
モデルになる方法というと、ファッション誌を出版している雑誌社やモデル事務所に属する専属モデルが思い浮かぶところですが、近頃では事務所に属さずフリーランスや副業という自由度の高いスタイルでモデルをする方が増えてきています。
フリーランスや副業でモデルを始めるには、どんなことから始め、どう活動していけばいいのでしょうか。
<合わせて読もう>
≫ 『フリーランスのモデルが押さえておくべきスケジュール管理のポイント』
≫ 『フリーランスのモデルが仕事を増やせずに悩んだら営業方法を見直そう』
フリーランス・副業のモデルになるには
事務所に所属するモデルの場合であれば、事務所が主催するオーディションやスカウトといった方法があります。
一方で、フリーランスや副業のモデルになるには、事務所に所属しない分、自分でその道を切り拓いて行く必要があります。
読者モデルになる
一般的に知られている方法のうち一番ポピュラーな方法として、ファッション誌やインターネットのWEBマガジンサイトで募集されているモデルへ応募するという方法があります。
この場合、活動は採用されてからになるため、まずはその関門を突破する必要があります。その代わり、読者モデルとしての経験は大きな実績となるでしょう。
雑誌やWEBサイトでの募集は、多くの人がチェックしていることもあり、採用枠が狭いため、一つに絞るのではなく、以下に紹介する方法と並行して応募をするといいでしょう。
スチールモデルになる
最近では、写真素材を投稿しているカメラマンが企業や個人単位でモデルを募集していることもあります。
雑誌モデルをするよりも採用率が高く、テーマごとに求められる要素を満たせられれば、ビジネスパートナーとして長期的な取引ができるようになります。
カメラマン同士はお互いにモデルを必要としていることもあるため、活動範囲が広がりやすいというメリットがあります。
ほかには、イベントで写真撮影に参加して、それをきっかけとしてスタッフと知り合いになれば、その後雑誌等の企画の際に優先的に声をかけてもらえることもあります。
サロンモデルになる
美容院でサロンモデルを募集することがあります。その多くは、たいてい常連客やテーマに合った顧客に優先的に声をかけ、モデルをしてもらいます。
予め担当美容師に「モデルをしてみたい」と伝えておくと、優先的に声をかけてくれるだけでなく、美容師仲間の間で「モデルをしたい人がいる」と仲介してもらえ、その流れでファッション関連のモデルへと活動の幅を広げられるメリットがあります。
美容師の口コミからメイクアップアーティストなどと繋がり、プロのモデル業界への足掛かりができる可能性も高いでしょう。
養成スクールや専門学校からモデルになる
タレント養成スクールや専門学校のなかには、モデルコースを併設しているところがあります。
スクールや学校では、モデルとしての基本的な動作やメイク方法、モデルとして必要な知識を得られるだけでなく、オーディション情報を得やすいというメリットもあります。しかし、スクールや学校を卒業すればエスカレーター式にモデルになれるわけではありません。
卒業前から人脈づくりをしたり、イベントや企画に参加するなど、積極的な行動を日々積み重ねておくことが大切です。
フリーランス・副業のモデルのメリットとデメリット
フリーランスや副業のモデルには、2つのタイプがあります。
・自分で直接モデルの仕事をとるための営業をしている人
・いくつかの事務所にモデル登録をしておき、仕事がきたときに自分で調整を行う人
どちらにしてもフリーランスや副業のモデルのメリットは、自分のスケジュールに合わせて仕事ができることです。仕事がない場合には、自分で積極的に仕事を探すことができますし、いくつかの事務所に登録していれば、自分に合う仕事があったときに声がかかりやすいのもメリットの一つでしょう。
デメリットとしては、全てのスケジュール管理を自分自身でしなくてはならないことが挙げられるでしょう。自分で営業をする人であれば、モデル業と並行して仕事を得るための営業も欠かせません。この他、収入や経費管理も自分でしていかなくてはならないので、税金など法律の知識も必要です。
フリーランス・副業のモデルが仕事を得るには
フリーランス・副業のモデルが仕事を獲得する方法として一般的なのは、今ある人脈から仕事を紹介してもらうことです。行きつけの美容室、よく利用するアパレルショップ、知り合いの伝手といった人間関係が仕事に繋がっていきます。
この他には、WEBサイトや雑誌、イベント企画への応募があります。
フリーランスおよび副業でモデルをやるには、自分で自分を売り込むことが基本的な活動方針となりますから、インターネットやSNSの活用は必須と言えるでしょう。InstagramなどのSNS、自分のブログサイトなどを持っていると既存の関係者だけでなく、広くアピールできるので、それがきっかけで仕事に繋がるパターンも多いのです。
まだ開設していないのであれば、仕事を始める際にアピール材料とできるよう早い段階から始めておくといいでしょう。
ただし、アカウントやサイトを開設し、そのままにしているだけでは偶発的なアクセスしか見込めません。名刺をつくったら是非ともURLを貼っておきましょう。偶然出会った関係者にその場で自分を売り込むことが難しいこともありますが、名刺にURLを貼っておけば後からでも自分を知ってもらうことができます。
名刺については
を参考にしてください。
フリーランス・副業のモデルは「自分の身は自分で守る」
フリーランスや副業のモデルは、仕事を自分で得られる反面、面識がない人と仕事をする機会が多いのも事実です。専属モデルなどは、仕事相手について事務所側がチェックをしてくれますが、フリーランスの場合はそうした危機管理も全て自分でしていく必要があります。
最近ではインターネットを介したモデル募集も多く、多様性のある仕事が多い一方で、安全性に疑問を感じる仕事もあります。
面識のない相手との仕事の場合は、次のことに留意しておきましょう。
・仕事を受ける際、相手の実績を確認する
・信頼できる第三者に、撮影日時と場所を伝えておく
・密室や人気のない場所での撮影は、極力避ける
・撮影時、1対1では行わずに信頼できる第三者を連れて行く
・撮影場所に現地集合とし、相手の車に乗らない
・撮影途中に場所移動がある場合、タクシーや公共交通機関を利用して自分で移動
・帰りも現地解散とし、自宅や近隣まで送ってもらわない
不安を感じていては、モデルとして輝くことができません。しかし、危機管理を万全にしておかないと、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうこともありますから、隙を見せないようにしましょう。
フリーランス・副業のモデルで成功するためには
有名なプロモデルになるには、どれだけ名前の残る仕事をたくさんしてきたかということだけでなく、運を掴むための不断の努力が必要です。
運と言うと、多くの人は降りかかる幸運のように考えているかもしれませんが、運とは人によって運ばれてくるもの。出会った人との縁を大切に、誠実に仕事をしていくことがチャンスに繋がります。
一つ一つの仕事も、人との繋がりがもたらしてくれるもの。今ある人脈を大切にしつつ、SNSやインターネットを活用して活動の幅を広げていきましょう。
最後に
フリーランスや副業のモデルには、縛られることなく自分らしく働けるというメリットがあります。
「モデルをしたい!」
そう考えているなら、まずはフリーランスモデル・副業モデルとして一歩踏み出してみてはどうでしょうか。
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