ある上司から言われた「能力が一緒なら、あるいは誰でも良いなら好きな人」が名言だった話。

    ある上司から言われた「能力が一緒なら、あるいは誰でも良いなら好きな人」が名言だった話。

    私が社会人になってから、上司から聞いた印象的な言葉は「能力が一緒なら、あるいは誰でも良いなら好きな人と仕事がしたい」というものです。

     

    これは仕事の契約における究極のあり方だと思います。

     

    一方で、同じ上司から「君の経験値では今は理解できないから、虐められていると思っているかもしれないけど、40歳になったら君も理解できる。いずれわかるから今は信じて言うとおりにしろ」とも言われました。

     

    私は刃向かう根性もなかったので、言われたとおりにしていましたが、今の若者ならきっとパワハラだと訴えたかもしれません。

     

    最近私は冬ドラマ「よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~」[1] に出てくる主人公の仕事の進め方を見ていたら、その先輩を思い出しました。

     

    このドラマは女性総合職として都市銀行で働く主人公の原島浩美が、業績不振に陥っている支店の立て直しなどを行い、また、お客様を第一に考え、上司や取引先に対して反論や正論を果敢に展開していきます。

     

     

    今回は、このドラマの主人公の働き方を例に、仕事でのコミュニケーション術の重要性について解説します。

     

     

    あなたはどういう人に仕事を任せますか?

     

    「好きな人」とは?

     

    私の経験上、商売で成功している人は、人間関係を重視した人が多いように思います。

     

    今の時代、合理性や宣伝、IT化で、このように考える人は少ないのかもしれません。

     

     

     

    しかし、AIやITが発達して、膨大なデータ集積能力や分析や解析能力については、AIに負けるかもしれませんが、最終的に人は心に従うのです。

     

    ここで誤解のないように申し上げておきますが「誰でも良いなら好きな人」の「好きな人」とは、容姿や性格が自分の好みである人というわけではないのです。

     

     

    「好きな人=この人なら信頼できる」「好きな人=この人に全てを任せたくなる人」という意味です。

     

    ビジネスパートナーとして、好ましいと思える信じられる人をここでは「好きな人」という言葉で表現します。

     

     

    つまり、「この人に賭けよう」と思わせる人が最終的に仕事を取ることになります。

     

     

    では、どういう人にあなたは仕事を託しますか?

     

     

     

     

    この人に賭けようと思える人とは?

     

    「この人に賭けてみよう」と思える人とは、「人間として信頼できる」と思える人でしょう。

     

    より具体的な言葉にするなら「この人がこう言うなら信じよう」とか、「この人がこう言うなら、任せてみよう」と、その人の言葉に全幅の信頼を委ねられる人のことです。

     

     

    ただ、これだけではなんとも抽象的で、仕事のバイブルにはなりませんよね。

     

     

    そこで、この記事では「原島浩美に従え」という方向で解説します。

     

     

     

     

    原島浩美の営業法がフリーランス向きの理由とは?

     

    原島浩美は組織には向かない

     

    実際、原島浩美的な人は、組織の中では出世は望めないでしょう。

     

    なぜなら、歯に衣着せぬはっきりした言葉で、自分の意見を言いすぎるからです。

     

     

     

    日本の多くの企業は、ピラミッド型組織です。

     

    未だに派閥争いなんて時代錯誤なものがあり、派閥からそれた人は、報復人事によって失脚します。

     

    それほど、上司の言葉は絶対なのです。

     

     

     

    そんな中、原島浩美のような人材は貴重です。

     

    上司の意見と真正面から衝突しますが、彼女は上司に気に入られたい、自分の成績を上げたいなんて気持ちは微塵もありません。

     

     

     

    舞台となるよつば銀行では、本部から「配属先の支店の業績を上げろ」という指令が出ます。

     

    銀行の支店はノルマを上げるために、やむなく強硬手段をとるようになります。

     

    主人公である原島浩美は、もはや銀行の常識を破り捨て、ヤミ金の取り立てのようなことをせずに、中小企業の成長を真面目に考える本来の銀行の役目を貫いて、問題をクリアにしていきます。

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    原島浩美はフリーランス向き

     

    原島浩美の行動は、「幸せになるために融資をする」「お金のかかる夢を叶えるための人助け」という、彼女自身が思い描く銀行の姿に則っています。

     

    もはや、組織のトップの意向を全く無視した方向で動くので、敵も多いのです。

     

     

     

    今までは、出向先に飛ばされ、疎まれていましたが、頭取の女性推進企画の目玉で抜擢されました。

     

    しかし本当は、「有能だが空気を読めないトラブル行員として有名な原島浩美が、大失態をすることで頭取を引きずり下ろそう」というスケープゴートとして、彼女に白羽の矢が立ったものでした。

     

    ところが、原島浩美は単なるトラブルメーカーではなく、人の心を巻き込んでしまう不思議な力があったのです。

     

    その不思議な力が、相手に「この女に賭けよう」と思わせ、いつの間にか力を貸してしまうのです。

     

     

    この原島浩美のように、上司にへつらわずに暴走すると、組織の中では生きにくくなってしまいます。

     

    しかし、フリーランスとしては驚異的な営業力を発揮できます。

     

    組織に縛られないからこそ、フリーランスなのですから。

     

     

     

     

    フリーランスの成功の鍵は?

     

    フリーランスの成功の鍵は、目的のために一直線で、ブレずに仕事を貫く根性です。

     

    過去の栄光を引きずらず、現実を見て、「一歩前へ。明日は良いことがある!」と信じ続ける力がある人だけが成功をつかみ取ることができます。

     

     

     

    人と競争するのではなく、どんなときも自分と向き合って自分の心と仕事に忠実であること、それが信頼を勝ち取る近道です。

     

    損得ではなく、強固な人間関係を築くことが営業の武器だと私は信じます。

     

     

     

     

    まとめ

     

    私の経験ですが、私は見知らぬお爺さんに駅で道を尋ねられ、たまたま私の社労士事務所と方角が同じだったので、少し遠回りでしたが、道案内をしたことがあります。

     

    なんと、そのお爺さんは、翌日訪問予定だった新規クライアントの会長だったのです。

     

     

     

    その時の雑談で、お茶会の話もしました。

     

    好きな茶器や茶道の道具をどこで買っているとか、陶器の話もしました。

     

     

     

    その時たまたま話が盛り上がったことも功を奏しました。

     

    そのクライアントは、社労士だけではなく、ライターの仕事を紹介してくれたクライアントでもあります。

     

    こんなふうに、気まぐれで道案内しただけで、大きな仕事を得ることもあるのです。

     

     

     

    また、ビジネスマナーや仕事のやり方は、新入社員の時にどのような上司のもとにつくかによって決まります。

     

    大企業の人間関係を経験した人と、中小零細企業で若い頃から自己流でがんばってきた人では、常識に大きな差が生まれます。

     

     

     

    「この人に賭けよう」と思われるためには、仕事もさることながら、周囲を惹きつける人間力(知力・思いやり・会話力・道徳力の備わった周囲を引き寄せる力)がなければなりません。

     

    この人間力を身につけるには、人生経験が必要です。

     

    このような人間力を身につける人生経験や、ある程度人を見る目を養って、それからフリーランスになった方が良いのかもしれません。

     

     

    <参考・参照サイト>

    [1]よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~」(テレビ東京)

     

     

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    この記事を書いたのは

    Kei
    Keiライター
    元社労士のフリーランスライター。資格も多数保有。今は主婦として家族を大切にし、活動時間短めで気ままに執筆中。