女性フリーランスが仕事と子育てを両立するためのポイントと支援制度


女性フリーランスが仕事と子育てを両立するためのポイントと支援制度

フリーランスで働いている女性の中には、妊娠、出産を経験し、子育てをしている方も多いと思います。フリーランスという働き方は、会社で働くよりも比較的に自由になる時間が多いので、子育てをするのに向いていると思われる方も多いと思います。

 

もちろん、会社員として働くよりは時間の融通がきくので、子育てをする上でのメリットはたくさんあります。しかし、実際に仕事をこなし、家事と子育ての時間も確保しなければならないので、大変な面もたくさんあります。

 

今回は、フリーランスで働く女性が仕事と子育てを両立するときの悩み、両立させるための工夫、支援制度についてまとめました。

 

 

フリーランスとしての仕事×子育ての現実

 

子育てにとられる時間が多い

 

フリーランスの女性が妊娠してから出産までの間は、一般的には、妊婦健診や母親教室などに出かける以外は通常の生活と変わりなく生活することができます。仕事についても、肉体労働のような体を使う仕事でなければ今までと同じペースで続けることが可能です。

 

しかし出産を終えて子育ての時期に入ると、子供の世話する時間が必要になってきます。会社員であれば育休制度を利用して、保育園に入園できるまでの間は育休手当を受けながら仕事を休むこともできますが、フリーランスの場合は育休制度がないので仕事を続けたいと思う方もたくさんいると思います。

 

仕事をしながら子育てをすることになるのですが、産後は体が思うように動かない方も多いですし、子供が自分の思い通りに寝てくれずに寝不足に悩む方もたくさんいます。子供が寝ている間に仕事をしようと思っている方も多いと思いますが、実際には子供が寝ている間に自分の睡眠時間も確保しなければならない方が多いのではないでしょうか。

 

フリーランスの産休や育休については、
フリーランスは産休や育休をとれるの?
こちらに書いてありますので参考にしてください。

 

 

 

 

子育てのための出費が多い

 

フリーランスで子育てをしている方は、子育てにとられる時間が多くて仕事をする時間を確保するのが大変です。しかし、子育てのための出費が多く、時間はないけれど今まで以上に仕事をしなければと思われている方も多いと思います。

 

子育てのための出費にはどのようなものがあるのでしょうか。子供の服、オムツ、バス用品、ミルク代などの日用品のほかに、チャイルドシートやベビーカーなど高額な商品を買わなければなりません。今まで以上に出費がかさむ中で、子供の将来のための学費の貯蓄や生命保険の加入も考えていかなければなりません。

 

 

 

 

産後うつになる人もいる

 

産後しばらくは、子供といつも一緒に過ごさなければならず、常に子供と向き合っていくことになります。産後はホルモンバランスの影響で心のバランスも崩れやすい時期です。子育てが思うようにならなかったり、仕事やお金の不安があったり周囲との人間関係がうまくいかなかったりすると、産後うつになってしまう人もいます。

女性フリーランスが仕事と子育てを両立するためのポイントと支援制度-1_r

 

 

フリーランスとしての仕事×子育てを両立するための工夫

 

保育園を利用する

 

フリーランスとしての仕事をするためには、仕事をする時間が必要です。仕事をする時間を確保するためには、子供を保育園に預けることを検討してみるのもよいのではないでしょうか。子供を保育園に預けると保育料がかかってしまいますが、保育料がかかっても子供を預かってもらうほうが、効率的に仕事ができると思います。

 

どのような保育園を選ぶのか、また親の所得によっても保育料が変わってくるので、まずは保育園に問い合わせてみるとよいでしょう。

 

保育園に入園できるかどうかもお住まいの地域によって変わってきます。3月に卒園する児童が多いので、4月からの入園を目指すと入園しやすいようです。待機児童が多い地域では、親が仕事をしているかどうか、親が仕事をしている間に子供の面倒を見てくれる人がいるかどうか等も審査基準になります。

 

保育園に入園させるときのポイントについては、
フリーランスが子供を保育園や幼稚園に入園させるときの注意点や内定をもらうポイント
に書いてありますので、参考にしてみてください。

