コンサルが収入UPを狙うなら、現職企業で昇給?転職?フリーランスとして独立?


コンサルが収入UPを狙うなら、現職企業で昇給?転職?フリーランスとして独立?

コンサルタントとして数年の経験を積み、いよいよ20代も後半。いくつかのプロジェクトを担当するようになり、仕事に対する自信もついてくる頃です。

 

各案件のスケール感をスムーズに把握し、順調に業務を遂行できる。柔軟なクレーム対応も上手くなり、仕事面での責任も増えてきたのではないでしょうか?

 

しかし、仕事が順調になると同時に、こんな考えが頭をよぎりませんか?

 

・こんなにテキパキ仕事をこなしているのに、私の収入って見合っているの?

 

・ここまでハードな仕事内容なのに、どうして収入が大幅に上がらないの?

 

・コンサルタントっていつまでも企業の中に居ていいものなの?

 

仕事ができるようになると、必然的に給与面の不満が出てくるのは仕方のないこと。

 

特に20代後半と言えば、仕事面での成長力が最もある時期なので余計に、収入面に対する違和感を覚えてしまうものです。

 

 

 

そこで今回は、20代後半のコンサルタントの方のため、今後のキャリアアップ方策指針を紹介します。

 

今の会社で出世して収入UPを狙うのか、別会社へ転職してキャリアUPを狙うのか、あるいは果敢に独立してチャレンジするのか…。

 

ぜひ、コンサルタントとしての生涯のプランニングに役立ててください!

 

 

出世するには?現職のコンサル会社で収入UPを狙うために必要なこと

 

最初に検討すべきは、「今の会社に所属しながらいかにして収入を上げるのか」ということです。

 

転職や独立は所属の変更を伴うもの、必然的に労力を要します。

 

今の会社に居ながら満足できる収入UPを狙えるのなら、それが一番です。

 

 

 

 

年収を上げるためには昇格しかないのか

 

企業内コンサルタントが年収を上げるための一番の方法は、昇格することです。

 

コンサル会社って結構独自性があるし、普通の企業とは違うんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

確かに、一般的な会社であれば4月に昇進人事等が発表されますが、コンサル業界では不思議と秋が多いですよね。

 

成果主義的な要素も少なくありませんし、やはり一般的な業界とは異なる側面があるのは否定できません。

 

 

 

しかし、今の会社で収入UPを狙うのであれば、基本的には「昇格」しか方法はありません。

 

いかに「コンサル」会社と言っても、やはりコンサル「会社」です。

 

企業の中にあって継続的な収入UPを狙う方法は、昇格しかないのが実情です。

 

 

 

 

昇格のためには何をしなければならないのか

 

企業に属する以上、昇格するために必要なことは、他の業界の会社と同じです。

 

勤務態度が良好であること、上司との関係を疎かにしないこと、仕事でミスを繰り返さないこと、資格を取得すること…。

 

「サラリーマンが出世するためにはどうすれば良いの?」という一般的な問題と変わりません。

 

コンサルタントを志して、意欲的に、バリバリ活躍することを夢見たあなたにとって、いわゆる社会人的なステップアップはある種の物足りなさを感じさせるかもしれません。

 

 

 

 

昇格を待つのは無駄なこと?

 

もちろん、昇格を狙うことは悪いことではありません。

 

ここで、よく考えて欲しいことがあります。

 

それは、20代後半のあなたは、一定程度ではあるかもしれませんが、既に収入が増えているということです。新入社員であった頃と比べて、給与はUPしていますよね。

 

そして今後、昇給率は確実に増えます。

 

数年先になるかもしれませんが、昇格もするでしょう。ボーナスの査定基礎額は増えますし、役職手当も増えます。

 

今の会社に居れば、このような「手堅い」収入UPを狙うことだってできるのです。

 

 

 

冷静になって、今置かれている状況と今後確実にやってくる将来の収入状況を咀嚼してみましょう。

 

「満足できる」と判断するのも、「いや、それでも満足できない!」と踏み出すのも、それぞれが正しいのです。

 

 

 

 

コンサルの転職事情。転職すれば年収UPは本当?

 

「今の会社はもう嫌だ」「キャリアプランが見えない!」という方は、転職という方策を検討することになります。

 

ここでは、コンサルタントの転職事情に迫ってみたいと思います。

 

 

 

 

コンサルが転職すれば収入UPが約束される?

 

「コンサルタントは転職をすれば年収が絶対に劇的に増える!」というのは嘘です。

 

当然ですが、「転職=収入UP」の理屈が通るのならば、コンサル業界は転職者しかいなくなります。

 

あなたが今勤めている会社のことを考えてください。転職者は少なくはないかもしれない、でも実は、勤続年数が長い人も結構多いでしょう?

