【飲食業からの転職!】スキルを活かせるおすすめの業界は?

飲食業界の仕事はとても魅力的なものです。

訪れるお客様が食事の楽しいひとときを過ごせるよう、そのお店ならではのこだわりがあります。

経営理念に沿った独自のサービスに趣向を凝らし、毎日努力を積み重ねるのです。

お客様から「美味しかった」という言葉をいただいた時、かけた努力の分だけ、その喜びは大きく感じますよね。

ただ、多くのやりがいをもてる反面、変動的なシフトやお客様対応が重なると、体力的にも精神的にも参ることがあります。

その結果、飲食業で頑張っている人の多くが、将来のことを考えて、一度は他業界への転職を検討したことがあるはずです。

そこで、皆さんの頭を過ぎるのはこんな疑問のはずです。

「飲食業で培った知識や経験って他の業界でも役に立つの?」

飲食業で働いているときは気付きにくいかもしれませんが、実は飲食業に従事する中で、多くのスキルが培われています。

そして、そのスキルは、他の業界でも活かすことができるのです!

この記事では、飲食業で働く皆さんが既に身につけている5つの素敵なスキルと、それらが活かせる職種を4つご紹介します。

飲食業で必要とされ、身につくスキル

はじめに、飲食業に従事する際に必要なスキルを5つご紹介します。

元気の良さ、明るさ、ホスピタリティ

飲食業で磨かれる1つ目のスキルは、元気・明るさ・ホスピタリティです。

カフェ、レストラン、バーを問わず、毎日老若男女、いろいろなお客様がやってきます。

常連客を以外は、ほぼすべてのお客様と「初対面」でしょう。

そんな状況の中、お客様が心地よい時間を過ごすには、元気に明るく振る舞うスキルは必須です。

また、お客様が何を求めているのかを常に念頭に置いて、接し方を1人1人に合わせるホスピタリティも求められています。

臨機応変な対応

「客の流れ」は、飲食店側で操作できるものではありません。

オープン直後に混雑する日、閉店間際に団体客が入店する日、あるいは、予想外にお客さんがこない日など、いろいろです。

今日がどんな客入りか分からない中、時々刻々と変化する状況に対して、臨機応変に物事の優先順位を見極めながら処理していくスキルが求められます。

マネジメント力

飲食業は、アルバイトやパートの従業員が多く、スタッフの入れ替わりも頻繁な職種です。

そのため、働き始めてから数ヶ月しか経っていないのに、後任スタッフの指導を任される場合があります。

自分自身に与えられた仕事は当然こなさなければいけません。

その上で、後輩スタッフの指導を行う必要があるのです。

成長を褒める、ミスを叱る、ときには先輩として失敗をカバーするなど、手厚いケアを求められるでしょう。

このような厳しい環境で身につけたマネジメント力は、ときに営業職や事務職を凌駕することもあるかもしれません。

体力

飲食業は体力勝負です。

忙しい時間帯には、息をつく暇もなくフロアを歩き回ったり、お客様のオーダーに応えたりしなければなりません。

しかし、動き回って足が痛いときでも、身体が重たいときでも、疲れた姿を一瞬たりともお客様に見せてはいけないのです。

フルタイムであれば8時間、明るく振る舞うためのじゅうぶんな体力が必要になってきます。

精神力

飲食業では、精神力も必要になってきます。

仕事上ミスをしたときは、先輩スタッフやお客様からおしかりを受けることもしばしばあります。

例えば、私がショッピングモールの飲食店でアルバイトを始めたときのことです。

混雑時に焦ってしまい、おつりの小銭を渡し間違えてしまいました。

ミスをした自分が悪いのは分かっていますが、店長から厳しく叱られて、精神的に苦しく感じたことを今でも覚えています。

アルバイトでも大変ですが、リーダーや店長クラスともなると、もっと強い精神力が求められるはずです。

アルバイトがしたミスに対するクレーム対応・謝罪対応などをするのは、並の精神力ではできません。

このように、飲食業で働いていると、精神力が鍛えられるのです。

飲食業の経験を活かせる業界、職種

一般的に、飲食業は誰にでもできる職業だと思われているかもしれません。

