インターネットを活用してお仕事を受注しているフリーランスが増えています。TwitterのDMから直接お仕事を受注するケースや、クラウドソーシングで実績を積んで、継続的にお仕事を依頼されているフリーランスも活躍しているそうです。
このようにSNSやクラウドソーシングでお仕事を受注するのも一つの方法ですが、ホームページから受注を増やすという方法もまだ有効な営業方法の一つです。
そこで今回はWeb制作の経験がある筆者が、事業用のホームページを効率良く構築して運営する方法について紹介します。
目次
ホームページはどうやってつくればいい?
ホームページを作るためには専門的な知識とアプリケーションソフトが必要です。なので、制作にあたっては外部のプロに依頼することが一般的です。興味があれば自分で制作することも可能ですが、しっかりとしたホームページが欲しいなら最初からプロに依頼した方が無難です。
ホームページの予算ってどれくらい準備すればいい?
ホームページの制作に必要な予算は制作者によってピンキリです。さらに、ホームページに必要なページ数によっても変わってきます。
手広く事業を行っていて必要なページ数が多い場合は、多くの予算が必要です。一方、開業したばかりだったり、まだ事業がそこまで大きくなかったりする場合は、安く作ることができるでしょう。
制作会社によっては、ホームページの制作にいくつかのプランが用意されていることがあります。高いプランほど、より多くのページを作ることができ、様々なオプションも用意されているでしょう。しかし、もしあなたが初めてホームぺージを作るのであれば、まずは一番安いプランからスタートすることをお勧めします。
具体的な金額を出すと、だいたい10万円~20万円くらいの予算があれば、初めてのホームページとしては十分でしょう。フリーランスのように比較的に小規模な事業である場合、必要なページ数はさほど多くないからです。これくらいの予算ですと、お問い合わせフォームのページも含めて3ページから5ページくらいは作れるはずです。
ここで一つ考慮して欲しい事は、ホームページには制作に必要になった経費の他に、完成後の運用にも費用が必要な点です。
例えば、ドメインやサーバの契約料は定期的にかかりますし、制作者に保守を依頼すれば、その分の費用も必要になります。もし広告を出稿するのであれば、さらに費用は膨れ上がります。
あえて制作の費用を押さえて、運用に力を入れるといった戦略も効果的にホームページを運用する方法の一つです。予算をどのように使うかについては、制作者とよく相談して決める必要があります。
WordPressの本当の話
「WordPressを使えば、お客様ご自身で簡単にホームページを更新できます」
こんな話を聞いた事があるかもしれません。
もともとWordPressはブログを構築するためのツールだったこともあり、HTMLやCSSの知識がない人でも扱いやすいという評判が広がっているようです。
しかし、たとえWordPressを使っても、ホームページの隅から隅までクライアントが更新できるわけではありません。実際にWordPressで簡単に更新できる箇所は主に「投稿」「固定ページ」そして「カスタマイズ」の3つです。
「カスタマイズ」というのは管理画面の「外観」メニューにある項目です。市販のWordPressテーマを使った事がある方ならご存知でしょう。テーマによっては豊富なカスタマイズが可能ですが、ここで設定できる項目は、あくまでもテーマの開発者が予め決めた機能に限定されたものです。
WordPressの管理画面で更新できない箇所は、結局テーマを直接修正するしか方法がありません。しかし、これにはWordPressのテーマ開発の知識が必要とされ、HTMLやCSSを修正する作業と比べてさらに難易度が高くなります。
制作者によっては、ホームページそのものだけでなく、クライアントが更新しやすい管理画面の構築にも力を入れているところもあります。WordPressでホームページを作るのでしたら、そういった点も考慮している制作者に依頼するのがおすすめです。
絶対にやっておきたい「スマートフォン対応」と「SSL化」
ホームページを作る時に外せないのが「スマートフォン対応」と「SSL化」です。
ホームページをスマートフォンに対応させる方法はいくつかあるのですが、一番おすすめの方法は「レスポンシブウェブデザイン」です。詳しい技術の詳細は省略しますが、この方法でスマートフォン対応することをGoogleは推奨しています。
また実際にスマートフォン対応しているかどうかチェックするツールとして「モバイルフレンドリーテスト」というサービスが公開されています。
このテストに合格すると「モバイルフレンドリーです」と表示されます。ちなみにこのテストは、レスポンシブウェブデザイン以外でのスマートフォン対応も考慮してくれます。
次に「SSL化」です。SSLとはSecure Sockets Layerの略称です。
SSLの大きな役割は、通信の暗号化とサイト運営元の確認です。以前までは、ホームページをSSL化するには非常に高いコストが必要でした。しかし最近では、SSL化を無料で対応してくれるレンタルサーバもあります。
「スマートフォン対応」と「SSL化」がなぜ重要かというと、この2つを対策することでSEO上有利になることがわかっているからです。Googleは公式ブログでこのような記事を公開しています。
つまり、この2つの施策はSEO対策にもつながり、本来の目的以上の価値があるということです。「スマートフォン対応」と「SSL化」この2つは必ず対策しておきましょう。
ホームページを効率良く運用する方法
せっかく作ったホームページを作りっぱなしにするのはもったいないです。ホームページの運用方法は様々ですが、比較的安価で効果的な運用の一つに「お客様の声」ページを作るという方法があります。
事業に成果がでたら「お客様の声」ページを作ろう
ホームページを作って事業も安定して成果を得られるようになったら、クライアントから自分の仕事ぶりを聞いて、ホームページのコンテンツとして掲載しましょう。
自分の仕事ぶりをヒアリングするのは、ちょっと勇気がいるかもしれませんが、ここでポジティブな反応を得ることができれば、強力なアピールポイントになります。事業の改善と反省の機会も兼ねてクライアントの評価を聞いて、「お客様の声」ページを作りましょう。
まとめ
ホームページは一方的に情報を提供する媒体というイメージが強いかもしれません。しかし、事業内容や実績を一方的に伝えるだけでは、なかなか成果はあがってきません。なぜなら、ホームページに一番必要なのは訪問者視点だからです。
フリーランスとして自分はクライアントのために何ができるのか、どんな価値を与えることができるのか。徹底的に考えて、わかりやすくホームページのコンテンツにしましょう。ホームページはあくまでも集客のためのツールにすぎませんが、非常に強力な武器になります。
そして、あなた自身の本当のビジネスは、ホームページによる集客の先にあります。そのことは常に頭に入れておくようにしましょう。
この記事を書いたのは
最新の投稿
- 2020年11月25日コラム日本の副業事情、アメリカと比較した考察 ―ギグエコノミーの視点から―
- 2020年10月28日はたらき方チェンジキャリアアップを考えているなら、まずは副業でチャレンジしてみるのがおすすめ
- 2020年10月22日はたらく知恵自由を維持するには努力が必須!フリーコンサルで長生きするための信頼関係
- 2020年10月21日はたらき方チェンジキャリアアップしたいならダブルワークが本当におすすめな理由