 

 

 

もちろん、転職すれば収入が増えることもあります。

 

しかし、確約されるわけではありません。

 

原則として、今の会社でどれだけのキャリアを積んでいたとしても、転職先では0からのスタートです。

 

今までの経験がどこまで重視してもらえるかは、それこそ今のあなた次第

 

転職活動の面接などにおいてどれだけ自己PRできるか次第で、今までの経験をどれだけ契約内容に反映してもらえるのかが決まるのです。

 

 

 

 

コンサルの転職先はどこ?別業界でも大丈夫?

 

転職を検討しはじめたとき、このようなことが頭をよぎりませんか?

 

「どうせ転職するなら、いっそのこと別の業界にチャレンジしてみようかな?」

 

 

 

少なくとも給料UPというテーマで考えた場合、コンサル業界から完全異業種への転職はおすすめできません

 

先程も軽く触れましたが、原則として、転職とは「0からのスタート」です。

 

この原則に立った上で、どこまで今までのキャリアで学んだことを契約内容等に生かせるかはあなたの交渉次第です。

 

となると、例えばコンサルタントとして数年積んだあなたの経験は、製薬会社の総務の業務にどれだけ役立つとアピールできますか?

 

 

 

コンサルタントとしての経験が生かされるわけではない業種であれば、残念ながら転職によるメリットは享受できません。

 

収入UPのための転職をしたいのなら、同じコンサル業界で転職先を探しましょう。

 

 

 

 

コンサルが独立したらどうなる?フリーコンサルタントの年収は?

 

「企業の中で縛られるのはもう我慢できない!」「フリーランスコンサルタントとして活躍したい!」という方のために、コンサルタントの独立事情についても言及させていただきましょう。

 

 

 

 

初めてのフリーランス、相場はどのくらい?

 

フリーランスとして活躍するコンサルタントの年収を一概に指摘することはできません

 

年収100万円にも満たない人もいれば、年収2,000万円、さらに高額の年収に至る人も少なくはありません。

 

 

 

会社に所属している限り、受け取る収入には上限があります。

 

フリーランスになるということは、この上限が撤廃されるということです。

 

他方、会社に所属している限り、受け取る収入には下限があります。

 

しかし、フリーランスになってしまうと、保険がなくなってしまいます。

 

 

 

リスクと捉えるのか、チャンスと捉えるのか、あなた次第です。

 

 

 

 

フリーランスの仕事内容は?今までの仕事内容と何が変わるの?

 

フリーランスとして活躍する以上、全てが自分の責任になります

 

仕事を受注するところからはじまり、業務計画の作成、提供サービスの確定、経理関係…、どこまでを独力で処理し、どこから外注するのかなど、判断は多岐にわたります。

 

 

 

例えば、仕事を受注する際には、金額の交渉もしなければいけません。

 

希望条件がスムーズに通ることの方が難しいでしょうし、無理な条件での仕事を余儀なくされることもあります。

 

そもそも、コネクションがなければ、最初はなかなか案件受注にも至らないリスクも多分に存在します。

 

また、アウトソーシングするとなると、想像以上に必要書類の作成に時間をとられます。

 

 

 

今の会社にいれば、あるプロジェクトの「本当の意味での全て」を完遂することはなかったかと思います。

 

フリーランスになると、受注した仕事以外の部分も全てあなたが処理しなければいけません。

 

それを負担と感じるのか、楽しさを見出すことができるのかが分かれ道でしょう。

 

 

 

 

最後に

 

ご紹介したことをまとめると、次のようになります。

 

・緩やかではあるかもしれないが、長期的に確実な収入UPを目指すのであれば、今の会社に残るのがベターです。

 

・企業に所属するメリットを享受しつつ別の収入UPの糸口を探るのであれば、別のコンサル会社への転職を検討しましょう。

 

・自分の力だけでハイリターンにチャレンジするのであれば、フリーランスとして独立してみましょう。

 

ただし、これはあくまでも収入UPという側面について着目した場合の指針です。

 

 

 

何より大切なことは、「いかに自分が満足できるか」「自分らしく働けるか」という視点です。

 

確かに、できるだけ多く収入を得ることは大切なことです。

 

しかし、仕事だけが全てではありませんよね。

 

企業に所属して安定的な給与を受け取ることができても、今の職場の雰囲気や労働環境にストレスを感じるから多少収入は下がっても転職した方が良いと考えるのも正しい選択です。

 

要は、あなたが何に比重を置くかです

 

 

 

自分らしく働き、自分らしく暮らせるように、今一度、コンサルタントとしての歩み・展望をイメージしてみましょう。

 

幸い、今の時代は「多様なワークスタイル」が受け入れられる時代です。

 

冷静に、多角的に、今後のビジネスプランを再考してはいかがでしょうか?

 

 


この記事を書いたのは

Cool Workers運営部
Cool Workers運営部ライター
フリーランスや副業などの“自由なはたらき方”、税金、働き方改革に関する情報を発信しています。Cool Workers運営部は、様々な働き方をしているメンバーで記事を作っています。