しかし、ここまででお伝えしたように、実際は毎日さまざまなスキルや経験を磨いています。

そんな飲食業界で頑張ってきた人が転職活動をするのなら、以下の4つの業界を目指してみるのはいかがでしょうか。

その業界を推奨する理由もあわせて解説するので、ぜひ転職活動の参考にしてみてくださいね。

営業職

はじめに紹介するのは営業職です。

メーカー、商社、代理店、訪問営業など、いろいろな企業において営業職は欠かせない存在です。

ただ、どのタイプの企業に入社したとしても、営業職に求められるのは、「自分で商品やサービスを売ること」です。

顧客に商品やサービスを使いたいと思ってもらえるよう、元気に明るく、朗らかに話を進めるホスピタリティの有無がカギになってきます。

ホテル業界

2つ目に紹介するホテル業界は、飲食業と同じく接客サービス職にあたります。

ホテル業界では、旅行や出張で訪れたお客様に癒しの空間を提供するスキルが必須。

日常の疲れを癒し、旅行客には旅先への期待感を、出張利用のビジネスマンには明日のモチベーションを与えられるような、高いホスピタリティが求められるのです。

また近年はグローバル化にともない、外国人観光客も増えています。

飲食店において外国人観光客に接客した経験が、ホテル業界でもじゅうぶんに活かせるでしょう。

教育関係

教育関係の仕事には、相手の立場に立って物事を教える力、成長させるための教育力やマネジメント力が必須になります。

飲食店で働いているときに後輩の指導を経験したことがあるのなら、教育関係の仕事でもきっとその経験を役立てることができるはずです。

教育関係の仕事は、学校の教員だけではありません。

司書、塾講師、キャリアアドバイザーなど、いろいろな仕事があります。

直接誰かに何かを教えるわけではなくても、教育関連の書籍を作る仕事などでもスキルを活かせそうですね。

確かにこれらの仕事には、教育力やマネジメント力以外にも専門的な知識が求められます。

ただ、少し時間はかかるかもしれませんが、志さえしっかりしていれば、決して縁遠い職業ではないはずです。

ITエンジニア

最後に紹介する職種はITエンジニアです。

「IT」と聞くと、どうしても理系的な考え方や、数学的なセンスが求められると思ってしまいますよね。

しかし、そういったいわゆる「理系脳」の有無以上に、人間力が大切なのです。

顧客やプロジェクトメンバーとの関係を築くためのコミュニケーション力、プロジェクトを計画通りに進めるためのマネジメント力などは、飲食業界で身につけられるスキルと似ていますよね。

また、ITエンジニアの仕事は実に多忙です。

そんなときも、飲食業で培った豊富な体力や精神力があれば対応できないはずがありません。

バグや、システム障害が発生したときにもめげずにトライする力、プロジェクトメンバーの士気を向上させるための元気さ明るさも、飲食業と通ずるものがあるでしょう。

最後に

飲食業で培ったスキルが、いろいろな職業に通ずるものであることをご理解いただけたと思います。

特に意外だったのは、飲食業とITエンジニアの関係ではないでしょうか?

まったく違う職業に見えるのに、実は、必要とされるスキルは似ているのです。

というよりむしろ、飲食業で培った多方面のスキルは、IT業界ではとくに重宝されるのではないでしょうか。

グローバル化や技術の進化に伴い、IT業界もより一層の成長を続ける業界であり、今後も多くの人材が必要とされていくでしょう。

この現状を踏まえ、長期的な視点で自分のキャリア形成を考えたとき、ITエンジニアはもっともオススメの職業と考えることができます。

IT系企業のなかには未経験での入社を歓迎している企業もあります。

いきなり未経験で業界に飛び込むのが怖い人には、実践的なレベルまで技術を学習できるITスクールも選択肢の一つです。

まずは、ぜひ、IT業界やITスクールなど具体的な情報を調べてみてください。

具体的なイメージをもつことができれば、より興味がわき、転職への意欲がかきたてられるでしょう!

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