フリーランスだからこそ得られるものがある!厳しさの向こう側とは?

フリーランス(個人事業主)は、企業に雇用されている会社員とは違い、全てを自分主体で進めていく働き方です。仕事を受注するための営業、スケジュール管理、作業進捗、経理、何もかもを自分でこなします。
収入についても、会社員であれば仕事の繁忙・閑散期に関係なく、毎月ある程度決まった金額が入ってきますが、フリーランスは変動しがちです。受注した仕事の量や仕事の種類によって報酬額が異なるためです。それは、つまりたった1つでも仕事をしなければ、1円の収入にもならないということです。また、仕事の品質が依頼者の求めるレベルに達していなければ、契約そのものが打ち切りになったり、報酬が減額されてしまうこともあります。
このようにフリーランスは完全実力主義という、とてもシビアな世界です。それでも、フリーランスに転向する人が絶えないのは、厳しい世界でも得られるものがたくさんあるからです。
今回は、そんなフリーランスだからこそ得られるものとは何なのか、考えてみたいと思います。
フリーランスなら誰にも気兼ねせず好きなときに休める
会社勤めだと、決まった休日と有給休暇がありますね。でも、休みたいから休むなど、なかなかできないのではないでしょうか。
たとえば、連日残業続きだったり、繁忙期で何日も忙しい状態だと、ここらで少し休みたいなと思っても「今日、疲れているから休みます」なんて言って休むことなどできないでしょう。そんなときこそ本当は、しっかり休息をとって体の疲れやストレスを解消させるのが一番ですが、会社勤めをしていると簡単にはいきません。
有給休暇にしても、周囲への配慮が必要だったりで、取りたくても取りづらかったり、取るにしてもせいぜい週休2日の休みに合わせて1~2日取るのが精一杯というところも多いのではないでしょうか。有給休暇制度は自分が持つ権利の一つなのに、そうした気遣いが必要とされて、スッキリとした気持ちで休暇に入れないこともあります。
しかし、フリーランスであれば、仕事のスケジュールは全て自分で管理していますから、休みたいときに休みが取れ、しかも誰に気兼ねするでもなく、好きなだけ休みを取ることができます。
フリーランスならライフワークバランスを考えた仕事ができる
近年よく耳にするワードに「ライフワークバランス」があります。
会社勤めをしていると、どうしても比重が仕事に偏りがちになってしまったり、私生活を大切にしようとすると今度は仕事に支障が出てしまったりと、なかなか丁度いい具合にバランスが保てない、そんな人も多いのではないでしょうか。
フリーランスだと、自分で仕事の量を調節できますから、ライフワークバランスを考えて仕事をすることができます。たとえば、
働きたいけど子どもが小さいうちは外で仕事するのはちょっと…と思うママや、
残業や休日出勤が多くて家族と過ごす時間がないパパ。
そういった人たちなら、家族との時間を中心に仕事のスケジュールを組むことによって、ママの働きたい意欲も、パパの家族と過ごしたい寂しい気持ちも、満たすことができます。
また、自分の好きなことでお金を稼ぎたい人、定年退職したけどまだまだ現役で働きたいシニア層なら、好きなことや得意分野、経験のあることを中心にどんどん仕事を受注すれば、必然的に稼ぐこともできますし、社会との繋がりを失うこともありません。
このように、フリーランスなら年齢や立場に関係なく、自分のスタイルに合わせた働き方ができるのです。
だから、厳しい世界だけれど、自分に無理なくイキイキと生活を楽しめるため、やって良かったと思えるのです。
会社員ではあり得ない高額報酬もフリーランスなら手にできる
フリーランスは、会社員とは違って、自分の実力や頑張り次第で収入を上げていくことができます。
たとえば、システムエンジニア。
フリーランスになったばかりは、企業エンジニアとほぼ変わらない年収500万円だったとしても、実力が上がることによって平均年収が1,000万円以上得る人もいます。
企業エンジニアとして働いていれば、残業をしても昇格しても、そこまでの高収入を得ることは難しいでしょう。しかし、フリーランスなら、頑張れば頑張った分だけ収入に反映されるのです。
そこが、フリーランスのやりがいでもあるのです。
フリーランスは業種に関係なく人脈を広げやすい
フリーランスになると、同業はもちろんですが、異業種の方と知り合う機会がぐっと増えます。これは、仕事の繋がりで友人・知人から紹介されたり、紹介された人の伝手でさらに紹介されたり、紹介したりといった人間関係の輪が自然と広がっていくからです。
人脈が広がることによって、これまでの自分で知り得なかった知識を得ることができます。また、いろいろな人と交流することで、自分にはない価値観や視野に触れることができるようになり、自分の人としての幅も広がります。
それがまた、仕事にも生かされることによって、納品物やサービスに対する品質の向上に繋がり、さらに仕事に良い影響をもたらしてくれることも少なくありません。
フリーランスになると、会社勤めのときとは違い、人間関係が希薄になると思われがちです。しかし、実際には、刺激を受けられる相手とこれまで以上に出会う機会に恵まれやすくなるのです。
全て自己責任のフリーランス、それこそがやりがい
フリーランスは、自分の力で仕事の幅を広げていくことが可能です。それには、自分の能力をしっかりと把握し、仕事を選び、責任を背負って、より良い結果を残していかなければなりません。
会社勤めだと、何か失敗やミスをしても上司や先輩がフォローをしてくれますが、フリーランスは全てが自分の責任となります。でも、その責任があるからこそ、依頼者から求められる内容で応えられたときには、充実感と達成感を強く感じます。
また、フリーランスの場合は、新たな挑戦の場を求めて、自由に動けます。会社勤めだと、なかなか腰が上げられないようなことであっても、やってみたいと思ったらすぐに行動できる環境なのもフリーランスの魅力の一つです。
自分の可能性を広げられる自由さがあるぶん、どんな仕事を受注し、どうスケジュールを組み立て、依頼者が求める品質で納品できるかどうかも、全て自分自身で判断して、決めて行かなくてはなりません。
誰も方向性を指し示してくれない代わりに、自分がフリーランスでどう働きたいか、どんな仕事をして、どれだけの収入を手にしたいのか、自分で目標を持って歩んでいくことになります。
まとめ
フリーランスは、自分に合った環境で仕事ができるのが最大のメリットです。その反面、完全な実力社会ですから、良い仕事をすれば次へ繋がりますし、悪ければ次がありません。
厳しい世界だからこそ、「あなたに依頼して良かった」と言われたときの喜びは、何物にも代えがたいのです。
フリーランスの世界に飛び込むなら、覚悟が必要です。でも、それ以上に誰かの役に立ちたいと思うなら、あなたはフリーランスの世界でもきっと上手くやっていけるはずです。
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