自分の可能性を広げよう!フリーランスが行うべきタイムマネジメント
フリーランスとして働く魅力の1つは、自由に時間を使えることです。一般的な会社のような、始業時間や就業時間は存在しません。プライベートの予定も考えながら、自由にスケジュールを組むことができます。
しかし、自由であるあまり、時間をどのように使えば良いのかと迷ってしまう人も多いと思います。特に、会社での就業を経験したことがあるフリーランスの方なら、最初は戸惑うこともあるのではないのでしょうか。
使い方は自由ですが、一人一人に与えられている時間は有限です。プライベートを充実させながら目指す方向に向かって着実に進むためには、時間の使い方を計画し、管理して行く必要があります。
今回は、フリーランスの時間を上手に活用するためのヒントを紹介します。
目次
自分の時間の優先順位をつけよう
まずは、自分の時間をどのように使いたいか、ざっくりとイメージするところから始めてみましょう。
「仕事に使う時間は1時間以内にとどめて、家族との時間を充実させたい」
「フリーランスとして軌道に乗るまでは、少し無理をしてでも長時間頑張って働きたい」
「毎月前半はがっつりとアウトプットをし、後半はイベントの参加や講習に時間を投資したい」
仕事内容や段階、目指しているライフスタイルなどによって、さまざまな答えが返ってくると思います。
時間の使い方を考える要素として、大きく3つに分けてみましょう。
1.目標収入に対するアウトプットに使う時間
2. 仕事を発展させるためのインプットに使う時間
3. プライベートに使う時間
フリーランスとして時間を考える上で一番に考えなくてはいけないのが、収入だと思います。月の目標収入はいくらか、それを達成するために必要なアウトプットはどれくらいか、ということを常に念頭に置かなくてはなりません。
次に、自分の仕事を発展させるための先行投資を考える必要があると思います。新しいスキル獲得、ネットワーク構築、情報収集、読書など、インプットをする時間はすぐに収入に繋がらないものの、今後仕事を続けていく上で非常に大切な要素です。
そして、最後にプライベートの時間。ONとOFFははっきりと分けない、というフリーランスの方も多くいますが、家族と過ごす時間、まとまった休憩をとる時間などは、要素として考える必要があると思います。子育てや介護をしながらフリーランスをしている人であれば、この項目は最優先事項になる場合もあると思います。
今のあなたの仕事やライフスタイルを考えた上で、この3つの要素に優先順位をつけ、ざっくりと使用できる時間を月単位で割ってみましょう。
目標収入を考えた上でスケジューリングをしよう
前述で挙げた3つの配分がわかったら、次に、目標収入に対するアウトプットに割く時間を細かく考えてみましょう。
例えば、今月の目標収入が20万円だったとして、それを達成するためのアウトプットはどのくらい必要でしょうか。
ライター、翻訳、デザイナーなどデータを納品する仕事であれば、何本納品するか。
スタイリストやメイクアップアーティストであれば、何件の仕事をするか。
収入に必要なアウトプット数を計算したら、そのために必要な時間を計画します。準備時間や本番時間も含め、手帳に作業や打ち合わせの予定を記入していきます。目標アウトプット数は日単位にはせず週単位などにしておくと、急な予定変更にも柔軟に対応できます。また、週に一度バッファの時間を設けておくと、予定通りに仕事が終えられなかった場合に対処できるので安心です。
アウトプットに必要な時間が決まったら、インプットに使う時間を計画しましょう。
1ヶ月後に大きな記事を書く予定があれば、インプットの時間も優先度が高くなる可能性があります。今の仕事の段階や状況に応じて計画をしていきましょう。
スケジューリングの際には、できる限り移動時間を効率化することを考えましょう。集中した作業が求められる仕事であれば、打ち合わせや営業をする曜日は固定で決めておくと効率的です。何度も外回りをすると、長時間落ち着いて作業ができなくなります。
※Webライターの山口恵理香さんは、火曜日と水曜日を打ち合わせの日と決めて外出しているそうです。ご興味のある方は『【Cool Workerなヒトビト】Vol.23 未経験からはじめたフリーランス』も読んでみてください。
残った時間が、プライベートで自由に使える時間となります。
先にも述べたように、プライベートの時間を最優先事項に考えていくべき人もいると思うので、計画の順番は個人に合わせて調整してみてください。プライベートの時間が少なすぎるという場合は、インプットの時間を少し減らすなどして、バランスをとっていくと良いでしょう。
計画した時間を適切に使うためのツール
スケジューリングができたら、あとは計画した通りに進めるのみです。
時間の使い方を振り返り改善していくために、タスクに対しどれくらい作業時間がかかったかなどをきちんと記録し、可視化できるようにしておきましょう。
時間の記録は、手帳に記録しておくこともできますが、下記のような時間管理アプリを使うと便利です。ついのんびりと仕事をしてしまう、集中できずにすぐネットサーフィンをしてしまうという方には特にオススメです。
「Toggle」
作業名を登録してボタンをタップすると、すぐに時間の計測が始まります。作業を終えた際に、どれくらいの時間がかかったか、簡単にログに残すことができます。
「Timesheet 時間記録」
計画した作業時間を予め記入し、作業後に計測結果を記入します。カレンダーと同期ができるため、ログとして使用するためには非常に便利です。
また、時間の感覚をつけるには「ポモドーロ・テクニック」を利用することもおすすめです。ポモドーロ・テクニックとは、開発者で起業家のフランチェスコ・シリロによって発明された時間管理のテクニックで、タスクを短い時間単位に分けて取り組み、その間に短い休憩を挟むというものです。脳を定期的に休ませることがポイントであり、これを行うことで集中力もアップするそうです。
一般的には25分間集中し、5分休憩するという単位で取り組まれますが、時間を自由に設定できるアプリもあります。Web上でさまざまなアプリがあるので、ぜひ試してみてください。
ポモドーロ・テクニックを実践するためのアプリ
・iOS用「Flat Tomato」
・Android用「ClearFocus」
時間の使い方を振り返る
時間の使い方の振り返りは、仕事の仕方をより良く改善する非常に大切なプロセスです。
やり慣れた仕事であれば、ある程度予測した通りに仕事を終えることができると思います。もし決められた時間内でもっと生産性を上げたいと思うのであれば、作業環境や使用しているシステムを見直し、作業時間の短縮を考えてみても良いでしょう。
一方で、新しい仕事に取り組む際は、慣れないうちは計画通りに仕事を進まないこともあると思います。最初は、費用対効果が悪いと感じても、回数を重ねることで仕事に慣れ、効率よくこなせることもあります。一方で、なかなか生産性が上がらない場合は、状況次第ではお仕事を断るという判断が賢明な場合もあるでしょう。
一番大切なのは、自分の目指す理想に向かっていくために、時間の使い方を繰り返し評価し改善していくことです。日々の細かい行動に意図を持ち、意思決定を行うことで、フリーランスとしての可能性をもっと広げることができます。ぜひ、今日から実践してみてください。
この記事を書いたのは
最新の投稿
- 2020年11月25日コラム日本の副業事情、アメリカと比較した考察 ―ギグエコノミーの視点から―
- 2020年10月28日はたらき方チェンジキャリアアップを考えているなら、まずは副業でチャレンジしてみるのがおすすめ
- 2020年10月22日はたらく知恵自由を維持するには努力が必須!フリーコンサルで長生きするための信頼関係
- 2020年10月21日はたらき方チェンジキャリアアップしたいならダブルワークが本当におすすめな理由