「未経験歓迎」は危険!?はじめての業界に転職する際に気をつけること

「未経験の業界に転職したい!」と思ったとき、まずは求人元のどんなポイントをチェックしますか?

求人サイトで「未経験歓迎」「OJT・研修あり」という魅力的なメッセージを見かけると、ついすぐに飛びつきたくなってしまう人も多いと思います。

しかし、求人案件の言葉をそのまま受け取って、深く考えずに転職してしまうのはとても危険です。

この記事では、豊富な転職経験でいろいろな業界を見てきた私が、「未経験歓迎」求人の実情を深堀りします!

・なぜ会社が未経験者を採用するのか

・未経験でもスキルが身につけられる仕事

これらの点をチェックして、転職者が気をつけるべき注意点を探っていきましょう!

また、記事後半では、未経験者におすすめの求人の種類についても紹介していきます。

転職に向けて具体的に行動を起こしたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください!

なぜ未経験者を採用するのかを知ろう

「未経験可」であるのには、必ず何かしらの理由があります。

まずは、求人を出す企業側の気持ちになって、「なぜ未経験者を採用するのか」を把握しておきましょう。

未経験者求人を出す理由として考えられるのは、以下の4種類です。

・経験者でなくても十分対応できる仕事だから

・すぐに人が辞めて経験者が育たないから

・経験者ではまかないきれないほど景気がいい業界だから

・特殊なスキルが必要で人材が不足している業界だから

それぞれの理由によって、入社後の満足度や求人イメージとのギャップは大きく変わります

未経験者を採用する会社の実情について、ひとつずつ解説していきます。

経験者でなくても十分対応できる仕事

未経験者でもできる簡単な業務は、すぐに仕事を覚えられて軌道に乗ることができそうなので、人によってはとても魅力的に感じるでしょう。

しかし、不安定なこのご時世。

「代わりがきく仕事」「あなたでなくても構わない」という仕事は、雇用の安定性や将来性を考えると非常に危険です。

業績が悪化すると真っ先に切られる対象となってしまいます。

すぐに人が辞めるので経験者が育たない

「十分な経験を積む前に辞めていき、常に人材不足だから」という理由も、「未経験者でも歓迎!」という求人でありがちなパターンです。

これは、転職者としていちばん選んではいけない求人です。

しかし、入社するまでは前任者の事情や社内の雰囲気がよくわからないということもあるでしょう。

事前に「社員の勤続年数の平均」や「教育の具体的プラン」を把握できると、会社選びの安心材料となります。

企業HPや口コミサイトで調べたり、面接時に直接質問したりして明らかにしておきましょう。

経験者ではまかないきれないほど景気がいい業界

社会の需要に追いつこうと、急速に求人件数を増やしているというケースもあります。

ITなど、一過性ではなく将来性がありそうな業界であればこちらを選ぶのはアリです。

新聞や業界情報誌、官公庁の統計などをチェックすると、ある程度の業界動向を予測できます。

特殊なスキルが必要で人材が不足している業界

専門職と呼ばれる職業は、誰でもできる仕事ではありません。

したがって、企業側が未経験者を採用した上で、「入社してからじっくり育てていこう」と考えているのです。

この場合、「下積み」などと呼ばれる期間があり、スキルを身につけるまでに時間がかかるのがデメリットです。

しかし、将来性を考えると、人材の希少価値が高くなる専門的なスキルを身につけられるのは、強力なメリットとなります。

以上のことを考慮すると、未経験から転職するなら特殊スキルが求められる業界がおすすめです。

未経験でもスキルが身につけられる仕事とは

スキルが仕事に密接に結びつく仕事としては、「弁護士」「公認会計士」「パイロット」などがあります。

しかし、未経験からとなるとあまり現実味がないでしょう。

そこで、未経験でも今後長く通用するスキルを身につけられる職業として、「ITエンジニア」をおすすめします。

ITエンジニアは、社会からの信頼性が高く、現実的に目指せる仕事です。

なぜなら、入社後の「使用言語」などのスキルや「参加プロジェクト」「成果物」といった実績がわかりやすく、しかも現代に求められている職業だからです。

ITエンジニアならなんでもよいのか?

ITエンジニアと一口に言っても、以下のように色々な種類があります。

・プログラマー

・セキュリティエンジニア

・インフラエンジニア

詳細は「あなたが向いている職業は実はエンジニアかも!○○エンジニアが増えている」を確認してみてください。

エンジニアの中から、興味がある・やってみたい仕事を選び、そこに強い企業を選ぶ必要があります。

例えば、現在だと、クラウドや5G等で盛り上がっているのでインフラエンジニアがおすすめです。

また、ITエンジニアとして充実した環境で長く働くには、入社後の将来も予測してみましょう。

ITエンジニアの中にも、「監視オペレーター」などのスキルがほとんど必要ない業務があり、それらに回される可能性もあります。

また、研修があるという場合も、「自習中心」や「基礎レベルしか教えない」など、結局は右も左もわからないまま実業務に回される場合も。

そうなるとセンスや運がある人だけが軌道に乗り、それ以外の人は行き詰まり諦めてしまうことがあります。

どのようなITエンジニアの求人が良いのか

では、具体的にどのようなITエンジニアの求人が良いか、紹介していきます。

「未経験歓迎」「研修あり」の表面的な文字だけではなく、以下のポイントを確認して求人を見極めましょう。

担当業務が上流工程まである

ITシステムやサービスの「要件定義・設計」など、いわゆる上流と呼ばれる業務を行っている企業は、将来的に自分も上流工程に関われる可能性があるので魅力的です。

運用や保守も重要な業務ですが、それのみだとスキルは頭打ちになってしまうでしょう。

未経験で入社した社員が、数年後にどのような工程に関わっているのかを知れると理想的です。

教育期間と内容が充実している

未経験からプロとしてのITスキルを身に付けるには、一定期間の教育期間が絶対に必要です。

教育期間が数ヶ月にわたってきちんと確保されている会社は、中途入社した人材をしっかりとした戦力に育てようという意気込みを感じられます。

また、オンラインで録画した動画を見せるだけではなく、講師による直接的な研修が行わるのかどうかも確認すると良いでしょう。

働く人として将来性がある

未経験から就業後にどのようなロードマップを辿れるのか、人材の将来が明確に提示されているかどうかもポイントです。

面接などで未経験から会社へ転職した人と話ができる場合は、積極的に情報収集しましょう。

企業HPなどでロードマップをアピールしている会社もありますが、実際に生の声を聞けると現実性が高まります。

最後に:「未経験歓迎」の業界や求人は、内容やスキルをじっくり調査しよう

「未経験歓迎という求人の実情」「実際に未経験でもスキルが身につく仕事」について紹介してきました。

人材を募集するには、企業側にも事情や願望があります。

長く必要とされる人になるためには、ITエンジニアなどの明確なスキルを習得できる業界がおすすめです。

「自分に合う業界か判断したい」「事前にある程度のスキルを身につけておきたい」という人は、専門スキルを習得できるスクールに通ってみるのもひとつの手段です。

まだ見ぬ業界にわくわくしながら、楽しんで転職活動ができるといいですね!

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