フリーランスの今後の展望は?「フリーランス白書」が語るフリーランスの実態

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フリーランス・パラレルキャリアの活動や福利厚生を支援している「フリーランス協会」が「プロフェッショナルな働き方・フリーランス白書2018」を発表しました。

 

そこで、この記事ではフリーランス白書を紹介し、今後のフリーランスの展望を考察していきたいと思います。

 

 

2015年中小企業庁のフリーランスの実態調査と「フリーランス白書2018」の違い

 

2015年に政府が働き方改革の法案を初めて世に出した頃、同年2月に中小企業庁がフリーランスの実態調査を行いました。

 

調査はアンケート形式で行われ、フリーランスの収入・労働環境・社会の評価・不安・今後の課題・将来性について、わかりやすく解説されています。

 

 

 

その後3年間は、政府の方針で副業解禁や働き方改革の労働基準法改正案が次々と出され、フリーランス人口が急激に増加していきました。

 

そして、政府の働き方改革法案を後押しするように、行政自らがテレワークのモデルケースとなり、自由な働き方を推進し、2017年11月、副業解禁促進のために、従来のモデル就業規則を改定することを発表しました。

 

こうした政府の動きに促されるように、副業解禁に乗り出す企業が大企業を中心に増加していきました。

 

 

 

これらの企業は、情報漏洩防止のために副業先を制限することもありますが、副業の自己申告を義務づけることで、情報漏洩の可能性のある副業に歯止めをかけながら、副業を推進する方向性で動いています。

 

中には、従業員のスキルアップに役立つ副業を積極的に斡旋する企業もあるくらいです。

 

このように企業ごとにさまざまな思惑がある中、フリーランスの中に「パラレルキャリア」というスキルアップを目的にした副業が含まれるようになりました。

 

 

 

フリーランス協会が行ったフリーランスの実態調査「フリーランス白書2018」では、フリーランスの多様性の理解を世の中に広めようとしています。

 

中小企業庁が3年前に行ったフリーランスの単なる実態調査ではなく、フリーランスの普及やフリーランスの労働環境の改善につながる実態調査です。

 

 

 

ここではまず、フリーランスの種類や職種、業務範囲を調査しています。

 

次に収入や労働環境、不安といった、中小企業庁と同じような実態調査、さらにサラリーマンとの違いをクローズアップしています。

 

また、フリーランスになった動機や、サラリーマンの副業への意識、サラリーマンが独立系フリーランスになるときの障壁は何かといった、フリーランスになるための課題に重点を置いて紹介しています。

 

 

 

働き方改革当初のフリーランスの収入や労働環境は、3年経った今もあまり向上していません。

 

しかし、フリーランス人口は確実に増加しています。

 

そして「フリーランス白書」からは、なぜ今フリーランスなのかがよくわかります。

 

フリーランス協会は会員のために、フリーランスの課題を整理し、その解決を目標にして、毎年白書を発表しているのです。

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フリーランス白書からわかる「パラレルキャリア型フリーランス」の実態

 

白書からわかるフリーランスと「パラレルキャリア」の違いと位置づけ

 

フリーランスとは

 

フリーランスは、企業や組織、団体と雇用関係を持たず、独立して仕事を請け負って報酬を得る働き方です。

 

 

 

 

「パラレルキャリア」とは

 

一昔前の「パラレルキャリア」とは?

 

一方、「パラレルキャリア」とは、1999年当時、ピーター・ドラッカーが自署の『明日を支配するもの』(ダイヤモンド社)の中で提唱した概念です。

 

「パラレルキャリア(Parallel Career)」を直訳すると「平行する経歴」となります。

 

 

 

しかし、ドラッカーは彼の著書(『明日を支配するもの』)の中で、「知識労働者は何歳になっても終わることがない」と提唱しました。

 

それは定年退職した後で知識を眠らせるのではなく、「パラレルキャリア」を定年後の第二の人生でも活用できるように、キャリアの育成を推進するものでした。

 

つまり第二の人生は楽しみ方が大事なので、「自分のサラリーマン時代のスキルを活かし、世の中に役立てよう」という、ボランティアや地域の活動など、報酬を二の次にしたものだったのです。

 

 

 

 

現在の進化した「パラレルキャリア」とは?

