みなさんは年賀状の準備を始めていますか?それとも迷っていますか?
特に、フリーランスや副業者になって初めての年末年始を迎えようとしている方の中には、年賀状をどうしようかと頭を抱えている人もいるかもしれませんね。
今回は、フリーランスや副業者にとって年賀状が営業ツールになる理由と併せて、年賀状を送るときに気をつけておきたいポイントについてご紹介します。
年賀メール予定の方も、読んでいただいて損はありませんので、ぜひ参考にしてみてください。
取引先へ送る年賀状はメールとハガキどっちがベスト?
仕事でお世話になった方への年始の挨拶には、年賀状が適しています。
年賀状は、平安時代から続く日本の文化で、お世話になった方へのお礼の意味だけでなく、新たに迎える年の相手の幸せや健康、繁栄を祝うことが目的として使われてきたからです。
ですから、普段仕事でのやりとりはメールが中心という人も、ひと言ひと言丁寧に感謝と祝いを相手へ伝えられる年賀状を送りましょう。
メールやSNSが主体の現代では、年賀状を貰うと案外嬉しいもので、特に印象深い年賀状だと、いつまでも記憶に残るものです。
普段接点が少ない取引先なら「そういえば、こういう人もいたな」と存在に気づいてもらうチャンスにもなります。
「年賀状ありがとうございます」というお礼返しの連絡から、新規案件に繋がることもあるので、積極的に年賀状を出すようにしましょう。
取引先へ送る年賀状どこまで出すのが礼儀?
普段から関わりのある取引先であれば、送る相手としてすぐに判断できますが、年に片手で数えるほどしか取引がない相手や、すでに取引が終わってしまっているようなところだと、送るべきかどうか迷ってしまうのでは?
片手で数える程度の取引であっても、お互いにビジネスパートナーであることには変わりありません。
お礼だけでなく、今後も引き続き取引してもらえるようアピールするためにも、年賀状を送りましょう。
現時点で取引がなくなってしまった相手で、特に関係が切れてから時間が経っていると、年賀状を送るべきか躊躇してしまうかもしれません。
ですが、年に一度、積極的に営業ができるチャンスです。
相手と関係を再構築する機会だと捉え、年賀状を送るようにしましょう。
クラウドソーシングサービスで活動しているフリーランスや副業者の場合は、お互いに本名や住所を知っているのであれば、年賀状を。そうでない場合は、メールで年始の挨拶をするようにしましょう。
取引先への年賀状はいつまでに出せばいい?
年賀状は、元旦に届くことが鉄則です。
元旦を過ぎて到着することは、仕事や時間に対してキッチリとしていない、ルーズな人という印象を与えてしまいます。
せっかく良い関係が築けていた取引先でも、ほんのちょっとの「これくらい」という惰性が、その関係を壊してしまうことにもなりかねません。
今後も良い関係を築いていくには、相手を大切にしていることが伝わるように行動で示すことです。
そのためにも、元旦に年賀状が届くように前もって行動するようにしましょう。
年賀状の元日配達の受付期間は、毎年郵便局のホームページに掲載されます。
2020(令和2)1月1日配達の受付期間は、次のとおりです。
年賀状の引受は何日からですか?
2020年(令和2年)の年賀状の引受開始は2019年12月15日(日)からになります。
一通でも多くの年賀状を元日にお届けするためには、できるだけ2019年12月25日(水)までに差出しをお願いします。
期限当日に投函する場合は、ポストの最終集荷時間までに投函を済ませます。
最終集荷時間を過ぎると、受付は翌日になり、元旦に間に合わなくなります。
最終集荷時間はポストによって異なるため、前もって投函予定のポストの最終集荷時間をチェックしておきましょう。
万が一、最終集荷時間までに投函が間に合わなかったときは、集荷している郵便局の窓口に出向いて、直接窓口で受け付けてもらう方法があります。
どこで集荷しているかはポストに郵便局名が入っていますので、こちらも予め確認しておくといいでしょう。
集荷元郵便局の連絡先・窓口の営業時間の確認は、日本郵便の公式サイト「ゆうゆう窓口・集荷に関する連絡先を調べる」にあります。
取引先への年賀状のデザインはどんなものがベスト?
いざ年賀状を用意するとなったときに悩むのは、デザインや文面ではないでしょうか?
