実績も資格もないあなたが副業をはじめるなら、まず今の人脈を掘り下げよ


実績も資格もないあなたが副業をはじめるなら、まず今の人脈を掘り下げよ

副業をはじめる場合、どのような仕事を副業にするのかという点が悩みどころではないでしょうか?

 

高収入が得られそうな副業となると、IT関係やコンサルティングといったものが挙げられますが、全くの知識のない人がはじめる仕事としては、ハードルが高いでしょう。

 

資格を必要とせずに、スキルやアイデアを武器に副業をはじめるにしても、実績がない、スキルを裏付けるようなバックボーンがないような人では、仕事を得るまでが大変です。

 

こうした人たちがどうやって仕事を得るかは、「人脈」と「アピール」の2つがカギになります。

 

 

発注者との出会い

 

資格を必要としない副業でも、ブロガーやアフィリエイターのように、自分一人で仕事を完結できる人でない限り顧客の存在は必要不可欠です。

 

なぜなら、業務を委託してくれる発注者がいなければ、1円の収入にもならないからです。

 

 

こうした発注者とは、副業をはじめれば簡単に見つかるだろうと思っているのなら、それはあまりにも楽観的かもしれません。

 

あなたにとっては副業でも、発注者からしてみれば、信頼できる相手に仕事を依頼したいもの。

 

『信頼』には、受注者の社会的常識、ビジネスマナーといった一般的な教養に加えて、スキルや実績、それらを裏付ける背景までが含まれています。

 

 

 

お金を支払って仕事を依頼するのですから、スキルがあっても実績がない相手を信頼してお願いするというのはなかなか難しいです。

 

ですが、実績は実務に対応してはじめて蓄積できる経験値。

 

ですから、副業をはじめる方は、まず実務を任せてくれる相手を見つけなくてはなりません。

 

 

 

 

今ある人脈を振り返ってみよう

 

全くの見ず知らずの人から業務を委託してもらうことは、あなたが想像している以上にとても難しいものです。

 

例えるなら、あなたが街中で歩く知らない人に仕事の依頼をお願いするようなものでしょう。

 

 

では、誰に業務を委託してもらうのがベストなのでしょうか?

 

その答えは、これまでに培った人間関係の中にいる、あなたの副業を求めている人です。

 

直接関わりある人なら、あなたという人間をよく知っているでしょうから、そうした人から仕事を委託してもらうのが、実績作りをするうえで一番スムーズだといえます。

 

 

 

 

新しい人脈を広げてみよう

 

周りに業務を委託してくれそうな人がいない場合には、友人や知人から誰かを紹介してもらうのも、実績を作る手段として有効ですね。

 

それでもなかなか顧客となるような相手に巡り合えない場合には、交流会や勉強会などを通じて人脈を広げてみるのもいいでしょう。

 

 

勉強会であれば、自分と同じジャンルの副業をしている人と知り合いになれます。

 

その付き合いで、情報交換に加えて知り合いを紹介してもらえることもあります。

 

 

私もライター業でWEBコンテンツ制作から紙媒体の仕事を受けるために、業務を委託してくれそうな人を探していた時期があります。

 

当時、私の友人や知人にそういった仕事をしている人はほとんどいませんでした。

 

そのため、友人の誘いで交流会に参加してお仕事を依頼してくれる人と出会うことができたという経験があります。

 

また、経営者や個人事業主が集まる勉強会に参加した際に、同業者と出会って情報交換をするようになり、その付き合いからクライアントを紹介してもらえたり、新たな仕事を得るきっかけになったりしたこともあります。

 

 

交流会で顧客や人脈を増やす方法は、こちらの記事を参考にしてみてください。

オンラインだけの受注で消耗してませんか?フリーランスの高額な報酬はオフラインのリアルな交流にあり!

 

 

 

 

インターネットを活用してみよう

 

新しい出会いを得るなら、インターネットを活用するのも一つの手です。

 

本業との兼ね合いで、なかなか表立って活動できないような副業の場合も、インターネットを使って仕事を得るのは、有効な手段の一つといえます。

 

インターネットを利用して副業する方法として、下記のような手段が考えられます。

 

 

●ブログやホームページを活用する
●SNSを活用する
●販売サイトを活用する
●クラウドソーシングサイトを活用する

 

 

インターネットを活用するといっても、副業のジャンルによって有用となるものは違います。

 

たとえば、物販関連ならブログやホームページ、SNS、販売サイトを使う方法があります。

 