 

しかし、2016 年ベストセラーとなった『LIFE SHIFT ―100 年時代の人生戦略』(東洋経済新報社)の著者のひとりである、リンダ・グラットンの「ポートフォリオワーカー(リスク分散型の働き方)」の概念で、「パラレルキャリア」のとらえ方が少し変りました。

 

2107年には、主な先進国の半分以上の人が100歳を超えて長生きする世の中になるというのです。

 

定年後も長い人生が待ち受けているのですから、お金以外にも、人生(ライフ)と仕事(ワーク)のバランスが必要であるという考えから、「ポートフォリオワーカー」の概念が生まれたようです。

 

 

 

そもそも、「ポートフォリオ(portfolio)」は、複数の書類を運ぶためのケースという意味です。

 

この意味から転じて、金融系では、資産のリスク管理(資産を分散させてバランス良く管理する)の意味として使われています。

 

ですから、「ポートフォリオワーカー」とは、時間や自分の知識・技能を資産と考えて、そのリスク管理をすることを意味します。

 

 

 

つまり、1つの会社の仕事だけに捕らわれずに、余った時間で、自由な働きで時間や知識の有効活用をして、会社が倒産したり失業したりしたときのために備える副業や、育児や介護の隙間時間を無駄なく活用して働くことを意味します。

 

 

 

しかし、単なる副収入・小遣い稼ぎでは資産の無駄遣いとなります。

 

そこで、自分の「知識・特技・技能」(資産)の向上を目的とした「パラレルキャリア」が、その資産を活用し、しかも向上させ、さらに価値のあるもの高める、といった資産の有効活用という意味になります。

 

資産を最大限に活かすためには、「パラレルキャリア型のフリーランス」が、最も有効な「ポートフォリオワーカー」といえるのです。

 

 

 

こうして、「パラレルキャリア」は、フリーランス全体に浸透していったのです。

 

しかし、「パラレルキャリア型フリーランス」は、まだまだ一般的な副業や、すき間時間の仕事の代名詞になっています。

 

世の中では、一昔前の「パラレルキャリア」の意識、「副業」の認識が残っているようです。

 

自分の知識・技能・特技・趣味が「パラレルキャリア型フリーランス」として世の中に通用するか不安に思い、フリーランスとしての独立を実行に移せないと考えるからかもしれません。

 

 

 

 

「パラレルキャリア」の働き方

 

「パラレルキャリア」の働き方には2種類あります。

 

水平型と垂直型です。

 

水平型とは、会社が終わってからや出勤前、子供が学校に行っている間など、1日の決まった時間に毎日複数の仕事をする働き方です。

 

垂直型とは、会社がお休みの土日だけ、週2日だけ、といったふうに、曜日を決めて兼業する働き方です。

 

 

 

 

「パラレルキャリア」を始めるきっかけとは

 

副業というと、男性のサラリーマンの間でも、お小遣い稼ぎや家計の足し、といったイメージが昔からありました。

 

しかし今では、収入アップもさることながら、スキルアップや人脈づくり、自己啓発といった動機も増え始めました。

 

先に紹介した『LIFE SHIFT』の影響で、リカレント教育(生涯学習)という言葉も注目されました。

 

超高齢化社会の日本では、先の見通しの薄い国民年金・行使年金など、定年後の生活のために、第二の人生を仕事で充実させられるように、準備を始める人が増え始めました。

 

 

 

そんな世の中ですから、日本の「リカレント教育」は、働きながらスキルアップにつながる知識を学んだり、大学や大学院、専門学校で新しい専門知識を身につけたり、生きがいや趣味を追求するために学習する、といった意味で普及しています。

 

60代、70代の司法試験の高齢の合格者が毎年出ているのもその影響でしょう。

 

 

 

