2016/08/11
【Cool Workerなヒトビト】Vol.6 雑誌や本を作る
今回は、10年以上フリーの編集者兼ライターとして活躍されている栗原亮さんにお話を伺った。
現在は、アップル系雑誌の編集をメイン業務としているが、栗原さんの雑誌や本を作り続けていきたいという純粋な想いを伺うことができた。
雑誌や本を作りたい
出版社に勤務していた当時、長時間労働や満員電車での通勤、上司との人間関係でギクシャクすることもあり、様々な方向性を模索していたという。
「この働き方では自分の人生を生きていないという“直観“があったのだと思います。実際に、働き方を変えるだけで、雑誌や本を作ることがだいぶ楽しくなりました。」
会社員には、様々な規則があり、本来の業務以外のことに時間を割かれることも多い。また、出版社で編集を担当する場合、将来は必然的に編集長を目指すことになる、編集長になるとマネジメント業務がメインになり、本来の業務からは離れざるを得なくなることも少なくない。そんな中、栗原さんは、純粋に雑誌や本を作り続けたいという想いから、フリーランスになった。
「仕事自体は楽しかったし、会社員をやめてからは、人間関係や視野が広がり、時間的な余裕もできました。今では、雑誌や本を作ることに注力できています。」
栗原さんのように自分のやりたい仕事に注力できるというのは、フリーランスのメリットの一つかもしれない。
仕事を断るのは簡単
フリーランスになると営業から実作業まで、一人でこなすことも多くある。積極的に、こちらから「仕事をください」という営業はあまりしないという栗原さんには、クライアントと継続的な関係を築くために、心がけていることがあるという。
「仕事を依頼されても、自分一人しかいないため、時間的に対応できないこともあります。その時、“出来ません“と断るのは簡単ですが、必ず、自分の代わりに出来る人を紹介します。」
せっかく声をかけていただいた仕事を断ってしまっては、その後、クライアントと関係が悪くなってしまいかねないが、何とかクライアントが抱えている問題を解決したいという、栗原さんの「誠実さ」が垣間見えた。
横のつながり
フリーランスは基本、一人で生計を立てているため、フリーランス同士の横のつながりが重要なってくるという。ここにも、栗原さんならではの人間関係を構築する極意がある。
「どんな相手でも敬意を持って接し、言うべきことは言い、力関係の差はあってもなるべく対等な付き合いができる相手と仕事をしていきたいと思っています。馴れ合いはダメですが、あまりビジネスライク過ぎるのもよくありません。」
フリーランスになりたての人が、横のつながりを作ろうとすると、どうしても発注してもらえるクライアントを探そうとする場合が多くなってしまいがちだが、フリーランスが一人で出来ることには限りがある。
場合によっては、自分が発注側になり、フリーランス同士で協力して、プロジェクトを遂行していくことも必要だ。そういう意味でも、対等な関係で、人間関係を構築することが大事という、長年フリーランスを続けられている栗原さんだからこその極意かもしれない。
こだわりのツール
「アップル系雑誌の編集という仕事柄、MacBook Air、iPhone、Apple Watchは常に持ち歩いています。その他、モバイルバッテリー、取材用のリングノートと万年筆(ラミーのSafari)、校正用の赤ペン、名刺入れなどがカバンに入っています。」
最後に栗原さんに聞いた。お気に入りの仕事場は?
「もちろん、Basis Pointです(笑)」
栗原さん、どうもありがとうございました!
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