会社員が副業で稼いでいる金額ってどのくらい?


会社員が副業で稼いでいる金額ってどのくらい?

会社員の方がされている副業には様々ありますが、どのくらい稼いでいるのか、それを稼ぐためにはどのくらいの労力が必要なのかを合わせて考えていきたいと思います。

 

 

 

会社員が副業で稼いでいる金額、方法

 

MMD研究所の「ビジネスパーソンの副業に関する実態調査」(対象者:ビジネスパーソン7,724人、調査期間:2015年6月12日~15日)を参考に、考察してみたいと思います。

●現在行っている副業での月収(N=1,085)

500円以下  10.7%
501円~1,000円以内 7.1%
1,001円~5,000円以内 13.8%
5,001円~10,000円以内 12.4%
10,001円~20,000円以内 13.9%
20,001円~50,000円以内 18.5%
50,001円~100,000円以内 12.8%
100,001円~200,000円以内 5.4%
200,001円~500,000円以内 3.6%
それ以上 1.7%

一番多いのは20,001円~50,000円の18.5%ですが、分布としては1,001円~100,000円まで幅広い印象です。少し前になりますが、DODAが行った「副業の実態調査 2011」では、平均月収43,000円となっておりましたので、2015年でもそれはあまり変わらないようです。

 

 

 

●副業のジャンル(N=1,085)※複数回答

インターネットを使った副業  49.4%
飲食業 7.7%
販売業 7.4%
飲食業・販売業以外の接客業 6.4%
家事代行業 5.7%
内職・軽作業 1.2%
その他 34.7%

インターネットを使った副業が49.4%で約半数を占めています。時間が限られている副業では、効率性のためインターネットを使用することが多いようです。詳しくは後述します。

次の飲食業は、夜の飲屋さんでアルバイト、飲食業・販売業以外の接客業はコンパニオンなどが含まれていると思います。夜の時間を効率的に使う副業としては根強いのかと思います。

販売業は、自作物の販売、農作物の販売などが考えられます。

 

 

インターネットを利用した副業方法の上位3位は、「株式投資」「アフィリエイト」「FX」

1位は株式投資、3位FXと金融取引が入ってきています。FXは常にリスクがあり、副業として成り立たせるのは難しいかもしれませんが、株式投資で堅いもの(社債など)に投資する分にはリスクは低いです。ただし、元手が要りますので、誰にでもできるものではありません。その他投資もマンション投資などを指すと思われますが、元手が必要です。

 

 

 

 

副業の平均収入を稼ぐには

 

投資関係を除いた、アフィリエイト、クライドソーシング、ネットショップ、情報起業、ドロップシッピングにおいて、副業の平均収入43,000円をちょっと超える50,000円を稼ぐにはどれくらいの労力が必要かを考えていきます。

 

 

(1) アフィリエイト

 

アフィリエイトとは、ブログなどのwebサイトに広告を載せ、そのリンク先の商品やサービスが購入されると報酬を受け取れる仕組みです。

 

特定非営利活動法人 アフィリエイトマーケティング協会が行った「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2016」(回答者2,394人)によると、収入無しが23.6%でもっとも多く、5万円以上稼いでいる人は合計で32.4%となっています。

 

また、月5万円以上10万円未満稼いでいる人のサイト運営にかける一日あたりの時間は3時間以上が36%でもっとも多く、3時間程度19.2%、2時間程度22.4%、1時間程度13.6%、30分程度6.4%、30分未満2.4%となっています。3時間程度と3時間以上で過半数となり、副業の平均月収を稼ぐ目安としては1日3時間程度の労力が必要とされると思います。

 

ただし、最初に時間をかけてうまくサイトを構築しておけば、安定的に売れるようになり、時間をかけずにそれだけの収入を得ることができると思われます。

 

※参考時給:50,000円÷(3時間×30日)≒555円

 

 

 

(2) クラウドソーシング

 

