【Cool Workerなヒトビト】Vol.7 自分自身が実験台

今回はベンチャーやスタートアップの新規事業のディスカッションパートナー(壁打ち相手)として、活躍している黒田悠介さんにお話を伺った。
「文系フリーランスが食べいけるか」という問題を、解決できるかということに、自分自身が実験台となり、挑戦しているという興味深いインタビューをご紹介する。
インプットが大事
ディスカッションパートナーというあまり聞きなれない仕事を本職としている黒田さん。企業の新規事業立案に関して、技術、デザイン、マーケティング、人事、ファイナンスなどあらゆる角度から、目指すべき方向性をディスカッションする仕事だ。業種業界問わず、様々なクライアントがいるため、どんな内容でも相手になれるように膨大な情報をインプットするという。
「毎日100以上のニュースに目を通しています。また、意識的に人と会うことを心掛けたり、スタートアップやベンチャー界隈の人が集まるイベントに参加したり、自分で、イベントを開催することもあります。能動的に動くことで、よりよい情報をたくさん得られるように心がけています。」
膨大でかつ質の良いインプットを心掛け、日々奔走している黒田さんだからこそ、ディスカッションパートナーとして、信頼を得られているのだろう。
自分自身が実験台
ベンチャー企業の一般社員、マネージャー、代表、キャリアコンサルタントと、様々な立場を経験してきた黒田さん。唯一、経験したことがないのがフリーランスだったという。
「デザイナーやエンジニアのようなクリエイティブ職のフリーランスは食べていけるイメージがあったのですが、文系職がフリーランスで食べていけるのか、という疑問を解決するために自分自身で実験してみることにしました。」
一般的にフリーランスになる人は、会社員時代の経験やスキルを活かして、独立することが多いが、未経験の場合、仕事があるかどうかわからないため、躊躇することが多い。ただ、そうした状況でも「やってみよう」と始めてしまうフットワークの軽さは、フリーランスとして一つの重要な要素かもしれない。
フリーランスが一番安定
フリーランスは会社員と比べてリスクだと思う人が多い。ただ、黒田さんは逆にフリーランスの方がリスクが少ないと考えている。
「組織に依存している方が、私にとってはリスクだったわけです。自分の名前で人に会って、自分の名前で仕事をし、自分の名前で信頼を得ていく。これほど安定しているキャリアは他に無いと思います。」
会社という組織にいると、自分の力ではどうにもならないことが多くあるが、フリーランスは、自分の名前で仕事をするため、すべての責任が自分にふりかかってくる。逆に言うと、相手から信頼を得ることができれば、それが一番安定するということだろう。
一方で、自分自身で仕事をする難しさもあるという。
「どれだけやっても労働だと感じない、趣味との境界が曖昧なことを仕事にするほうがいいでしょう。一点集中で自分の武器を鋭く磨き上げることで、個人として名指しで依頼が来るようになると思います。私もまだそういった状況に至る途中ですが。」
また、フリーランスは、長期的な計画を立てにくいことが多いが、逆に黒田さんはそれを逆手に取り、そういった状況を楽しんでいるようだ。
「今やりたいとか、やるべきだと思うことをしっかりやることが大事だと思っています。そうしていると面白い話やチャンスが舞い込んできたりする。チャンスは自分でつかむものじゃなくて人から与えられるものかなと。全ての人に学ぶべき点があるので、出会う人全てを先生だと思って接しています。」
今、目の前にあるチャンスを着実にものにしてきた黒田さんの言葉には説得力がある。
こだわりのツール
「サービスとしては、Evernote、Asana、Yentaなどを利用しています。Yentaでは延べ100名以上にお会いさせていただき、実際にビジネスとなったこともあります。
ガジェットとしては、バタフライボード、Apple Watch(通知、ナビ)、モバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホンです。」
最後に黒田さんに聞いた。
お気に入りの仕事場は?
「もちろん、Basis Pointです(笑)」
黒田さん、どうもありがとうございました!
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