副業に役立つスキルを考察すると、仕事の本質が見えてくる。


副業に役立つスキルを考察すると、仕事の本質が見えてくる。

日本人の働き方も随分と変わってきて、最近は本業以外の「副業」を持つ人も増えてきました。一つの会社にずっと勤め上げることが当たり前だった時代から考えると、複数のキャリアを持つことが徐々に認められてきているのは社会的に大きな変化が訪れていると言えるでしょう。

 

「収入を増やしたい」「会社に依存しないキャリアを自分の力で構築していきたい」「スキルアップをしたい」「転職活動中のつなぎとして」など、副業を始めたいと思う人の理由は様々ありますが、実際に始めることができない人がほとんどです。

 

そんな「副業をしたいけどなかなか一歩を踏み出せずにいる人」のために、副業に役立つスキルの掘り起こし方をご紹介したいと思います。

 

 

スキル1:自分を知ること

 

副業で失敗している人の失敗理由は様々ありますが、副業で成功している人の成功理由は案外共通していると思っています。

 

たとえば、副業を始める準備活動を頑張りすぎて肝心の副業を始めていない人。

色々なセミナーや異業種交流会に参加したり副業のために副業に役立つとされるグッズを購入したり、名刺の数や受けたセミナーの数、出費などは増えていく一方なのに副業収入が0のままという人がいます。

 

一方で、副業の準備活動など一切していないのに、あっという間に副業を始めて副業収入も右肩上がりという人がいます。

 

この違いはというと、「自分のことを知っているかどうか」ということに尽きます。副業を始めるための理由やスキルなどを、自分の「外」に求める人よりも自分の「中」に求める人のほうが成功しているのです。

 

 

副業探しをするとなった時、セミナーや異業種交流会などに参加する前に、まずは自分自身について問いかける時間を持つようにしましょう。

 

「自分の性格は外交的か内向的か」「自分が好きなのはクリエイティブかルーティンワークか」「自分にとって何が最大の仕事の報酬なのか」などの質問をしていくと、自分の「好きなことと嫌いなこと」が明確になり自分がどのような副業を求めているのかも明確になるため、副業への一歩を踏み出しやすくなります。

 

 

 

 

● Lesson1

 

セミナーや異業種交流会に通っていると、「副業をして成功している」かのような錯覚に陥りやすいので要注意。副業はあくまでもビジネスなので、収入がなければ意味がありません。

 

「この活動をして収入は得られたか?」とシビアな視点を持つようにしましょう。

 

また、副業は究極の自分探しでもあります。答えを自分の外に求めるのではなく、自分の中に求めることが成功の近道です。

副業に役立つスキルを考察すると、仕事の本質が見えてくる。 -1_r

 

 

スキル2:相手のニーズを考えられること

 

副業を検討している人の中には、週末起業のように自らサービスや商品を立ち上げたいという人もいるかと思います。

週末起業とは、本職である会社員という肩書きを捨てずに、週末や仕事終わりの時間を使って起業することを指します。

 

初めから起業に全てのリソースを捧げることはハードルが高いので、まずは副業として週末だけ起業して軌道に乗ったら本業は辞めるという想定のようです。

 

 

そうした人に注意して頂きたいのが、「自分よがりにならない事業設計」です。

 

この週末起業型の副業を検討している人は、MBAホルダーだったりコンサルティング会社や広告代理店出身だったりという立派な経歴の方が多いのですが、どちらかというと「起業する」「会社員では稼げない大金を稼ぐ」というのが唯一のモチベーションであることが多いように思います。

 

そのためなのか、サービスや商品のプレゼンテーションを聞いてみても、「それってクライアントに需要ある?」というビジネスの要とも言える視点が欠けていることもしばしば。

 

そして、経歴が立派でひびきの良いセールストークは得意だったりするので、起業のための資金調達は上手なのです。

 

 

ですが、肝心の利益を出せないために結果的に資金がショートして事業は頓挫するというのがお決まりのパターン。

 

