
「自宅で好きな時に働きたい」「今よりもっと稼ぎたい」
そんな華やかなイメージを持ちながら、独立してWebデザイナーやエンジニアを目指す人が増えてきています。
自宅でお仕事をしているWebデザイナーやエンジニアは確かにたくさんいますが、憧れや強い思いだけでなれる簡単なお仕事ではありません。ましてや異業種からWeb業界へフリーになっていきなり独立するのは、本人が思う以上に大変な道のりです。
私は会社員としてWeb制作のお仕事を10年近く経験し、現在は個人事業主として独立してWebライターやWeb制作のお仕事をしています。今回はそのような経験を踏まえ、フリーランスとしてWeb業界で活躍し続けるためのスキルアップの方法について紹介します。
有料メディアを使って効率良く学ぶ
IT系のスキルを効率良く学ぶ方法として、オンラインで学ぶことができる有料メディアを活用する方法があります。講師から直接学べる通学制のスクールと比べると、オンラインの有料メディアは低価格かつ自分のペースで学べるメリットがあります。
このようなオンラインの有料メディアは、大きく分けて「動画系」と「コーディング系」の2つに分類できます。この2つについて、それぞれどのようなものか紹介します。
レクチャー動画を見て学ぶ
オンラインで公開されている動画講義を見て学ぶ方法です。講師の人が具体的にアプリケーションを操作したり、プログラムを入力したりしている様子を見ながら、自分でも同じように操作することで覚える方法です。
具体的な動画サービスには「ドットインストール」「Schoo」「Udemy」などがあります。
学習内容:コーディング
「ドットインストール」は、「3分動画でマスターするプログラミング学習サイト」です。2011年にベータテストを開始した、この手のサービスでは老舗のサイトです。
動画ではエディタの画面が表示され、解説者の田口さんの話を聞きながらプログラミングを学んでいきます。
「ドットインストール」の最大の特徴は、扱っている技術や言語の幅広さです。取り扱っているプログラミング言語の種類が豊富なので、「あまり詳しく知らない言語だけど、仕事で必要になった」という場合に有効で、私自身も非常に重宝しました。
有料プランになると、より実践的なアプリケーションの学習ができます。
学習内容:コーディング、デザイン
「Schoo」もオンライン動画で学習できるサイトです。「Schoo」の特徴はなんといっても生放送で公開されている点です。リアルタイムで講義が進められるので、チャットを使って直接講師の人に質問することもできます。
有料会員になると、過去の生放送を録画した講義をいつでも視聴できます。
以前はPhotoshopやIllustratorの操作をレクチャーする講義が盛んに開講されていたのですが、最近はWeb系やIT系の講義が減り、ビジネスに関連した講義やライター関係の講義、そしてフリーランスを支援するための講義など幅広い分野が開講されています。
生放送の視聴は完全無料なので、興味のある人はどのようなものか一度試してみるとよいでしょう。
学習内容:コーディング、デザイン
「ユーデミー」と読みます。誰でも自由に講師になって講義を配信することができるプラットフォームです。
「Udemy」の特徴は自分が勉強したい講義だけを購入することで、いつでも学習できる環境が作れる点です。一度、講義を購入すれば開始期限も修了期限もありません。アカウント自体が残っていればいつまでも有効です。
講義の価格は講師が自由に設定できるのですが、「Udemy」では頻繁にキャンペーンを行っているので、キャンペーン期間中だと、どの講義も格安で購入できます。
個人的にオススメの講義は「未経験からプロのWebデザイナーになる! 400レッスン以上の完全マスターコース」です。
日本語に完全対応しており、Photoshopを使った本格的なWebデザインを格安で学ぶことができます。
「Udemy」では他にも、JavaScriptやPHPを取り扱っている講義も用意されています。講義で使うデータが別途用意されていて、掲示板を使って講師に質問できるシステムなど、学習に必要な環境が揃っている点も魅力的です。
コーディングを学ぶ
ブラウザ上で動作するエディタを使ってコーディングやプログラミングを学べるサイトもあります。代表的なのが「Progate」です。
学習内容:コーディング
「Progate」はエンジニアを目指す初心者の駆け込み寺のような存在です。HTMLやCSSなどのWebサイトを作る時に必須の知識に加え、JavaScriptやRubyなどの本格的なプログラミング言語も学習できます。
