いま若手社員に求められる「問題解決力」とは 〜現場で活きる実践的スキル〜

いま若手社員に求められる「問題解決力」とは 〜現場で活きる実践的スキル〜

業務に慣れてきた若手社員の皆さん、「問題解決力」という言葉をよく耳にしませんか?

よく聞く割に、具体的に何をすればいいのかわかりづらい、という声も多いはず。今回は、実務で本当に役立つ問題解決力について、具体例を交えてご紹介します。

なぜいま「問題解決力」が注目されているのか

ビジネス環境が日々変化する今、私たちの前には常に新しい課題が立ちはだかります。

「前例踏襲」や「言われた通りに実行する」だけでは、もはや通用しない時代になってきているのです。

特に注目すべきは、問題の性質自体が変化してきていることです。

前例のない課題が日常的に発生し、複数の部門が絡む複雑な問題が増加しています。

さらに、お客様のニーズは多様化・高度化し、業務効率化・改善の必要性も高まる一方です。このような環境下で、問題解決力は若手社員にとって必須のスキルとなっています。

「問題解決力」の本質とは

実は「問題解決力」は、特別な能力ではありません。現場で実践できる具体的なスキルの集合体なのです。

その中核となるのが、課題発見力、構造化する力、解決策立案力という3つの要素です。例えば、「納期遅延が増えている」という問題に直面したとき、表面的な症状から本質的な問題を見抜く力が課題発見力です。

その問題を「工程管理」「人員配置」「外部環境の変化」などの要素に分解して整理するのが構造化する力。

そして、限られたリソースの中で最適な対策を考え、優先順位をつけて実行に移すのが解決策立案力です。

よくある思い込みと実態

「問題解決は経験を積まないとできない」という思い込みをよく耳にします。

確かに経験は重要ですが、それは必ずしも正しくありません。むしろ、日々の業務の中で意識的に取り組むことで、着実にスキルを伸ばすことができるのです。

重要なのは、日常業務の中で「なぜ?」を考える習慣をつけること。

先輩社員の問題解決プロセスを意識的に観察し、小さな改善案から積極的に提案していく。そういった地道な積み重ねが、確実な成長につながります。

一方で、避けるべき行動もあります。表面的な対症療法で済ませたり、前例や慣習に無条件に従ったり、問題を一人で抱え込んだりする傾向は、意識的に改善していく必要があります。

明日から始める問題解決力の育成

では、具体的にどのように問題解決力を育んでいけばよいのでしょうか。

まず課題発見力を磨くには、日々の業務の中での「気づき」を大切にすることです。

毎週の業務振り返りで「改善できる点」を意識的に見つけたり、顧客からのフィードバックを深掘りしたりする習慣をつけましょう。

「なぜ?」を5回重ねて考えることで、表面的な課題から本質的な問題にたどり着くことができます。

構造化する力は、日々の情報整理から始めることができます。

会議の議題を「現状」「課題」「対策案」に整理したり、複雑な案件はメモを取って図解したりする習慣が、この力を育てます。特に上司への報告前に論点を整理する際、この力が大いに役立ちます。

解決策立案力は、実践の機会を積極的に作ることで磨かれます。

チーム会議での改善案の提案や、他部署の取り組みからの学びなど、様々な機会を活用しましょう。重要なのは、提案する際に必ず「具体的な実行計画」まで考えること。

実現可能性を考慮した提案ができてこそ、真の問題解決力と言えます。

成長のためのステップアップ方法

問題解決力の成長は、一朝一夕には実現しません。段階的なアプローチが効果的です。

まずは基礎固めのフェーズから始めましょう。基本的なフレームワークを学び、身近な業務課題で実践する。この際、先輩社員のアプローチを観察することで、実践的なコツを学ぶことができます。

次の実践フェーズでは、部門内の課題に積極的に取り組み、チーム内で改善提案を行います。

ここで重要なのは、成功も失敗も貴重な学びの機会として捉えること。その経験が、次のステップにつながります。

そして応用フェーズでは、部門を跨ぐ課題に挑戦し、自身のオリジナルの解決手法を開発していきます。

さらに、後輩の指導・育成に関わることで、自身の問題解決力も一層磨かれていくのです。

キャリアの武器となる問題解決力

問題解決力は、単なるスキルではなく、ビジネスパーソンとしての総合力を高めるものです。

日々の業務の中で意識的に実践し、徐々にレベルアップを図ることで、確実に自身の強みとなっていきます。

効果的な問題解決力向上を実現する研修プログラム

このような問題解決力を効果的に学び、実践力を養うには、体系的な学習とプロフェッショナルからの指導が非常に有効です。

BasisPoint Academyでは、コンサルティング現場で実践されている問題解決メソッドを、分かりやすく実践的に学べるプログラムを提供しています。

実際のコンサルティング企業が活用しているフレームワークを、現役コンサルタントから直接学べることが大きな特徴です。

基礎から応用まで、段階的に学べる豊富なカリキュラムを通じて、実践的な問題解決力を確実に身につけることができます。

ぜひ、次のステージに向けた問題解決力の習得に、BasisPoint Academyの研修プログラムをご活用ください。実務で即戦力となるスキルを、効果的に習得することができます。

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この記事を書いたのは

Cool Workers運営部
Cool Workers運営部ライター
フリーランスや副業などの“自由なはたらき方”、税金、働き方改革に関する情報を発信しています。Cool Workers運営部は、様々な働き方をしているメンバーで記事を作っています。