せっかく送るのですから、自分をアピールできるものにしたいですよね。
ここでは簡単にですが、職業別におススメのデザインをご紹介します。
■プログラマー、エンジニア
自身の強みや得意分野を伝えるコミカルなデザイン、スタイリッシュなデザインだと、取引先の目に留まりやすくなります。
数ある年賀状の中に埋没してしまわないように、派手な色合いやデザインにしてみるのもいいですね。
逆にシンプルさを追求したデザインも、他と違って目を引きやすいでしょう。
■イラストレーター、デザイナー
年賀状は、デザイン系のフリーランスにとって、自分をここぞとばかりに売り込むチャンスです。
得意なイラストや、今までとはちょっと違うデザインで「こんなデザインできます」とアピールするのはもちろん、配達に支障がない程度に宛名に独自フォントを使ってみるのもおススメです。
配達員が読みにくいフォントだと、配送間違いに繋がるので、誰が見ても読みやすく、理解しやすいフォントで差を付けましょう。
■ライター
ライターは職業柄、デザインとは無縁と思う人も多いはず。
ですが、ライターは文字を書くことにかけてはプロです。書籍や雑誌の1ページを思わせるようなデザインに自分の言葉で年始の挨拶を述べてみると、オリジナリティが出ます。
コピーライターなら目を引くキャッチコピーで年始の挨拶をしてみるのも、ブランディング面でも効果的です。
この他の職業でも共通して使えるデザインだと、次のようなものがあります。
・写真を使って自分の作品や作風を伝える
・自分の写真を使って、自分の世界観を表現する
・小道具などを使い、ブランディングを兼ねた一風変わったデザインにする
・あえて自分のイメージと真逆のイメージをぶつけてみる
・ブログや自身のWEBサイトがある場合、それを使ってデザインに統一感を出してみる
今は写真加工も専用ソフトが安価で出回っていますので、それを使ってデザインしてみてはいかがでしょうか。オリジナリティを出しやすくなります。
取引先へ送る年賀状の文面で気をつけておくことは?
年賀状で使う言葉には、プライベートと仕事でマナーに違いがあります。
取引先に送る際、そうしたマナーを知っているのと知らないのでは大違いです。非常識な人だと思われないように注意しましょう。
また、印刷された挨拶文だけで済まさず、必ず一言コメントを添えましょう。
注意点をピックアップしましたので、年賀状を書く際の参考にしてください。
■新年の挨拶には「賀正」「迎春」は使わない
「賀正」「迎春」は略式の挨拶言葉で、取引先や年上には使うものではありません。
正式な賀詞(がしと読み、祝いの言葉のこと)を使うようにしましょう。
【賀詞の一例】
・謹賀新年(きんがしんねん)
謹んで新年のお慶びを申し上げますという意味。
・恭賀新春(きょうがしんしゅん)
うやうやしく新春のお慶びを申し上げますという意味。
・敬頌新禧(けいしょうしんき)
うやうやしく新年の喜びをおたたえ申し上げますという意味。
賀詞を書いたうえに、さらに「明けまして~」と書くのもNGです。
これは、祝詞の重複とされ、マナー違反に当たります。
■「明けましておめでとうございます」は使わない
一般的な年始の挨拶ですが、取引先に送るのには向きません。
ざっくばらんな印象を与える挨拶文ですので、プライベートだけに留めるようにします。
挨拶文には、次のような文言を使うようにします。
・謹んで新年のご祝辞を申し上げます。
・恭しく新年のお慶びを申し上げます。
■縁起の悪い言葉を使わない
縁起が良くないイメージを連想させる漢字や言葉、言い回しに気を付けましょう。
■癖で打つ「.」に要注意
癖で文字の書き終わりに「.」を打ってしまう人がいます。
「.」は、区切りを意味するため、相手との関係を切りたいという印象を与えてしまいます。
この癖がある人は、コメントを書くときにひと文字ひと文字を丁寧に書くことを意識すると、癖が抑えられるはずです。
同様に句読点も、句点を打つところでは、句点を打たずに改行するようにします。
■一言コメントの出だしは「〇〇様」から
コメントをいきなり書き出すのは不躾です。
〇〇様と宛先人の名前を書くようにします。
唐突に書き始めるよりも、呼びかけることによって親しみを与えられるので、年賀状に抱きがちな事務的な印象が払拭できます。
■一言コメントにプライベートな内容や具体性のある仕事の話はNG
年賀状は、第三者の目に確実に触れるものです。
仕事やプライベートな話題は避けましょう。
■書くときには灰色のペンは使わない
灰色の筆ペン(サインペン含む)は、弔辞の際に使う色です。
かすれたペンも縁起が悪いとされているため、デザインの一部として使う場合は、デザイン性を十分に持たせましょう。
予定していなかった顧客からの年賀状への対応は?
もしも、思いもよらなかった相手から年賀状が届いたら、速やかに返信してください。
このとき、必ず謝罪の言葉を伝えることを忘れずに。
文面は「ご挨拶が遅れまして、申し訳ございません」と、年始の挨拶ができていなかったことを詫び、文頭は相手の名前を入れておくとベストです。
返信するときは、相手にいつそれが届くのかによって、様式が異なります。
・1月7日までに到着…年賀状で返信を。
・1月8日以降に到着…寒中見舞いで返信を。
フリーランスや副業者にとって、年賀状は営業ツールになるものです。
せっかくの機会ですから、メールだけで済ませるのではなく、年賀状を出してみてはいかがでしょうか?
この記事を書いたのは
- 【フリーライター/作家/電子書籍編集者】家事が苦手のママライター。いつもどうやって手を抜こうか考えています(笑)一番の趣味は、カメラと散歩と海外小説。相棒のEOS Kissを片手に、あちこちを飛び回っています。
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