
私が前回書いた記事では「おいしい副業と出会ったと感じている人」「現在の副業に満足している人」100人に実施したアンケートについてご紹介しました。
実は、同じアンケート内で「最悪だった、危険な目に遭った副業」についても具体的に訊ねていました。
私はその回答を見て、いろいろと学び、考えさせられました。
そこで今回は、いただいたアンケート調査の回答を一部ピックアップし、私がどのように考察したのかも交えてご紹介していきます。
アンケート概要
●実施媒体:ランサーズ
●男女比率:男性63人、女性37人(有効回答100件)
●年代区分:20代:21人、30代:37人、40代:29人、50代:12人、60代:1人
※以下、ご紹介する回答のなかには、内容の主旨を変えない範囲で、読みやすくわかりやすい文章に体裁を整えているものがあります。
リアルに接触し、危険な目に遭った
1例目は仕事名目で、異性との出会いを画策していた可能性が高いのかもしれません。
2例目は担当者との間柄(信頼関係が構築できているか否か)にもよりますが、初対面であればきっぱりと断るべきと感じます。
私自身も業務を外注することがありますので、打ち合わせ場所など重々、配慮しなければと思いました。
アルバイトは最悪?危険?
副業には大きく分けて自宅でできるものと自宅外で行うものがあります。
後者は会社や店舗、指定の現場で一定時間、拘束される時給制のアルバイトといえるでしょう。
そのアルバイト先で最悪、または危険な目に遭ったという回答も複数いただいたので一部、ご紹介していきます。
上記のほかにも、
などの回答をいただきました。
アルバイトは時給が保証されており、しかも最低賃金を下回ることがない点は非常に魅力ですが、体を酷使したり意に反する業務を任せられたりする可能性もあるようです。
投資の副業はハイリスク
以前に執筆した記事
『副業収入のリアル、ランサーズ登録者100人の回答で判明した最高月収は320万円!副業は本気で取り組む人が勝つ世界になっている』(Cool Workers)
でもお伝えしていますが、
投資はハイリターンが期待できるもののハイリスクでもあり、実際に本業収入以上の損失を出した方もいるようです。
私も不勉強で、今回初めてソーシャルレンディングという投資手法を知りました。
これはいわば、クラウドファンディングのようなもので、会社などに小口投資し、定期的に分配金が支払われるものです。
ソーシャルレンディングは虚偽募集が社会問題化しています。
いただいた回答によると、途中で投資を回収できないという点が危険だと指摘されていました。
私が前回書いた記事でもお伝えしたとおり、月収最高額を叩き出した上位8人のなかの半数は投資により大きく稼いでいます。
ですが、やはり投資は想定される損失も大きいというのを再認識しました。
また、「調査」のお仕事募集だったのにフタを開けてみると、実際に投資を行わなければならないようなお仕事だったという回答も得られました。
キャッチーな募集文句を鵜呑みにして、安易に飛びつくのは危険ということがわかりますね。
物販の副業もハイリスクかも…
物販とは通常、せどり(=安い掘り出し物を買い付け高く転売すること)や、フリマアプリなどを活用して収益を得ることを指します。
この副業で最悪・危険と感じた方も多いようです。
上記回答をいただいて感じたことは、物販も意外とハイリスクであることです。
●先見の明
●流行の先読み
●バイヤーとしての勘
が鋭くないとなかなかうまくいかないのではと感じました。
もちろん上記3点について自信がある方は、物販で稼ぐことも不可能ではないでしょう。
かつて私も小売業に携わっていた期間があります。
その経験から言えば、物販はBtoCで購入選択権は消費者側にあり、お客様を選べません。
クレームや返品の可能性は常にあると想定しておいたほうがよさそうです。
投資・物販ともにリスクが高いことを重々承知したうえで取り組むべきなのだなと、私は学びました。
相手を不審に思った副業
最悪・危険とまでは言わないものの、相手に不信感を持ったという事例の回答も複数いただきましたので、ここでご紹介しておきます。
半年、1年…..と長いお付き合いになったときに、きちんと対価などを見直してくださるクライアントなのか、都合よく利用するだけの発注先なのか見極める「眼」というものが必要だなと改めて感じました。
仕事欲しさに発注先の不合理、理不尽な要求に応えようとしたり、なあなあの関係に収まろうとしたりするのは考えものです。
悩ましい・後ろめたいと感じた副業
以下は、仕事自体に悩ましい、後ろめたいと感じたケースです。
わかりやすくいえば一旦引き受けたものの全容がわかり、「やりたくない」「やるべきではない」と悟った副業といえます。
MLM(=連鎖販売取引)の2例目ですが、子をつくれなかったのは、おそらく途中で後ろめたいと感じたからではないでしょうか。
周りを巻き込むより損失を選んだのだと思います。
副業とはいえお仕事ですから当然、責任を伴います。
少しでも怪しさを感じた時点で、速やかに撤退する勇気がやはり必要です。
まとめ
副業やアルバイトも仕事であることに変わりはありません。
当然、最悪と感じたり、危険な目に遭ったりする可能性があることも上記事例でおわかりいただけたと思います。
最悪な気分になり精神的に弱ってしまったり、危険な目に遭いケガをすることで、本業に支障をきたすこともあり得ます。
たとえ副業に本気で取り組むとしても、本業が本分であることを忘れてはなりません。
副業は安全かつ安心なものを選び本末転倒とならないようにすべきと、私も再認識した次第です。
そして副業をする場合、とくに初心者であるうちは
●ネット中心に仕事を得る
●クラウドソーシングサイトを活用する
●少しでも怪しいと感じた副業には手を出さない
●なるべくアルバイトはしない
など、注意を徹したほうがいいでしょう。
この記事を書いたのは

- ライター
- 本業ライター。2014年12月、Lancers登録を機に業務開始。主にビジネスやライフスタイル関連の記事を執筆。必要に応じて取材・撮影もこなす。
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