フリーランスの中には「営業」という職種もあることをご存じでしょうか。意外なことに、営業マンはフリーランスに向いている職業の1つなのです。
フリーランスの営業マンは、自らの営業能力を生かして、組織に所属しないでクライアントのために営業活動をします。営業マンというと企業で働いているイメージが大きいと思いますが、実はフリーランスとして働いている人もたくさんいます。
今回は、なぜ営業マンがフリーランスとして働くことに向いていて成功する人が多いのか、その理由を考えてみましょう。
目次
1.結果を求める営業の仕事はフリーランス向き
実はフリーランスの営業マンは、かなりやり手な人が多くいます。その理由のひとつは、成果報酬制であるということです。
会社員の営業マンであれば、契約をとってこられなくても一定の給料はもらえます。その反面、優秀な営業成績を出し続けていても給料が大幅にアップすることはありません。
フリーランスの営業マンの報酬は、基本的には営業成績に応じた成果報酬になっています。ノルマを達成できなければ報酬は減りますし、もし全く働かなかったのなら報酬は0円ということが多いのです。逆に言えば、やったらやっただけ成果になり、収入が増えるというメリットがあります。消耗品なら定期的に販売できるルートを増やすのはそのまま収入アップにつながりますし、一定以上の件数をクリアすればボーナスが出ることもあります。
自分の営業成績が良ければたくさんの報酬をもらえる方が仕事へのやりがいを感じると思った営業マンの中には、企業という組織に所属する形ではなく、フリーランスという働き方を選ぶ人も多いのです。
フリーランスは、自分の能力を磨き、自分の腕一本で仕事をしていく働き方といえます。営業も、自分の営業能力で結果を出していく仕事です。フリーランスの働き方と営業という仕事は、自分の能力で結果を出していくという点で共通しています。
営業は、営業についての特別な資格がないために世間一般には専門職とみられません。しかし、営業という職業には努力や才能が必要です。営業という仕事で成功するためには、営業という仕事に特化した能力が必要です。具体的には、
・コミュニュケーション能力
・自分の販売する商品に対する詳細な知識
・商品やサービスの販売に関する法律知識
・人から好印象を持たれる才能
などが広範囲な能力が必要になってきます。自分の才能を仕事に生かすのがフリーランスということからも、営業の仕事はフリーランスに向いているといえます。
2.営業方法に制約がなく、自分のスタイルで営業ができる
会社員の場合、何か新しいことをしようとするには上司の許可が必要であったり、会社の規則で自分のやりたいことができなかったり、自分の思うようにならないことも多いものです。フリーランスであれば、さまざまな制約がなく、自分の好きなスタイルで営業をすることができます。
たとえば会社員の営業マンですと、顧客に挨拶まわりをする、展示会にきてもらう、電話営業をするなど、その企業が培ってきた既存の営業方法に捉われがちになってしまいますが、フリーランスの場合は、自分で売りたい商品をプロモーションすることができ、ブログを書く、YouTubeといった動画を利用する、というWebを使った方法で自らをメディア化していくセルフブランディングという方法をとることもできます。
さらに、自分が良いと思ったセミナーや異業種交流会に参加して人脈を作り、さまざまな人から紹介を受けることで営業をするという方法をとることもできます。クラウドソーシングで、商品やサービスの提案をするという方法もあります。
優秀な営業マンは、「こうしたらもっと契約がとれるのではないか」といったアイデアをいくつも持っています。既存の営業方法に捉われず、アイデアを自由に営業の仕事に取り入れることができるのも、フリーランスの営業マンが成功しやすい理由の一つです。
3.自分の売りたい商品を選ぶことができる
会社員の営業マンの場合、自分の扱う商品を選べることはほぼないでしょう。どう見ても売れないような商品も販売しなくてはならないこともあり、新規契約につなげるのが難しいことも多いのです。
フリーランスの営業マンであれば、扱う商品を自分で選ぶことができます。自分が売りたいと思った商品を販売しているクライアントと契約を結びます。自分が選んだ商品ですから、自信をもって営業をすることができるでしょう。また、必要な商品があれば新しくクライアントと契約して販売したり、サポートを作って契約を増やすということもできます。他社サービスを積極的に紹介することもできるので、次の契約への可能性を広げることもできるかもしれません。
クライアントとの契約にもよりますが、会社という組織の販売する商品やサービスにとらわれることなく、自分でクライアントを選ぶことができるということも、フリーランスの営業マンが成功しやすい理由のひとつだといえるでしょう。
4.取引先との信頼関係が作りやすい
会社員の営業マンの場合、営業の部署に配属されたから営業の仕事をしているという人がほとんどではないでしょうか。もし部署の異動があった場合には、今まで培ってきた取引先との関係は他の人に引き継いで、自分は他の仕事をしなければならなくなります。
会社員の営業マンが取引をする場合には取引先は個人ではなく会社を信用して取引をしているのですが、取引先の中には、その人個人を信用して取引をしたいと思う人もいます。そんな時に、将来にわたって自分が責任を持って取引を担当すると言えないのが会社員のつらいところです。
フリーランスであれば、部署の異動もなく、将来的にも責任をもって取引をしていくことができます。営業の方法として個人的な信頼関係をもとに営業活動をしている場合には、フリーランスの営業マンのほうが取引先との信頼関係を作りやすいといえるでしょう。
5.時間を自由に使うことができる
フリーランスで仕事をしていくメリットのひとつとして、時間を自由に使うことができるということがあります。
多くの企業の勤務時間は平日の日中であり、会社員はそれに従って働いていると思います。ところが営業マンともなれば、新規契約をとるために相手の都合にあわせて取引の話をしなければならないこともあります。平日の日中に相手の都合が悪ければ、土日や祝日、平日の夜などに取引の話をすることもあるでしょう。会社によっては時間外労働について制限しているところもありますし、働く時間とスケジュール調整について悩む会社員の営業マンは少なくはないでしょう。
この点、フリーランスであれば土日や祝日、夜に仕事をして平日は休むこともできますし、仕事時間も休日も自分で自由に決めることができるので、営業の仕事を続けやすいのではないでしょうか。
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