 

 

 

 

ファミリーサポートなどの一時預かりを利用する

 

フリーランスとして自宅で仕事をしていて、ある程度は子育てと両立ができている方の中には、保育園に預けるほどではなくても、クライアントとの打ち合わせなど一時的に子供を預かってもらいたいと思うもいると思います。

 

このような方のために、保育園で一時預かりサービスを行っているところもあります。またお住まいの地域によっては、保育園の送り迎えや自宅で子供をみていてくれる子育て支援サービスがあるところもあります。

 

家族に子供の世話を任せることができれば一番よいのですが、家族が遠方に住んでいるなどの事情で、なかなか頼ることができない方もいます。ファミリーサポートなどの一時預かりは、保育園に比べて子供を預かってもらうための1時間あたりの費用は高いことが多いのですが、気軽に短時間の利用をすることができます。仕事をしている時間だけでなく、仕事や子育てに疲れて休みたいときなど気分転換をしたいときに利用するのもよいと思います。

 

 

 

 

気軽に話ができる人を作る

 

フリーランスで働く女性は、自分の能力で働いてお金を稼いでいくという気概を持っている人が多く、愚痴や弱音を言わないタイプの女性が多いのではないでしょうか。フリーランスの仕事で人とコミュニケーションをとる機会がない方が、一日中子供と2人だけで向き合って家事と仕事をこなすことが苦痛になってしまう人もいます。

 

ママの心理状態は子供にも影響してしまうので、積極的に気分転換をする機会を作ることをおすすめします。

 

家族がサポートしてくれる中で愚痴や弱音を聞いてもらえるとよいのですが、家族には言いづらい場合もありますよね。市役所などの子育て相談窓口を利用することもひとつの方法です。小さな悩みでも誰にも言えずに思いつめると、精神状態が悪くなっていってしまうこともありますので、なるべく人に話していくようにすることが大切です。聞いてもらうだけでも、気分がすっきりして前向きな気持ちになれることもありますよ。

 

 

 

 

子育ての出費をおさえる

 

子供のための出費が多くて悩んでいる方は、アウトレット商品の利用を検討してみてはいかがでしょうか。チャイルドシートやベビーカーを定価で購入すると高額ですが、アウトレット商品であれば安く購入することができます。子供服も知り合いから譲ってもらえるとよいですね。ネットのオークションでも良い状態のものを安い価格で購入することができますよ。

女性フリーランスが仕事と子育てを両立するためのポイントと支援制度-2_r

 

 

フリーランス×子育てを両立させるための心構え

 

「フリーランス×子育て」のテーマは、現在の日本で問題視されていることを集約したような状態だと言えます。

 

自由な働き方ができるように政府がさまざまな施策を考案してはいますが、会社員に比べると社会保険や休業についての制度がほとんどなく、フリーランスとして仕事をしていくのはとても大変です。特定の組織に属することなく自由な働き方を求めてフリーランスをしているかわりに、老後や仕事ができないときについてのことも自分で考えていかなければならないとも言えますが、フリーランスの仕事がしやすい環境がもっと整っていけばよいのに、と思わざるをえません。

 

子育てについても、少子化対策が叫ばれてさまざまな制度ができてきてはいますが、現実に子育てをしていくのは大変です。実際に妊娠・出産を経て子育てをしている人の中には、行政の支援が行き届いていないと思ってしまう方もいるのではないでしょうか。子育てをしている方がどのような支援を求めているかについて、行政の相談窓口やご意見箱を利用して自分の意見を言ってみるのもよいのではないでしょうか。

 

政府の「こども・子育て支援制度」についてのわかりやすい公式ページ「よくわかる「子ども・子育て支援新制度」」があります。「フリーランス×子育て」をしている方はぜひ一度見てみてください。

 

 


この記事を書いたのは

Cool Workers運営部
Cool Workers運営部ライター
フリーランスや副業などの“自由なはたらき方”、税金、働き方改革に関する情報を発信しています。Cool Workers運営部は、様々な働き方をしているメンバーで記事を作っています。