長を近くで感じられたり、食卓を毎食家族で囲めたりするのは、在宅生活の良い点だと感じています。

 

 

 

この生活がいつまで続くかわからない中、新しい毎日の「楽しいこと」や「できたこと」などの良い部分を見るようにしていくことが、家族の在宅生活を成功させる秘訣かもしれません。

 

「在宅ワークと育児の両立はやはり大変、でもその先に新しい働き方が見えてくるかもしれない。」そう信じながら、試行錯誤を続ける毎日です。

 

 

 

<参考・参照サイト>

[1]「子どもがいると集中できない」75.5%。在宅勤務ワーママの調査結果」(株式会社キッズライン、2020年03月26日)

[2]「家庭学習も評価対象に」休校中の学習指導で文科省通知」(日本経済新聞、2020年4月10日)

[3]新型コロナの影響をきっかけとした、「イエナカ時間・家事の状況」についての実態調査」(株式会社タスカジ、2020年5月1日)

 

 


この記事を書いたのは

メイ
メイライター
子育てと仕事の両立に悩んだ末、フリーのママライターに転身。大変・辛いと思っていた日々の育児・家事は、ライター目線で見るとネタの宝庫!?子育ても仕事も自分らしくマイペースで。