フリーランス・副業者が陥りがちな失敗とは?その回避方法も紹介【納品編】

フリーランスが自信を持って納品しても、クライアントからの「OK」が出るまでは、「大丈夫だろうか」と、はらはらドキドキしますよね。
納品物が、クライアントの考えるクオリティに達していない場合、修正依頼で済めばいいですが最悪次から依頼がこなくなる、なんてこともありえます。
そんな失敗をしないために、普段から何をどのように気をつけておけばいいのか。
今回は、フリーランサーや副業者が陥りがちな失敗とあわせて、その回避方法もご紹介します。
失敗1.納品データの添付もれ
納品物を添付し忘れたまま送信してしまい、クライアントから「データがありません…」と連絡をもらって気づくパターン。
メッセージを送信してすぐに添付を忘れていたことに気づき、慌てて再送信するパターン。
私にも経験がある、納品データ添付もれの失敗です。
添付忘れを防止する方法は、メール作成画面を開けたら、まずデータを添付しておくことです。
フリーメールを使用しているフリーランス・副業者なら、メールソフトを使わずにインターネット上でメール作成を行うこともあるでしょう。
その場合、添付データは一旦メールサービスにアップロードされます。
アップロードは、送付するデータの容量に比例して時間がかかりますので、送信時にはもう一度、データが完全に読みこまれているかどうかチェックしましょう。
完全にデータがアップロードされていない状態で送信すると、メールだけが先方に届いてしまいます。
ダブルチェックすれば、確実に添付もれを防ぐことができますよ。
失敗2.納品書の発行忘れ
納品書は、クライアントにとって経費の流れを確認するための資料でもあり、あなたから受け取った納品物をチェックするのに必要な情報でもあります。
納品物の用意ができたら、その流れで納品書を発行するようにしましょう。
事務作業は面倒だからとつい後回しにしてしまうと、発行するのを忘れて、あとからバタバタなんてことにもなりかねません。
作業をルーティン化しておけば、いざ納品というときに発行を忘れていても、スグにそれに気づけるでしょう。
納品書の発行の際、毎回納品物の情報を入力したり、管理番号を振るのが面倒なのであれば、エクセルなどのマクロ機能を使うなどして作業の簡素化を図っておくのもいいですね。
失敗3.納品日忘れ
クライアントから寄せられる信用の根底には、フリーランス・副業者の人柄や仕事ぶりといったものがあります。
この仕事ぶりには当然、『納品日をきちんと守る』ことも含まれています。
納品日は、クライアントとの約束の日。
しかし、いくつもの案件を抱えて同時進行することが多いフリーランサーや副業者の場合、ついウッカリ納品日を勘違いしてしまったり、ど忘れしてしまったりといった失敗を起こしてしまうこともあります。
相手方とのつき合いが長く、しっかり信頼関係を結べていると思っていても、それはあくまでもビジネス上の付き合いです。
同じ失敗を繰り返せば、その信頼関係も崩れてしまいかねません。
納品日のウッカリ忘れを防止するために、私は次の3つを併用しています。
●クライアント納期とは別に、自分だけの納期を設定しておく
●スマホやPCでアラームをセット
●こまめに手帳やスケジュール帳を確認する
▼クライアントの納期とは別に、自分だけの納期を設定しておく
クライアントの納期に合わせた作業スケジュールを立てていると、何かしらのアクシデントがあったときに、期日に納品できないといった事態になりかねません。
何があろうと納期は絶対。
どんなことがあっても期日にはきちんと納品できるように、期日の数日前に自分だけの締切日(マイ・デッドラインともいいます)を設けておきます。
▼スマホやPCでアラームをセット
自分だけの期日とクライアントが指定した期日、それぞれをアラーム設定しておくようにしましょう。
アラームも、朝・昼・夜と一日の中でも複数回に分けておくと、他の作業をしていて忘れてしまうといったことも防げます。
▼こまめに手帳やスケジュール帳を確認する
スマホアプリでアラームを設定していても、何らかの不具合でアラームが作動しないことや、その日にPCを使わないことも考えられます。
そうしたときに、納期を確認するにはやはりアナログの手帳やスケジュール帳が便利です。
納品日は一目でわかるように、マーカーなどで色付けしておくと、パッと見てすぐに目につくので、意識に残りやすくなります。
自分の期日とクライアントの納品日で色分けをしておくと、今の状況が把握しやすいです。
書いて終わりでは意味がありませんから、毎日手帳を開く時間を設けるのがおすすめ。
決まった時間に必ず目を通す癖をつけておくと、万が一デジタルツールが不具合を起こしても安心です。
スケジュール管理については、こちらの記事も参考にしてみてください。
『フリーランスが生産性を高めるためのスケジュール管理とタスク管理』
『【Cool Workerなヒトビト】Vol.23 未経験からはじめたフリーランス』
失敗4.制作物の最終チェック忘れ
納品物のクオリティは、そのまま仕事の力量としてみなされます。
そのため、どれだけあなたが頑張って作業をしたとしても、その品質がクライアントの求めているレベルに達していなければ、意味がありません。
納品前に、必ず制作物がクライアントの要望をきちんと満たしているかチェックするようにしましょう。
職種によっては、納品した制作物がそのままクライアントの収益に直結することもあります。
エラーが出てしまう、求めている集客効果がなかった、すぐに利用できる状態じゃないなど。
クライアントが求めているものは、納品物によってもたらされる価値です。
その価値を提供するのが、フリーランス・副業者の仕事でもあります。
最終チェックを忘れてしまうのは、つくったことに満足してしまうからかもしれません。
納品日を迎える前に、最終チェックをする日を別途設けておくと、確認を怠って納品してしまうことは避けられるはずです。
失敗5.依頼内容と異なる内容で納品
納品物の最終チェック忘れと似ていますが、こちらは依頼内容を勘違いしたまま作業を進め、納品してしまうパターンです。
契約の段階でクライアントの意向をしっかりと確認しておくことによって、双方の認識の違いを埋められるので、こうした失敗は多くの場合避けることが可能です。
ところが、片方が早合点してしまったり、依頼に慣れていないクライアントだと、お互いの認識の違いに気づかないまま、作業に移ってしまうこともあるので注意が必要です。
初めての契約相手なら、納品まではその都度、しつこいくらいに確認しながら作業を進めるのがベストでしょう。
そうすれば作業を進めて、いざ納品してみたらクライアントが望んでいたものとは違った、などということは避けられるはずです。
まとめ
フリーランスが陥りがちな納品に関する失敗は、どれもフリーランス側の「つい」「ウッカリ」が原因になっていることが多いです。
クライアントからの信用で成り立つフリーランスの仕事。思い込みや早合点による先走った行動に気をつけ、慎重にいきたいですね。
会社でよくいわれるホウ(報告)レン(連絡)ソウ(相談)は、フリーランスにこそ欠かしてはならないことなのかもしれません。
この記事を書いたのは

- ライター
- 【フリーライター/作家/電子書籍編集者】家事が苦手のママライター。いつもどうやって手を抜こうか考えています(笑)一番の趣味は、カメラと散歩と海外小説。相棒のEOS Kissを片手に、あちこちを飛び回っています。
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