更に言うと、言葉は悪いですが自分のお金ではなく他人のお金で失敗しているので、失敗から学ぶことは全くなく同じ失敗を繰り返す傾向にあるということも特徴的です。

 

 

起業したり、サービスや商品を0から立ち上げたりすることは誰でもできます。ですが、継続的な利益を出せるサービスや商品を開発することは難しいものなのです。

 

人は、「それがあると嬉しい」「それがあると自分が良く見える」「それがあると自分の課題が解決される」というように自分にメリットをもたらしてくれる商品やサービスにお金を払うもの。

 

週末起業型の副業で成功を収めることができる人は、「消費者メリットや消費者ニーズ」を見抜くことに長けている人でもあります。

 

世の中の動きや消費者マインドに日々注目しながら「そこに消費者ニーズはあるのか」「頂くお金の対価として、そこで自分は価値を提供できるのか」ということを第一に考えて自分のサービスや商品の設計をすることが大切です。

 

 

 

 

● Lesson2

 

副業の成功とは、継続して利益を出し続けること。「起業したい」「お金を稼ぎたい」だけがモチベーションでは利益を出し続けることは難しいです。

 

自分のメリットと同時に、ビジネスの相手方のメリットも考えるようにすることが肝要です。

 

 

 

 

スキル3:計画を立て過ぎずに、臨機応変に対応すること

 

副業を始めようとする時に、しっかりと計画を立ててから動き出そうとする人がいます。とても立派なことではあるのですが、計画に固執しすぎると本末転倒の結果しか出せないこともあるので要注意です。

 

たとえば、週末起業を計画したAさん。

「始めるためには完璧な事業計画書が必要だ」と自分で事業計画書を作ってみたものの自分で納得いかない様子。周囲の人の意見を取り入れながら計画書を練り続けたり、経営コンサルの人に事業計画書を外注してみるなど完璧な事業計画書の完成を目指して1年近く作り続けています。

 

 

未来のことを完全に予想して完璧な計画を作るなど不可能です。また、仕事やキャリアにおいて「偶然性」が大きな要因となるということは成功者のインタビューや調査結果などによっても明らかにされています。

 

ある程度の計画を立てたら、それを実行に移すこと。そして、その時々の状況の変化に応じて、その時にベストと思われる判断を下すこと。変化を恐れずに臨機応変に対応する姿勢が、副業においても重要であると私は考えます。

 

 

Aさんのように副業のために完璧な事業計画書をずっと作り続けているというのは、副業を先延ばしにしていることと同じなのです。

 

副業を成功させるには、完璧な状態でなくて良いのでまずはできることから始めましょう。そしてお客様の声を聞きながら軌道修正していけば良いのです。

 

 

 

 

● Lesson3

副業を始めるために「完璧」を求めすぎてはダメ。計画は実行しないと意味がありません。

 

変化の激しい現代だからこそ、計画に固執しすぎることなく、ある程度の完成度まで至ったらそこで計画を実行に移し、あとは「出会い」や「出来事」を大切にその時のベストと思われる判断を下していけば必ず結果はついてきます。

 

 

 

 

まとめ

 

副業を始めたいと考えている人は多いものの、実際に副業を始めることができる人はかなり限られています。そんな人が副業に向けて一歩踏み出すためのスキルを3つ紹介いたしました。

 

「自分を知ること」「相手のニーズを考えられること」「計画を立て過ぎずに、臨機応変に対応すること」、どれも仕事の本質を捉えたスキルです。

 

この機会に、自分の仕事との向き合い方を見直してみましょう。副業にも本業にも活きてくるはずです。

 

 


この記事を書いたのは

Cool Workers運営部
Cool Workers運営部ライター
フリーランスや副業などの“自由なはたらき方”、税金、働き方改革に関する情報を発信しています。Cool Workers運営部は、様々な働き方をしているメンバーで記事を作っています。