「パラレルキャリア型の副業」は、会社以外の場所で働くことで、自己を見つめ直したり、新たな視点で物を見るようになったり、新たな挑戦や自己実現といった、リカレント教育の一つの手段になることもあるのです。

 

副業をして初めて、自分の未知なる天職を発見することもあります。

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フリーランスの種類

 

フリーランスは、クリエイティブフリーランス、職人フリーランス、ビジネスフリーランスに分けることができます。

 

 

 

 

クリエイティブフリーランス

 

クリエイティブフリーランスとは、デザイナー・コピーライター・編集者・アーティスト等のクリエイティブ系の仕事です。

 

2000年頃から少しずつ増え始めた、個人の人脈を通じて顧客を増やしていく、自分の才能だけが勝負の仕事です。

 

また、人脈が大きくなると、広告代理店等やイベント会社を介する取引になることもあります。

 

現在は人脈の他に、クラウドソーシングによって、広告代理店等を通さずに依頼者と直に取引することもあります。

 

 

 

 

職人フリーランス

 

職人フリーランスとは、スタイリスト・美容師、ネイリスト・ハンドメイド作家・イラストレイター、一人親方、トラック運転手、大工、セールス等の手に職のある、まさに文字通り職人系のフリーランスです。

 

昔ながらのCtoB(個人対企業)取引や、ネット等を利用したCtoC(個人対個人)取引も現在では盛んです。

 

CtoCでは、主婦の趣味をブログに紹介することから噂が広まり、その後CtoBとなり、大成功を収めている人もいます。

 

 

 

 

ビジネスフリーランス

 

ビジネスフリーランスとは、エンジニア、ライター、コンサルタント、人事や財務のスペシャリスト等、会社の業務経験を活かし、フリーでCtoB(個人対企業)で働く人たちです。

 

クライアントによっては、契約先企業の名刺を持って、表面上は契約先企業の社員のような形体で働いている人もいます。

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仕事の業務範囲のタイプ

 

フリーランスの仕事の種類には、タスク型・プロジェクト型・ミッション型の3種類があります。

 

どの仕事のタイプも、どのような仕事ができるかを依頼者にアピールするために、「自らの専門性と得意分野」・「仕事の評価の仕方」を明確にする必要があります。

 

 

 

また、CtoBの場合、企業側は、フリーランスに対して、依頼する仕事に求める「経営戦略」、「重要視する要求」などに加え、「求める人材」を明確に提示して、企業が求めるフリーランスを選定しなければなりません。

 

フリーランスの場合、この両者にミスマッチが生じると、仕事が上手くいかず、トラブルの引き金になってしまいます。

 

 

 

では、業務範囲のタイプを順次解説していきます。

 

 

 

 

タスク型

 

タスク型は、指定された範囲の作業を、短期間の決まった納期までに成果物として納品する仕事です。

 

バーナーやロゴのデザイン、ライター、データ入力、翻訳等の、依頼者が指定した仕事内容に適しています。契約は1つずつ短期です。

 

 

 

 

プロジェクト型

 

タスク型よりも少し長い期間(数ヶ月)で、依頼者が指定した範囲の仕事をやって、その成果物を納品する仕事です。

 

人事制度の刷新や企画開発、システム開発や改修などの仕事に適しています。

 

 

 

 

ミッション型

 

期間は3ヶ月・半年・1年といった更新型で、期間の定めや業務範囲の限定もなく、最終結果や目標だけが定められ、後はフリーランスの仕事をする人の裁量に委ねられている仕事です。

 

企業の認知向上やブランディング、採用から育成までの人材開発、販路開拓やアライアンス構築などの仕事に適しています。

 

 

 

 

フリーランス白書の総括

 

フリーランスと称する人は、サラリーマン時代よりも収入が低い人が多いというイメージですが、多くはないもののサラリーマンの平均年収とあまり代わりがないようです。

 

 

 

現在の、18歳から65歳までの全職種の平均収入は432万円(国税庁「平成29年分民間給与実態統計調査」より)です。

 