クリエイティブな副業なら、ホームページやSNS、販売サイト、クラウドソーシングサイトなどもあるでしょう。

 

顧客がどこにいるのか、どのような経路を辿れば、顧客に近づけるのかを考えてみることが重要です。

 

 

 

実際に私の知人を例に挙げて説明したいと思います。

 

 

私の知人に平日は会社員、週末はライターとして働く兼業ライターがいます。

 

ライター業をはじめたころは、依頼してくれる方がおらず、全く仕事がなかったそうです。

 

 

しかし、クラウドソーシングサイトを使うようになり、単発の仕事をいくつかこなすようになると実績もできて、今では業務委託されるまでになりました。

 

クラウドソーシングサイトには、ライターを探す企業や事業者がたくさんいますので、そこでライター登録をしたことはベストな選択だったといえるでしょう。

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インターネットでのアピール

 

インターネットで副業の仕事をアピールする際に、「副業として〇〇をやっています」といった言葉は、あまり良い印象を与えるものではありません。

 

なぜなら、副業といえども仕事を依頼するからには、あなたにプロと同等のスキルや成果を求めているからです。

 

「副業」という言葉を使うことは、「本気で仕事に臨んでいない」と相手に受け取られてしまうリスクがあります。

 

 

アピールする際は、どういったサービスを提供するかはもちろんのこと、一つの事業を立ち上げるのと同じようなイメージで言葉を選んでいきましょう。

 

 

●どのような顧客を求めているか
●どのような使命を感じているか
●どのようなビジョンを持っているか
●どのような結果を求めているか

 

 

改めてホームページを用意するのであれば、これらのことをあなた自身の言葉で綴るのも良いでしょう。

 

SNSでアピールをするのであれば、適切な画像イメージなどと組み合わせると、伝わりやすくなります。

 

 

 

販売サイトを活用する場合は、どのような顧客を求めているかを明確にしておくのも大切です(これをターゲティングといいます)。

 

顧客像がしっかりとしていれば、次につながるお客様とそうでないお客様を見極めることができるようになります。

 

 

 

副業だからといって、収益につながりづらい顧客といつまでも付き合うのは、あまりおすすめできません。

 

業務委託につながるような仕事というのは、契約が繰り返しおこなわれるような長期案件であるべきだからです。

 

 

ここで、再度私の知人の話を例にご説明したいと思います。先ほど例に挙げた方とは別の人です。

 

 

派遣で事務仕事をしながら、副業でデータ入力の委託を受けている知人がいます。

 

タイピングスピードがすこぶる速いというスキルを持っている彼女は、特に数字入力が得意で、主に会計入力やプログラミングなどのテストデータを作る仕事を受けています。

 

 

クラウドソーシングサイトを活用することもありますが、多くは販売サイト経由で仕事を請け負っています。

 

当初はまったく見向きもされなかったようですが、プロフィール欄に自分の得意な入力内容を明記することによって、ターゲットを選別し、どんな使命感やビジョンを持って仕事に向き合っているのかを明らかにしたところ、お仕事を依頼されるようになりました。

 

 

 

そうやって少しずつ実績を積み、今ではフリーランスのプログラマーや個人事業主から定期的に業務を委託されるようになっています。

 

中には安く仕事を依頼してくる相手もいるようですが、そういった方に対しては一度だけ業務を受けたら、二度目はやんわりと断りを入れて、何かあったときには自分から声をかけられる環境づくりまでしているそうです。

 

 

このように、実績がなくてもスキルがあるなら堂々と紹介することも、アピール力向上には欠かせません。

 

 

 

 

最後に

 

副業が解禁された企業に所属している人ならば、これまで「やってみようかな」と思っていた副業や、週末起業もしやすくなったのではないでしょうか?

 

企業に所属して働いていたとしても、将来のことを考えれば今から収入源を増やしておくことは決して悪いことではありません。

 

 

 

しかし、これまで企業内の仕事一本でやってきた人がいきなり副業を始めても、すぐには収益に結びつかないケースは多々あります。

 

資格を必要としない仕事でも、収益を上げるためには、依頼を受けられる外的環境を整え、「人脈」と「アピール」を磨き上げることが大切です。

 

 


この記事を書いたのは

浜田 みか
浜田 みかライター
【フリーライター/作家/電子書籍編集者】家事が苦手のママライター。いつもどうやって手を抜こうか考えています(笑)一番の趣味は、カメラと散歩と海外小説。相棒のEOS Kissを片手に、あちこちを飛び回っています。