
動画配信サイトYouTube上に自作動画を投稿して広告料収入を得ているクリエイターである”YouTuber(ユーチューバ―)”。
大阪府のある小学校の調査ではなりたい職業の3位に入りました。YouTuberの魅力や危険性、そして、将来生き残る方法をご紹介します。
YouTuberの魅力とは
今や小学生があこがれるYouTuber、その魅力は何でしょうか。一番の魅力は自由に自分を表現でき、世界中の多くの人に見てもらえることです。
成熟した日本社会において、マズローの欲求段階説でいう物質的欲求はほぼ満たされています。物質的欲求が満たされたうえで求めるのは精神的欲求ですが、YouTuberで成功することで、社会的欲求、尊厳欲求、自己実現欲求といったさらに高次の精神的欲求を満たすことが出来ます。
公開した動画を見てくれる人がいて視聴回数がどんどん増えていき、チャンネル登録者数も増えてくることで社会的欲求が満たされます。動画が認められ、褒められることで尊厳欲求が満たされます。さらに、時間や場所などに縛られず、自由に自分の才能を活かして動画を作成することで自己実現欲求も満たされるのです。
仕事やスポーツなど他の活動でも精神的欲求を満たすことは出来るのですが、動画投稿するだけで技術的難度が高くなく、トップクラスのYouTuberでも(実態はともかく)身近な存在として感じられることから、手の届きそうな成功者としてYouTuberの人気が高まっているのでしょう。
YouTuberの危険性とは
成功すれば自己実現欲求まで満たしてくれるYouTubeですが、当然、危険性もあります。
YouTuberの収入はYouTubでの動画再生回数と単位当たりの広告料で決まっています。この広告料はYouTubeが一方的に決めているもののため、いつまで広告料収入があるのか、その判断はYouTubeの方針に依存してしまいます。
趣味や副業ではなくYouTubeで生計を立てている場合、ある日突然、マズローの欲求段階説の最初の一段目である、生理的欲求が満たされなくなる可能性もあります。
また、初心者にとっても参入障壁が低いので、日々、新たなYouTuberが参入し動画投稿数も増えています。すると、せっかくの投稿動画も有象無象の動画に埋もれてしまいます。YouTuberとしての生計を目指しつつも、動画視聴数が伸びず、生計を立てることが出来ないYouTuberを示す底辺ユーチューバ―という言葉も生まれているほどです。
さらに、YouTubeの主な視聴者は小中学生ということもあり、視聴者は年々入れ替わっていきます。インターネットの世界の流行り廃りは水物ですし、今、沢山のチャンネル登録者や動画再生回数を誇り実績があるYouTuberでも、1年後、2年後にも同じだけの視聴者がいるとは限らないのです。
YouTuberが生き残る方法
では、そんなYouTuberはどうすれば生き残ることが出来るのでしょうか。
YouTuberの進む方向は大きく二つあります。一つは動画配信を極めていく方法で、もう一つはYouTuberとしてのスキルをベースに新しい領域に進出していく方法です。
ただし、動画配信やその内容を極めていくと徐々に過激化せざるを得ないでしょうし、YouTubeの方針頼りであることに変わりはないためあまりお勧めできません。
現実的には、YouTuberとしてのスキルをベースに新しい領域に進出していくことをお勧めします。第一歩としては、YouTuberとして獲得したファン(チャンネル登録者)をアドセンスブログやアフィリエイトブログの読者へと誘導しましょう。チャンネル登録者は大きな資産です。
また、YouTuberとして成功するうえで考えていたどういった動画が求められているかといった市場分析、成功者が何をしているかといった競合分析、市場や競合に対して自分が何をできるかの自己分析はブログを書く上でも応用できます。
なお、市場分析、競合分析、自己分析は3C分析と呼ばれるマーケティングの方法論で業界業種を問わず活用できます。
YouTuberには魅力もありますが危険性もあり、将来は不透明です。YouTuberとして成功するうえで必要な能力は他の業界業種でも活用できますので、YouTubeに頼るのではなく、横展開を考えてはいかがでしょうか。
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