体験してわかった。Webライターが専門性を身に付けるメリットは大きい。

    体験してわかった。Webライターが専門性を身に付けるメリットは大きい。

    近年、クラウドソーシングなどを活用することで、未経験からWebライターを始めた人をTwitterやオンラインサロンなどで見かけるようになりました。

     

    私は以前、会社勤めのWebデザイナーでしたが、趣味で運営していたブログをきっかけにして、会社を退職して専業のWebライターとして活動を始めました。

     

    Webライターの良いところは、自分の体験や知識をそのまま活かして仕事ができることです。

     

    私は会社員時代に扱っていたWordPressの知識を活かして、WordPressのカスタマイズ解説サイトの記事を執筆しています。

     

    また、当時趣味でセキュリティの勉強をしており、その経験からセキュリティのメディアにて継続して記事を執筆しています。

     

     

     

    Webライターとして高い報酬を受けるためには、誰でも書ける記事ではなく、自分にしか書けない記事を執筆することで差別化を図ることが有効です。

     

    つまり、何らかの分野で専門性を持つことが必要とされますが、専門性はどのようにすれば身につくのでしょうか。

     

    今回は、Webライターが専門性を身に付けることについて私自身の体験をご紹介します。

     

     

    専門性の1つとして「セキュリティ」を選んだ

     

    私は業務としてWeb制作に携わる前から、趣味のホームページを運営していたこともあり、スキルアップというよりも、自分の好きなことをもっと楽しめるように自由に勉強してきました。

     

    好きな分野を自由に勉強するのは、自分にとってとても楽しいことだったのですが、何かの形として残したいと思い、30歳からIT系やビジネス系の資格を取得することに力を入れてきました。

     

     

     

    そして、34歳の時にIT系の国家資格である「情報セキュリティスペシャリスト」(情報処理推進機構)の資格に合格しました。

     

    この資格を取った一番の理由は、「セキュリティってなんだかかっこいい」という単純なものでした。「スペシャリスト」という言葉がついていたのも良かったです。

     

    もちろんそれだけではありません。Web制作のお仕事との親和性が高かったのも、資格取得のメリットの1つでした。情報セキュリティスペシリャリストの試験では、JavaScriptのプログラムにおける脆弱性の問題が出題されることもあるのです。

     

    このように、私の場合は趣味で取得した資格が専門性を持つきっかけとなりました。

     

     

     

    ランサーズやクラウドワークスのプロジェクトを検索すると、IT系の記事執筆はさほど多くなく、さらにセキュリティの分野は、たまにプロジェクトが立ち上がっている程度です。

     

    つまりWebライターのお仕事としてセキュリティ分野の需要は高くないのです。

     

    それと同時に、執筆できるWebライターも少ないでしょう。たまに立ち上がっているセキュリティのプロジェクトを見ても、提案数はそれほど多くありません。

     

     

     

    私はこれまで、ランサーズとクラウドワークスで公開されているセキュリティ分野の執筆案件に5回提案したことがありますが、すべてに当選しています。

     

    そのうちの3つのプロジェクトは、継続の案件に結びつきました。

     

    当選の決め手となったのは、やはり情報セキュリティスペシャリストの有資格者であることが大きいと、あるクライアント様から教えてもらいました。

     

     

     

     

    専門性を高めた結果得られたメリット

     

    自分の専門性として、セキュリティを選んだことは正解でした。

     

    とにかくライバルが少ないので、仕事の取り合いになるということが滅多にありません。

     

    また、営業方法としても有効です。執筆実績を紹介するという手法は案件によってNGの場合もありますが、自分が取得した資格ならば自由にプロフィールに書けます。該当する分野について最低限の知識を有していることの証明にもなります。

     

     

     

    私の場合、ランサーズで初めて受注したお仕事がセキュリティのメディアの記事執筆でした。文字単価1円の案件ですが、取引を初めてから1年半以上継続。

     

    4ヶ月後には、別のセキュリティブログにて文字単価2.5円のお仕事を受注しました。このお仕事は8ヶ月ほど継続し、その間にランラーズの認定ランサーとなって実績数が100を超えました。

     

    これくらいになると、公開されているプロジェクトに自分から提案しなくても、メッセージ機能でスカウトが来るようになります。

     

     

     

    スカウトの良いところは、こちらにとって有利な条件で提案できる点です。

     

    スカウトの場合、基本的にクライアント様から「いくらでお願いできますか?」と聞かれるケースが多いので、作業内容や記事の難易度に応じ、こちらの事情に合わせて自由に提案できます。