学習はブラウザ上で動いているエディタにコードを入力して、見本と同じようにすることを目標にして進められます。完全に独学なので詰まることもあるのですが、ヒント機能などを頼りにして自力で解決していきます。
レッスンによっては、かなり考える必要があるものも多いので、一通りこなせばコーディングやプログラミングの実力はそれなりに身につくようになっています。私も駆け出しの頃にこういうものが欲しかったと強く思いました。
学習内容:コーディング
こちらは中級者以上向けのサービスです。
ピクセルグリッドという会社のスタッフが、月に4回配信しているコーディングやプログラミングに関する有料のメールマガジンです。
メールマガジンという形式ですが、ブラウザ上でも読むことができます。一般的な解説サイトや書籍では掲載されていないような、マニアックだけど実務で使えるネタを多く取り扱っています。
公式サイトでは無料記事がいくつか公開されています。それを見れば、現役のエンジニアが配信している貴重な情報が満載なのがわかるでしょう。
本を読んでじっくり学ぶ
まとまった情報をドカッと仕入れる手段として本を読むのも有効です。ですが技術書って高いですよね。そこでお勧めの方法としてAmazonで中古本を購入する方法を紹介します。
Amazonで販売している本は新品だけでなく、中古で購入することもできます。書籍の値段がついているボタンの下に「中古品の出品」というリンクがある商品は中古で購入できます。
「ネットで中古本を購入するのは怖い」と私も思っていましたが、実際に買ってみると、新品と変わらないような綺麗な状態の本を購入できることもあります。さらに古い技術書だと新品の半額以下のコストで買える場合もあります。
中古本を買う時は、出品ページに本のコンディションについて説明が記載されているので、購入するときはよく確認するようにしましょう。
オフラインのイベント・勉強会に参加する
定期的にオフラインのイベントや勉強会に参加することは、視野を広げ、リフレッシュすることにつながります。「一人でイベントに行くのは気が引ける」と思うかもしれませんが、基本的にWeb系のイベントや勉強会の参加者は、一人で参加していることが多いので、あまり気にする必要はありません。
開催されているイベントや勉強会を検索するサイトとして「TECH PLAY」を紹介します。
「エリア」や「開催日」を指定してイベントを検索できるので、地元のイベントしか参加できない地方のクリエイターにとっても使い勝手の良いサービスです。地域を指定したイベントカレンダーなども使えるので、スケジュールが空いている時は、イベントのハシゴをすることもできるでしょう。
オンラインサロンで交流する
TwitterやFacebookなどのSNSでの交流も良いですが、他のクリエイターともっと親密な交流がしたい人は、オンラインサロンに参加するのも一つの方法です。私は「commew」というオンラインサロンに参加しています。
「commew」は2018年5月に開設されたばかりのオンラインサロンです。すでに100人近いメンバーが参加しています。「commew」ではslackというメッセージツールを使って他のメンバーと交流できます。
私が「commew」に参加したのはフリーランスになってすぐのことでした。仕事で困った時に「commew」で相談できる環境があったことは、とても心強かったです。質問チャンネルでいくつか質問すると、他のメンバーがすぐに解決策を教えてくれました。
「commew」はWeb系のフリーランスが多く参加しているオンラインサロンですが、とにかく優しくて親切な人が多い印象です。仕事のことだけでなく写真部や英語部などの部活動もあり、他の人の活動や発言を見ているだけでも癒されます。
月額1,000円という低価格設定なのも嬉しいポイントですね。
まとめ
フリーランスは仕事をするために営業や集客が必要ですが、仕事があっても完成させる能力がなくては収入を得ることはできません。スキルアップはそのための手段ではありますが、目的ではありません。
今回は様々なスキルアップの方法を紹介しましたが、決して全てを行う必要はなく、自分にとって本当に必要なことを見極めて、効率良くスキルアップすることが重要です。
必要なスキルをメキメキ向上させて、ガンガン稼げるクリエイターを目指しましょう!
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