【Cool Workerなヒトビト】Vol.9 パラレルワーカーの仕事観

今回はVol.6で取材させていただいた栗原さんからのご紹介、鈴木健介さんだ。
鈴木さんはコンテンツマーケティングのコンサルティングやオウンドドメディアの運営支援を手がける合同会社GXの代表であり、なおかつフリーランスの編集者としての肩書きも持たれている。
曾祖父にルーツを持つヘルスケア事業”SOTAI SALON TOKYO”も営んでおり、今をときめくパラレルワーカーだ。そんな鈴木さんに、お仕事の内容と今を生き抜くヒントをお伺いした。
パラレルワーカーとしての仕事術
株式会社オールアバウトに入社した後、メディア事業部に配属となり100社以上のクライアントのタイアップ広告記事制作、及びスポンサードサイドのプロデュースを手がける。
4年後にさくらインターネット株式会社に転職。エンジニア向けに特化したオウンドメディア「さくらナレッジ」を企画・ローンチし、初代編集長となる。5年後に独立し、合同会社GXを設立する。
「独立して最初の頃は、生活リズムがなかなか作れず、会社員時代にはありえないようなミスが何回かありました。ダブルブッキングしたり、スケジュールを見落としたり。そんなことがあって、こまめにグーグルカレンダーを入力したり、個人と仕事のカレンダーを分けて使ったり、アラーム設定をすることで改善されました。自宅だとダレる時があるので、コワーキングオフィスやビジネスラウンジなどで仕事をするようにしています。」
パラレルワーカーは違った業態の仕事を手がける分、頭の切り替えやスケジュールの管理が難しい時がある。一方で会社員とは違う自分だけの働き方をデザインしていけることにその醍醐味があるように感じた。その分、パラレルワーカーの生産効率の伸びシロは大きい。
デジタルメディアのプロとして
コンテンツマーケティングのコンサルティングはPDCA(PLAN/DO/CHECK/ACTION)に沿ったオペレーションを行っており、オウンドメディアの運営支援に関しては編集会議のファシリテーションからライターのリクルーティング・育成まで幅広く手がけている。更に、自らも執筆や編集もこなし写真と動画の撮影も行う。
要するに、コンテンツを自ら作って世に送り出し収益を回収するという、川上から川下までデジタルメディアを知り尽くしたゼネラリストであり、スペシャリストだ。
「まだ前職に所属していた頃に、「オウンドメディア勉強会」を立ち上げ、様々な企業のオウンドメディア担当者の悩みを聞くうちに、自分の持っているノウハウでお助けできないかと思い、独立することにしました。」
営業方法も人づてがほとんどと話す鈴木さんには、独立した理由も曾祖父から代々伝わるヘルスケア事業を継承する理由も、根底には「人を助ける」と言う思いをお持ちなのかもしれない。
オウンドメディア勉強会は現在も継続しており、会員は約200社を超えるまでに成長している。これは、ひとえに鈴木さんの年齢やキャリアに関係なく相手をリスペクトする人柄も、相まって、着実に増えているのだろう。
将来は、世界を目指して
鈴木さんは現在でも多岐に渡るジャンルの方と仕事をする性質上もあってか、将来の展望をこう語る。
「まだまだ育成中であるヘルスケア事業”SOTAI SALON TOKYO”をしっかりと育てて、2本柱になるようにしていきたいです。SOTAI SALONは、日本だけでなく、スペインやポルトガルでの引き合いもあり、今後はアメリカや南米など、全世界に広げていきたいと思っています。メディア系のお仕事が国内メインな分、ヘルスケアの方はグローバルに活躍できるようになりたいですね。」
畑に蒔いた違う種類の種をどう育てるか。それを自分で決められるのも、パラレルワーカーの醍醐味だ。
こだわりのツール
・メモ帳
・ヘッドホン
・拡張ディスプレイ
・ストール
・サーモスの弁当箱と水筒
「集中したい時にはイヤフォンで音楽を聴きながら仕事をするのが一番です。」
最後に鈴木さんに聞いた。お気に入りの仕事場は?
「もちろん、Basis Point です(笑)」
鈴木さん、どうもありがとうございました!
この記事を書いたのは

- ライター
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1989年生まれ。フリーのイラストレーター・フォトグラファー。
仕事と遊びの境目を果てしなく曖昧にすることが生涯の目標である。
趣味は歌(ラップ)・映画鑑賞・自然と戯れること。