クラウドソーシングで稼ぐ方法はたくさんあります。例えば、ライティングであれば、慣れてきた時の目安は1文字1円ですが、依頼者の要求も高くなる傾向にありますので、3000字を平均5時間でできたと仮定すると、5万円を超えるには85時間くらいかかります。

 

 

 

(3) ネットショップ

 

ネットショップといっても、自分の制作物を売るのか、転売かで労力も変わってきますが、されている方が多い「せどり」を取り上げます。

 

「せどり」とは、インターネットや近くのリサイクル店などで掘り出し物を見つけて仕入れ、アマゾンなどを通して販売することを指します。ネットで仕入れてネットで売るという形については、競合も増えてきて、利益は薄まってきているようです。

 

5万円以上稼ぐということは、利益として残す金額が5万円になりますので、粗利率((売上-原価)÷売上)が20%だとすると、25万円+経費を稼ぐ必要があります。また、商品の保管場所も必要です。

 

せどりで効率的に稼ぐやり方は、いろんなサイトで取り扱っていますが、上記のような通常の粗利率などという考え方でやると、手間もかかり大変です。ネット上で仕入れるやり方では、同じような相場検索ソフトを使って同じようなルートを使って仕入れるため、上記のようにある程度粗利率は収束していくと思いますので、できれば足を使い、周りのリサイクルショップやフリマを巡って掘り出し物を探しましょう。

 

在庫を持つことになりますので、理想はローリスクハイリターン商品を少なく扱うことかと思います。1,000円で仕入れたものを5,000円で売るのと、16,000円で仕入れたものを20,000円で売るのでは利益は同じでも、売れなかった場合の損失は異なります。副業でやるため時間もかけにくいと思いますので、大量仕入れ大量売りではなく、フリマの開店時を狙って出かけてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

(4) 情報起業(自分の持っている情報やノウハウを商品として販売する)

 

ブログを見ていても、ここからはメルマガ会員のみとなっていたり、詳しくはアフィリエイトの情報商材でとなっていたります。特有の知識があれば、そういった知識を集約して情報商材として売ったり、有料メルマガ会員を募ったりすることも可能です。

 

ここにかかる労力は、それぞれですが、情報商材としてまとめれば、あとは宣伝するサイト作り(各種記事作成)に時間をかけることになりますし、メルマガであれば宣伝サイト作りとメルマガの作成の2つを並行して行う必要がありますので、副業でするには情報商材としてまとめた方が時間の都合をつけられそうです。

 

 

 

(5) ドロップシッピング

 

ドロップシッピングとは、ネットショップを運営し、注文があったときにはメーカーなどの業者から直接販売させる形態のことを指します。

 

利点は在庫を持たずに運営できることと、作成サイトの一定部分が資産となっていくことです。難点は、商材が限られ、人気の商材は売り切れになりやすく、アフィリエイトよりも他者との差をつけにくいため、リスティング広告などを使っていく必要があることです。

 

うまく副業として行うには、相当なコツが要ると思われます。販売利益は売上と卸値の差額になりますので、商品によりますが、そこから広告費など固定費も回収する必要があります。

 

 

 

 

まとめ

 

副業で稼いでいる額の平均としては43,000円ぐらいですが、20,000円以下は計57.9%となっています。500,000円以上稼いでいる方も1.7%と、幅が広いので平均額にあまり意味はないかもしれません。

 

副業で高額を稼いでいる方は、投資関係でリスクを取りながらやっているか、週末コンサルなど特殊なスキルを活かしているかと思われますので、あまり他の方を意識せずに自分に合った副業を始められるのがいいかと思います。

 

 


この記事を書いたのは

Cool Workers運営部
Cool Workers運営部ライター
フリーランスや副業などの“自由なはたらき方”、税金、働き方改革に関する情報を発信しています。Cool Workers運営部は、様々な働き方をしているメンバーで記事を作っています。