フリーランス白書の調査でも、月140時間勤務で年収300~500万円のフリーランスが多いようです。

 

(ただし、どちらもあくまで平均値です。)

 

 

 

フリーランスは、このような実態にも拘わらず、副業より本業にしている人が多いようです。

 

フリーランスになったきっかけが積極的なパフォーマンスではなく、失業やリストラの結果、仕方なく、腰掛けで、といったマイナスの思考から始まった人も多いようですが、やってみると、柔軟な働き方や仕事のやりがい、人間関係のストレスがなく、モチベーションも高く、思った以上に居心地が良かったと感じたようです。

 

 

 

報酬に関しては、成果が大きかった人とそうでない人の格差が大きいようですが、さまざまな発見や自己開発、新たな自分発見といった、マイナス面よりもプラス面に満足している人が多いということがわかります。

 

現状から脱却できないので、仕方なくがんばるしかない人も多いのかもしれませんが、これらの満足度が、収入や労働条件、世の中の評価など、マイナス面を打ち消している部分も大きいのかもしれません。

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厚生労働省の副業解禁がフリーランスの展望を明るくする?

 

企業が副業を推進する意義

 

人口減少社会になり、生産性減少から、人材確保のために人件費をカットできず、倒産・倒産の危機に陥る企業が増加し始めました。

 

そんな中、政府は企業の副業解禁を推進し、その結果、まずは大企業から副業解禁の兆しが見え始めました。

 

 

 

副業解禁をした企業の多くは、情報漏洩を防ぐために、副業の雇用先の職種を限定したり、副業先を斡旋したり、副業の雇用先・仕事内容の報告を義務づけたりしています。

 

これらの副業の制限は、情報漏洩防止だけではなく、次のような理由もあります。

 

●会社の知名度を上げるための広報の企業戦略のため
●社員の専門性やスキル向上を目論む
●管理職の経営者視点・イノベーションマインドの育成・体験
●社外経験によって人脈を広げ本業の仕事に活かす
●定年後も自立して働ける人材の育成
●セカンドキャリアの模索の推奨

 

上記を見ると、企業がいかにビジネスに役立つ仕事を副業としているかが伺えます。

 

この経験から、「パラレルキャリア型のフリーランス」の大きな魅力に目覚めてしまう人も多いようです。

 

 

 

 

フリーランスの不安

 

確かに、身一つで働くフリーランスは、以下のように課題が山積みです。

 

●年金
●健康
●失敗したときの賠償問題
●クライアントや依頼者とのトラブル
●スキル開発の場の費用や情報について
●医療費や介護費用の負担について
●介護保険や労災の代わりになるものがない(もしもの時の保険が自分任せ)
●産休・育児休業といったライフスタイルのためのセイフティネットがない
●世の中の評価が低い(とくに金融機関の信用が低いこと等)

 

独立系フリーランスに踏み出すには、上記の不安材料が頭の隅にあるから、「忍耐」によって、サラリーマンという安全地帯に身を置き、いざというときの担保を手放せないでいるのです。

 

しかし、会社員の4割以上が副業に意欲的で、転職するよりも副業へと移行する方が多いようです。

 

 

 

独立系フリーランスには、100万円未満の低収入の人も多いようですが、成功してサラリーマン時代よりも収入増で安定した取引をしている人も、確実にいるのです。

 

しかし、自分が大成功するとは限りません。

 

また、フリーランスは、大残業で超過勤務の人よりも、短時間か7~8時間の人の方が圧倒的に多いし、会社員と比較してもその割合は同じくらいです。

 

自分のスキルを活かしてフリーランスを始めた人でサラリーマン時代に大残業をしていた人は、フリーランスになっても同じような働き方が身について離れないのかもしれません。

 

 

 

このように、フリーランスとサラリーマンの実態を比較することで、副業系フリーランスの不安が伺えます。

 

この副業系フリーランスが、独立系フリーランスに踏み出せない不安が、そのままフリーランスの課題となり、その課題をどうするかで、フリーランスの将来の展望が見えてくるのではないでしょうか。

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フリーランス白書が語る「独立系フリーランス」

 

フリーランスは個人事業主?

