フリーランスの最大の悩みは仕事が安定しないこと。
フリーランスなら常に営業活動をして、積極的に仕事を取りにいかなければ食べていけないというイメージがありますよね。
しかし、営業のやり方が分からなかったり、本業で忙しいのに貴重な時間を営業に費やすのはもったいないと感じたりして、営業活動に前向きになれない方もいるかもしれません。
フリーランスライターの私は、開業して事業が軌道に乗ってから今までの約1年間、自らアプローチするスタイルの営業活動とは無縁の生活を送っています。
目の前の仕事をこなしているうちに、有難いことに、次から次へと新規の依頼が舞い込んでくるようになったのです。
おかげで、自分が仕事に費やす時間のほとんどを本業のために使うことができ、効率もアップしたと感じています。
営業せずに新規の依頼を受けることができる理由は、私が使っている二つのサービス、クラウドソーシングサイトとブログにあります。
クラウドソーシングサイトを使えば、「スカウト」という形で新規依頼が舞い込む
クラウドソーシングサイトは、仕事を依頼したい人と受注したい人をインターネット上でつなぐサービスのことです。
ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシング会社が有名です。
仕事を探している人は、クラウドソーシングサイトに登録することによって、プロジェクト単位で仕事を受けることができます。
隙間時間をうまく活用することができるため、副業にもぴったりのサービスです。
クラウドソーシングサイトには、自分から営業をしなくても新規依頼に繋がるさまざまなチャンスがあります。
同一クライアントから継続して仕事を受けることができる
私はフリーランスライターとして開業する約半年前からランサーズに登録し、副業としてライターの仕事を始めました。
最初は募集が出ている案件に対して、自ら手を挙げて仕事を取りに行っていました。
しかし、ひとつひとつの仕事を真面目にこなしていくうちに、クライアントから「継続してお願いします」と定期的に発注していただけるようになりました。
継続案件は、営業の時間や手間を省くことができるというメリット以外にも、仕事量の見通しがついたり、仕事に慣れて効率が上がったりといったメリットもあります。
クラウドソーシングサイトで実績を重ね、高評価を受ける
私が登録しているランサーズでも、登録者は「マイページ」に自己アピールと自らの実績を掲載することができます。
ランサーズに登録した直後は、実績がゼロだった私も、何度か仕事を受けているうちに自分が書いたメディア記事をポートフォリオとして掲載することができるようになりました。
ランサーズでは、各プロジェクトの後に5段階評価で互いの仕事内容を評価する制度があります。
また「認定ランサー」という、サイト独自の評価基準があります。
これは、返信速度、納品実績、報酬額、高評価などの条件を満たしたトップの登録者だけが名乗ることができる認証制度です。
私はフリーランスとして開業し、本格的にライターの仕事を受注するようになってから約半年で認定ランサーになりました。
自分が取り組んできた仕事の結果が実績となり、また自分の仕事ぶりを買ってくれるクライアントからの高評価を得ることで、次に紹介する「スカウト」を受けることが可能になります。
「スカウト」制度で新たなクライアントと出会う
「スカウト」という言葉を聞くと、才能あふれた逸材が同業他社から引き抜かれるという状況をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
しかし、クラウドソーシングサイト上ではスカウトも日常茶飯事。
実績があり、評価の高い人材なら、誰でもスカウトを受ける可能性があります。
私は、認定ランサーになった時期から月に1回くらいのペースでスカウトのメールを受けるようになりました。
スカウトと言っても、メッセージをやり取りして条件のすり合わせを行った結果、受注にはつながらないという場合も多々あります。
しかし、まれに思いがけず好条件の案件に巡り合うこともあります。
私は以前、不動産系の情報サイトで街の紹介記事を書いていたことがありました。
その時の記事をポートフォリオにあげていたことがきっかけで、別の不動産系のメディアからスカウトされ、すぐに仕事につながったことがあります。
このようにスカウトの制度をうまく使うことができれば、発注側、受注側それぞれにとって、手間も時間もかけずに良い仕事パートナーを見つけることができます。
ブログは私の営業担当!勝手に営業してくれる最強の相棒
ライターの中には、仕事を受注して書くライティングの仕事以外に、自らの経験などを自分のブログに綴るブロガーとしての顔を持つ人も少なくありません。
私もそんなライター兼ブロガーの1人。
ブログには、広告収入を得られるというメリットがあります。
私もブログ開設当初は不労収入の獲得を夢見ていましたが、ブログを続けているうちに、ライターとしての自分を売り込むための営業ツールとして大変有効だということに気が付きました。
ホームページとブログの違い
一度作成してしまえば、後は大きな変更がない限り更新せずに放置しておくホームページと違い、ブログはこまめに更新し、内容を充実させていくスタイルをとります。
実は、この手間こそが検索需要を掘り起こすためのポイント。
仕事を依頼したいと思う企業や個人がインターネット検索でライターを探そうとするとき、その検索に引っかかりやすくなります。
ブログのもう1つのメリットは、ブログ自体が最大のライティングサンプルとなる点です。
自らのライティングスタイルや哲学を主張することもできますし、自分の得意分野についてアピールすることもできます。
ホームページでは、管理者の人となりまでは伝える事はできません。
しかしブログならばそれが可能です。
ブログが仕事につながった実例をご紹介
私がブログを開始して数ヶ月経った頃から、ブログを通じて「ライターを探しています」という問合せが入るようになりました。
しかし、どの仕事も単価が低かったり、魅力的な仕事内容ではなかったりと、私の求める最低限の条件に合致するものではありませんでした。
そこで、思い切って問合せページに文字数や単価などの仕事条件を明記することにしました。
メディアへの寄稿
ライターとして、フード、働き方、家事・育児についてのライティングの他、前職での経験を活かし、クラシック音楽・演劇・アート・地域活動など文化芸術についてのライティングも可能です。文字数や料金設定の目安は以下の通りです。
●2000~3000字程度
●コンテンツライティング:1記事8000円~
●取材+ライティング:1記事30,000円~(交通費などの経費は別途)
引用:「お問合せ」(ママライターのすすめ)
条件を明記することで、問い合わせの数が少なくなり、仕事のチャンスは減ることは覚悟していましたが、ライターとして譲れない条件を示したいという気持ちもありました。
ブログに最低限の条件を提示するようになってから数ヶ月間は、ぱったりと問合せがこなくなりました。
しかしその間もブログはこまめに更新するよう心がけていました。
すると、ある時、親子のお出かけ情報を発信しているメディアから問い合わせがありました。
ブログに明記してある条件も承知の上での問い合わせだったため、その後のやり取りは大変スムーズでした。
すぐに面談し、その月から仕事を受注することになりました。
ライターならクラウドソーシングやブログで「ほったらかし」営業がおすすめ
仕事を獲得するための営業スタイルはさまざまです。
飛び込み営業やテレマーケッティングが効果的な業種もあるでしょう。
しかし、ライターの私が実践しているのは「ほったらかし」スタイルの営業です。
目の前の仕事をこなしながら、完了した記事をポートフォリオとしてクラウドソーシングサイトやブログ上に掲載。
それらの実績が自動的に次の仕事を呼び込むような営業スタイルなら、手間も時間も不要です。
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