会社員で副業している人はどれぐらいいるんだろうか?

会社員で副業している人はどれぐらいいるんだろうか?
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先行きの見えない経済状況、終身雇用への意識が一部で揺らいできていることなどから、副業という言葉は一般的になってきました。

 

さらにはここ最近では、インターネットやスマートフォンの普及により、手軽なものから専門的なもの、投資、シェアビジネスなど様々な方法で副収入を得られるようになってきているため、注目している人も増えてきているかと思います。

 

一箇所で働いているとその企業文化がスタンダードになりますから、なかなか他の企業で副業がどう思われているかまで分かりにくいと思います。

 

副業をしている人の割合については、様々な機関の独自アンケートがあり、対象者や調査母数の関係等によると思われますが、割合にぶれがあります。

 

 

 

ここでは、詳しく調べている独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査結果(2009年調査なので少し古いです)と、新生銀行が行った最近の調査結果の一部をご紹介します。

 

その上で、そこから分かる副業のメリット、デメリットについても考えていきます。

 

 

 

 

労働政策研究・研修機構の調査結果

 

※参考・参照サイト(独立行政法人労働政策研究・研修機構 2009年「副業者の就労に関する調査」

 

 

1.副業の割合

 

現在している仕事の数 割合 [%]
仕事は1つだけ(本業のみ) 91.9
仕事は2つ(副業が1つ) 6.4
仕事は3つ以上(副業が2つ以上) 1.7

 

副業をしている人の割合は、合わせて8.1%となっている。

 

 

 

2.副業者の就業形態(本業・副業)組み合わせ

 

就業形態の組み合わせ 割合 [%]
本業・副業「雇用者」 37.7
本業「雇用者」・副業「非雇用者」 25.4
本業・副業「非雇用者」 23.4
本業「非雇用者」・副業「雇用者」 13.4

 

最も多いのはどちらも雇用という結果でした。アルバイトの掛け持ちが最も多いと思われますが、その他、親会社・子会社の役員の掛け持ちなども考えられます。逆に一番割合として少なかったのは、本業が非雇用者で副業が雇用者ですが、自営業をする傍らでアルバイトなどが考えられます。

 

 

 

3.本業に対する就業形態の割合

 

3区分(雇用者:「正社員」と「非正社員」、雇用者以外:「非雇用者」)で比較

 

本業の就業形態 割合 [%]
正社員 非正社員 非雇用者
本業のみの人 62.2 20.8 17.2
副業者 27.2 35.9 36.8

 

ここから副業を行っている人は、雇用が不安定な人が多いことが分かります。正社員は副業禁止規定があることも多いですし、基本的にフルタイムで働くため時間等に余裕がない可能性も高く、むしろ副業者の内4人に1人は正社員で副業をしているというのは、意外に多いと感じます。

 

 

 

4.本業での1ヶ月あたりの実労働日数

 

本業の実労働日数 割合 [%]
10日未満 10~15日未満 15~20日未満 20~25日未満 25日以上
本業のみの人 3.3 5.0 5.1 65.7 21.0
副業者 8.1 11.0 12.0 46.9 22.0

 

副業者の本業で20日以上働いている人の割合は68.9%と3人に2人以上にもなっています。上記の正社員の比率から考えると、非正社員や非雇用者であっても労働日数としては、正社員に近いぐらい働いている人が多いことが窺えます。

 

 

 

5.本業での平均月収(額面)

 

本業のみの人 31万1,033円
副業1つの人 23万8,916円
副業2つ以上の人 27万8,234円

 

本業のみの人は正社員比率も高いため一番高い金額となっていますが、副業1つと副業2つ以上の人との比較では、2つ以上の人の方が高くなっています。副業を多くできるような人については、本業でも高給を得られやすいスキルを持っていることや、複数社の役員の掛け持ち等高給にめぐまれやすい環境であることなどが考えられます。

 

 

 

6.副業している理由(複数回答)の上位10位

 

No. 理由 割合 [%]
1位 収入を増やしたいから 52.7
2位 自分が活躍できる場を広げたいから 26.8
3位 1つの仕事だけでは生活自体が営めないから 26.5
4位 様々な分野の人とつながりができるから 21.2
5位 時間のゆとりがあるから 20.4
6位 仕事を頼まれ、断りきれなかったから 16.8
7位 現在の仕事で培った能力を活用するため 14.7
8位 副業のほうが本当に好きな仕事だから 14.2
9位 ローンなど借金や負債を抱えているため 9.7
10位 本業の仕事の性格上、別の仕事をもつことが自然だから 7.9

 

複数回答ありの結果で、「収入を増やしたい」という経済的な理由が過半数を超えていますが、「活躍の場」や「つながり」を広げたいという前向きな理由も目立っています。

 

 

 

7.本業のみの人の「今後の副業希望」割合

 

今後の副業希望 割合 [%]
「副業したいと思う 49.1
「副業したいとは思わない 30.6
「わからない 20.4

 

本業への影響や、時間的余裕など弊害はあるものの、約半数は副業をしたいと思うとなっており、副業への関心が窺えます。

 

 

 

 

新生銀行の調査結果

 

※参考・参照サイト(新生銀行 「2016年サラリーマンのお小遣い調査」結果について

 

1.副収入を得ている割合

 

男性社員 16.6%(1,047人中173人)
女性社員 17.5%(789人中135人)
男女合計 16.8%(1,836人中308人)

 

 

 

2.副収入源

 

男性と女性で多少の差はありますが、1位と2位は同じ収入源で以下の割合となっています。

 

No. 収入源 割合 [%]
男性社員 女性社員
1位 アンケート・ポイントサイト 55.2 71.0
2位 アルバイト・副業 21.8 26.1

 

サラリーマンの副収入ということで言うと、まだまだ副業とまでいかない手軽な方法が用いられているようです。

 

ただし、労働政策研究・研修機構の調査と異なり、この調査はサラリーマンを対象としていることと、ここでの副収入はギャンブルも含め幅広く捉えていることから、単純比較はできません。

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副業のメリット・デメリット

 

1.副業のメリット

 

上記の副業をしている理由の上位が副業をするメリットになると考えます。

 

・収入を増やすことができる
・本業以外の場所でも働くことができる
・本業では知り合えない人と繋がりができる
・本業に繋がるスキルを磨くことができる
・空き時間を活かせる
・好きな仕事を選んでできる

 

ただし、収入以外は副業に対する考え、副業の種類にもよりますので、副業であっても全てを満たすことは難しいでしょう。

 

 

 

2.副業のデメリット

 

・企業文化によってはよく思われない

特に副業禁止規定がある企業で際どい副業は控えましょう。

 

・副業のさじ加減を誤ると、本業に影響が出て、場合によっては人事考課に影響してしまう

特に納期のある副業を行う場合は、影響が出ないか慎重に判断しましょう。

 

・本業との切り離しができない人は向かない

本業が大事なはずなのに、本業と副業の区別があいまいになると、二兎を追う者は一兎をも得ずになってしまいます。特に一点集中型の方が副業を選ぶときは、手間がかからず、いつでも止めることができるものから始められた方がいいように思います。

 

 

 

 

まとめ

 

副業をしている人の割合は様々出ていますが、その対象者が異なっていることもあり(正社員のみ、役員含む、アルバイト含む、自営業者含むなど)、単純比較できませんので、インターネット上にある情報はよく見分けた方がいいと思います。

 

直近の新生銀行の調査からいくと、実際にサラリーマンで副業というところまでやっている人はまだまだ少数ですが、興味がある人も多く、「働き方改革」の影響もあってこれから少しずつ増えていくと考えます。

 

 

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