 

フリーランス白書が語る「独立系フリーランス」のことを解説する前に、独立系フリーランスと個人事業主の関係について解説します。

 

企業・組織・団体の何処にも雇用されずにスキルを武器に戦う「独立系フリーランス」は、税法上は個人事業主扱いです。

 

 

 

しかし、世の中で個人事業主というのは、法人でない会社の事業主のことを意味します。

 

ですから、フリーランス=「(世の中でいう)個人事業主」ではありません。

ちなみに、自営業の事業主=「(世の中でいう)個人事業主」です。

 

法人でない個人事業主の自営業の事業主は、一般的に税法上優遇されている青色申告で確定申告を行っています。

 

だから、青色申告を行っているフリーランスは、青色申告をするための手続きの一環で、「個人事業主の開業届」で開業したことを税務署に届け出ているので、(法人でない個人の)事業主となるのです。

 

一方、開業届の必要ない白色申告をしている人は、税法上個人事業主扱いでも、世の中の常識では、事業主とはいいません。

 

 

 

白色申告のフリーランスが多いということは、フリーランスの収入が少ないということになります。

 

収入が少なくても、青色申告をした方が基礎控除も多いし、税法上のお得が一杯なのですが、複式簿記が面倒なのか苦手、あるいは市販の財務ソフトを購入してまで青色申告の税法上の優遇を受ける必要のないフリーランスが多いともいえるからです。

 

 

 

 

独立系フリーランスの悩み

 

「フリーランス白書2018」には、アンケートの自由記入欄に挙げられた「独立系フリーランス」の抱える悩みがたくさん紹介されています。

 

筆者もフリーランスでライターをしているので、共感できるものがたくさんありました。

 

悩みはサラリーマン時代と比べて不安に思うことなど、多岐にわたっていました。

 

 

 

サラリーマン時代は、自分の職責の範囲だけをこなしていれば、仕事は会社が用意してくれます。

 

仕事のスケジュール管理だけでなく、仕事のクレーム対処、品質管理、営業、経理、マーケット情報、顧客情報管理、顧客への季節のご挨拶…etc.これらを何もかも一人で行わないといけないのが、独立系フリーランスです。

 

また、サラリーマンだった頃のように、社会保険や厚生年金、雇用保険、産休・育児・介護の手当、失業保険、社会保険の傷病手当、労災保険、資格手当、スキルアップのための講習等の補助金、その他福利厚生等のバックグラウンドが全てなくなります。

 

社会保険や厚生年金は、会社が半分(厚生年金組合の場合は組合独自の掛け率)負担してくれていたので、独立系フリーランスになって、付与家族全員分の国民健康保険料・介護保険料、国民年金の保険料を全額負担すると、いきなり大きな出費と感じてしまうでしょう。

 

しかも、大きな出費の割に、会社の健康保険や厚生年金に比べて給付内容が乏しいのです。

 

 

 

また、世の中のフリーランスの評価はまだまだ低く、とくに融資をお願いしたいときの金融機関の保証会社の審査は厳しいものになります。

 

一般的にサラリーマンよりも自営業者の方が審査は厳しいのですが、まだまだ世の中に認知されていない事業であるフリーランスの将来利益を、金融機関が予測できないので、自営業者よりも一層厳しい査定となるのです。

 

 

 

また、顧客の開拓も営業経験の少ない人がフリーランスになったときは、非常に困難となるでしょう。

 

その場合、まずは自分の人脈を利用して顧客開拓を始めます。

 

しかし、仕事を得るために知り合いのよしみで安い単価で仕事を請け負ってしまって、その結果、自分の人脈を広げる形の顧客開拓はできたものの、単価が全て低くなってしまったという、経営下手な人もいます。

 

スキルに見合った報酬の交渉が苦手な人に多いといえます。

 

