【Cool Workerなヒトビト】Vol.17 いまなお現役!68歳のフリーランサー企業顧問

    【Cool Workerなヒトビト】Vol.17 いまなお現役!68歳のフリーランサー企業顧問

    今回は小林敏光さん。フリーランスの企業顧問だ。退職後も引く手数多の小林さんは、ご自身のキャリアビジョンを今なお明確にお持ちだ。「生活のためではなく人のため」そんな悟りの境地とも言える仕事への思いと実力を兼ね備えた稀有な存在である小林さんに貴重なお話を伺った。

     

     

    まずはプロフィールを教えてください。

    現在は68歳で妻と共に神奈川県藤沢市に住んでいます。株式会社資生堂に42年間勤め、最終的には取締役執行役員専務として役職を終えました。退職後はフリーランスとして4年間で10社ほどの顧問を経験しました。

     

     

    顧問としてのお仕事内容を教えてください。

    営業組織や販売管理体制の構築、管理職マネージメントの強化などです。自動車部品製造会社、電気設備工事会社、アパレル等、業種は様々で現在は5社を担当しています。

     

     

    資生堂時代のご経験をフル活用されているという印象を受けます。

    そうですね。化粧品の事業部長、つまり国内化粧品全部の責任者だったので、ものをつくって売るということに関してはエキスパートです。また資生堂時代は取締役でもあり投資先の選定や利益目標設定もしていました。そんな経験があるので、会社の中長期計画を立てたり、ガバナンスを確立していく方法を示唆したり、経営面のアドバイザーとしても活動しています。

     

     

    ご退職されてから現場に戻ろうと思ったきっかけはありますか?

    最初は退職したらぶらぶら遊んでいればいいやと思っていました(笑) しかしある時、友人から「何か人の役に立ってみることをやってみれば?」と言われたことがきっかけで仕事を再開しました。

     

     

    企業にいた時とフリーランスでは、仕事に対しての考えの違いはありますか?

    自分の生活の為にやってるのではなく、自分より若い人の役に立つのが純粋に嬉しいですね。退職後も社会から必要とされているかというのが大事で、遊んでばかりでは寂しいですからね。

     

     

    フリーランスとしての営業方法を教えてください。

    昔からの付き合いがあった某社の知り合いが、現在は人材サービスの責任者になっていて最初はその方から仕事をいただきました。そこから横の繋がりで色々な仕事が来ましたが、人材エージェントも利用していますよ。B to Bの会社は特に営業が弱い組織が多く、結構なニーズがあると思います。

     

     

    大企業でのご経歴と実力が認められているのですね。

    そうかもしれませんが、顧問として大切なのは私という一個人を信頼してもらうことです。ポリシーとして資生堂への売り込みや同社のインフラを利用することは一切していませんので、やはり個人の裁量が大きいですね。

     

     

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    顧客と信頼関係を築くために心がけていることはありますか?

    まず信用と信頼は違いますが、人に信用されることは意外と簡単です。信頼とは「この人と一緒に何かやりたい」と双方が思えるかどうかです。ですのでクライアントと「あなたたちの生活を良くするために僕を使ってくれ」という気持ちで仕事をすることで双方の具体的なアクションが生まれ易くなります。信頼関係とはその積み重ねですね。

     

     

    今までのキャリアで培われた横の信頼関係もありますか?

    OB同士の繋がりは今もあります。あるクライアントがドイツ製ピアノのショールームを拡大したいと言うので、退職後にデザイン事務所を開業した同年代のOBに助言を求めたことがあります。またトルコ人が経営している商社が化粧品を日本で売りたいと言うので、旧知のデザイナーや商品開発担当、パッケージメーカー、OEM企業関係者と協力して商品のプロデュースをしました。その昔、日本人はトルコ人に助けられているので無償でお手伝いをしようと思ったんです。

     

     

    -OBの力で商品をプロデュースできるなんてすごいですね!

    OBだけで作った方が現役より力が上かもしれませんよ(笑)

     

     

    今後挑戦しようと思っていることや新たな興味はありますか?

    渋谷の10代から20代前半をターゲットにしたコスメティックブランドを展開している会社に興味を持っていて、特にプロモーションやweb戦略が面白いと思っています。

     

     

    感性が若いというか流行へのアンテナは常に張られているんですね。

    単純に好きなんですよ昔から。新しいものやどんなことに現代人が価値を持っているのかを知ることがね。ですから若い人が使ってる言葉やアプリも知ってますよ。例えば「フロリダ」とかね。

     

     

    なんですか、それ!?

    ラインをしている途中で「お風呂に入るから離脱する」の略語です。大学の仲間とのラインでこないだ「フロリダ」と送ったら、みんなワケが分からなくなっていました(笑)

    それに孫に受けようとしてTwitterでテイラー・スウィフトの追っかけもやってます。

     

     

    面白いお話をありがとうございました。こだわりのツールはありますか?

    資生堂の140年の歴史から営業の基本をまとめた内容を「営業マインドとスキル」として講演しています。iPadで携帯しています。

     

    -140年!すごい最後に、お気に入りの仕事場は?

    Basis Pointです(笑)

     

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    小林さん、どうもありがとうございました!

     

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    この記事を書いたのは

    Taro
    Taroライター
    1989年生まれ。フリーのイラストレーター・フォトグラファー。
    仕事と遊びの境目を果てしなく曖昧にすることが生涯の目標である。
    趣味は歌(ラップ)・映画鑑賞・自然と戯れること。