     

    現在、IT系やセキュリティ系の案件において、私は基本的に文字単価3円をベースにお仕事を受注することが多いです。

     

    クラウドソーシングで公開されているプロジェクトでは、文字単価3円以上の案件は少ないのですが、スカウトから始まる直接依頼の案件では、このような高単価の案件が飛び交っているようです。

     

     

     

    クラウドソーシングは即金性の高いビジネスですが、一方で、あまり儲からないと主張する人もいます。

     

    個人的には、ある程度の成果を出すために、最低でも3ヶ月から半年くらいは実績を増やすことに集中して取り組むのがクラウドソーシングのコツだと思っています。

     

    クラウドソーシングを「新卒で就職して初任給で20万円貰える」という世界と同じように考えていると、思うようにいかないでしょう。

     

     

     

    またWebライターのお仕事の場合、直接メディアに売り込むという方法もあります。

     

    私はこの方法を試したことがないのですが、知り合いのWebライターの中には直接売り込みでお仕事を受注している人も多いです。

     

    どのような方法で仕事を獲得するにせよ、Webライターとして専門性を持つことは大きな武器になるはずです。

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    専門分野が1つしかないのはちょっと怖い

     

    専門性を高めることで単価の高い案件の受注につながることを紹介しましたが、これにはちょっとしたリスクがあります。

     

    なぜなら、分野によっては流行り廃りがあるからです。

     

    この一例として仮想通貨があります。

     

     

     

    私がランサーズでお仕事を始めたころの2018年には、ライターのお仕事の大半が仮想通貨に関するものでした。

     

    お仕事検索の上から下まで仮想通貨の依頼ばかり。「私も仮想通貨の勉強しようかな。とりあえず口座を作ろうかな」と思ったくらいです。

     

    しかし、仮想通貨が不正送金される事件が発生し、仮想通貨の世界は大混乱。それに伴いビットコインも大暴落し、あっという間に仮想通貨の世界は冷え切ってしまいました。

     

    現在では、クラウドソーシングで仮想通貨の案件はほとんどと言っていいほど見なくなりました。

     

     

     

    このように、Webライターとして専門性は重要ですが、1つだけに特化しているパターンはちょっと怖いです。

     

    リスクヘッジという意味でも、専門性は複数あるべきでしょう。

     

    複数の専門性を持つためには、まずは自分の持っている専門性を軸にして、周辺分野に枝を生やすように知識を身に付けるか、全く手掛けたことがない分野にチャレンジして知識を増やしていく必要があります。

     

     

     

    私は金融関係の記事執筆のお仕事を受注しようと考え、1年前にファイナンシャルプランナー2級の試験に合格しました。

     

    その結果、金融関係の実績はほとんどなかったのですが、フィンテック(財政にまつわるテクノロジーの総称)関係のブログの用語解説というお仕事を受注することができました。

     

    3ヶ月間ほどの継続案件でしたが、新しい分野でのお仕事は良い経験となりました。

     

    ファイナンシャルプランナーについては資格取得の記事でもご紹介しています。
    Webライターの仕事で使える資格は「ファイナンシャルプランナー」「SEO検定」「Webライティング技能検定」の3つ』(Cool Workers)も読んでみてください。

     

     

     

     

    最後に

     

    専門性を身に付けるというと、なんだか難しそうに思えますが、まずは自分の好きなことや得意なことをリストアップすることから始めると良いでしょう。

     

     

     

    Webライターとして単価を上げるために、アフィリエイト報酬の高い分野の記事を書くという方法もありますが、私はこの方法はうまくいきませんでした。

     

    興味のない分野だと、どうしても記事が書けないのです。

     

    個人差があると思いますが、自分の場合は好きなことや得意なことで記事を執筆する方が肌に合っていました。

     

     

     

    人気のある分野や単価の高い分野など、Webライターの仕事にはさまざまな分野で執筆の仕事があります。

     

    一生懸命勉強して単価の高い分野の専門性を高めるのも良いですが、その前に自分の好きなことや得意なことの分析から始めることがおすすめです。

     

    まずは、勉強していて面白い分野を、自分の専門分野にすると良いでしょう。

     

     

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    この記事を書いたのは

    村上 英輝
    村上 英輝ライター
    フリーライター&Webクリエイター。奈良県在住。2018年4月より個人事業「コレカラウェブ」を開業。20年間のWebクリエイター経験を活かし、WordPressやSEOに強いライターとして活動中。難しいことを分かりやすく伝えるをモットーに執筆しています。趣味は読書・散歩・マラソン・写真。