最近は副業をする人が増えたので、クラウドソーシングの公募で比較的簡単に仕事を得られます。

 

ただし、クラウドソーシングは手数料が発生しますし、低料金のタスク型が多いので、少しずつクラウドソーシング内での評価を上げて、CtoCではなくCtoBのプロジェクト型へ移行し、信用を得て継続取引に持っていく過程で、質の高い仕事をしていれば報酬交渉も可能になります。

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「フリーランス協会」について

 

「フリーランス協会(正式名称は「一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会)」とは、フリーランスのさまざまな活動や福利厚生を支援している団体です。

 

年会費を支払うことで会員になれます。

 

個人会員や法人会員、企業、自治体の中心にいて、フリーランス・パラレルワーカーのためのキャリア育成、成長支援、互助ネットワーク、コミュニティ構築の担い手となっています。

 

 

 

フリーランス協会は、以下のようなさまざまなプロジェクトを行って、フリーランスの不安解消の支援をしています。

 

●調査・白書プロジェクト
●キャリア支援プロジェクト
●フェアパートナーシッププロジェクト
●子育て両立プロジェクト
●パラレルキャリア推進プロジェクト
●地方創生プロジェクト
●ジョブ創出プロジェクト
●フリーランス与信の検討プロジェクト

 

 

 

また、以下のような支援も行っています。

 

●福利厚生の支援
●賠償責任補償
●大手企業で導入される福利厚生(WELBOX)(第二親等まで利用可能)
●賠償責任補償(受注の信頼アップ)
●法人会員が提供する独自優待
●団体割引月任意加入保険による所得補償
●年会費はフリーランスの確定申告では経費になる領収証発行可能

 

 

 

このように、フリーランス協会は、フリーランスの不安や課題解消に少しずつ取り組んでいる力強い団体です。

 

この団体の活動が先駆けとなって、今後のフリーランスの展望は明るいものに変化していきそうな気がします。

 

 

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

「フリーランス白書2018」は、フリーランスの地位向上のためのフリーランス協会のプロジェクトの一環だったのです。

 

 

 

超高齢化社会になった日本では、定年後の人生がまだまだ長いのですから、若いうちから健康に気をつけ、健康寿命を高め、幸せな老後のために、資産運用等で貯金に励むのも大切です。

 

しかし、「幸せな老後」は充実した老後でなければなりません。

貯金で生活するのは難しい時代です。

それほど私たちの平均寿命は延びています。

 

生涯学習で、一生スキルを提供していける「パラレルキャリア型独立系フリーランス」として十分に活動できるように、今から準備が必要かもしれません。

 

初めのうちは、「パラレルキャリア型副業系フリーランス」でも、力を蓄えて独立系フリーランスになる頃には、フリーランス協会のような団体が充実した社会になって、フリーランスの地位も向上しているかもしれません。

 

 

 

今後はAI社会となり、ますます収入に格差が出てくるでしょう。

 

そんな時代になっても取り残されないよう、「パラレルキャリア型」で、サラリーマンでも、副業でも、兼業でも、フリーランスでも、どの立場であったとしても、AIの進化のスピードに負けないで、時代とともに成長していく独自のスキルが必要となっていくでしょう。

 

 

 

あなたのスキルの活かし方もさまざまです。

 

最近は超難関士業試験で、定年世代の高齢合格者が毎年誕生しています。90歳のフォトグラファーがいたり、スポーツ選手がいたり、最高齢ギネス記録も更新されている時代です。

 

さらに、政府も定年を70歳にするという案を出しています。

 

今後どのような時代になっていくかはまだまだわかりませんが、平均寿命も健康寿命も延びていく高齢化社会となる一方、人口は減少し、年金の懐事情もますます不安になっていくでしょう。

 

 

 

そんな時代を生き抜くには、スキルを活かして上手に高齢化社会を生き抜くしかないのです。

 

フリーランスは、そんなこれからの高齢化社会にピッタリの働き方かもしれません。

 

フリーランス協会のような団体が、今後ますます増えていくことを祈るばかりです。

 

 

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