フリーランスが入るべき健康保険はどれ?保険料の負担を減らそう

フリーランスが入るべき健康保険はどれ?保険料の負担を減らそう
Share on LinkedIn
Pocket

フリーランスは、会社員のように会社で健康保険に入っているわけではありませんので、自分で医療保険に入らなければなりません。保険料の支払いも、会社員であれば給料から天引きされますが、フリーランスは自分で支払わなければなりません。

 

フリーランスが入ることのできる医療保険には何があり、どれを選べばよいのでしょうか。今回はフリーランスの医療保険について考えていきます。

 

 

国民健康保険

 

国民健康保険とは

 

医療保険とは、病気や怪我で医療を受ける際にその医療費の一部を負担してくれる制度で、公的医療保険と民間の医療保険があります。

 

「国民健康保険」は公的医療保険の1つです。公的医療保険には、会社員の健康保険、公務員や教職員の共済組合、船員の船員保険などもあります。日本の公的医療保険は、すべての国民が必ず1つ加入しなければなりません。

 

フリーランスで働いている方のほとんどが加入しているのは、国民健康保険だと思います。国民健康保険は市区町村が運営していて、他の公的医療保険に加入していない人であれば誰でも加入することができます。住んでいる地域の市役所などで手続きをすると保険料の請求がきますので、支払いを行います。

 

 

 

 

国民健康保険料の金額

 

保険料の金額は、前年のその人の所得や市区町村によって異なります。具体的な金額や計算方法を知りたい場合には、お住まいの市区町村に問い合わせるとよいでしょう。

 

会社を退職してフリーランスになった場合、フリーランスとしての収入が少なくても、最初の1年は前年の所得を基準にして国民健康保険料が計算されるので、思いがけず高い保険料の請求がくることがあります。会社員のときと比べて収入が減ってしまった場合には、国民健康保険料の支払金額に注意する必要があります。

 

会社員の場合は会社の健康保険組合に加入するので、保険料は会社と本人とが半分ずつ負担します。しかし国民健康保険の場合は、本人が全額を負担しなければなりません。また社会保険と違って扶養という制度がなく、家族の人数分の保険料を納める必要があります。

 

 

 

 

国民健康保険で気をつけたいこと

 

国民健康保険は高いというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。国民健康保険は、前年の収入に応じて保険料が計算されますので、フリーランスのように収入が一定ではない場合は、前年の収入によって保険料が高くなったり安くなったりします。フリーランスの収入は、年に一度の確定申告で確定します。

 

このときに、白色申告で確定申告をしていると経費として計上できるものが少なくなり、税金だけでなく国民健康保険料も高くなってしまう可能性があります。帳簿をきちんとつけて青色申告の届出をし、青色申告で確定申告を行えば、白色申告で確定申告をするよりも所得金額が少なく計算される場合が多いと言えるでしょう。節税のためだけでなく保険料の負担を減らすためにも、きちんと青色申告で確定申告をすることをおすすめします。

フリーランスが入るべき健康保険はどれ?保険料の負担を減らそう-1_r

 

 

文芸美術国民健康保険組合

 

フリーランスの加入できる保険は、国民健康保険だけではありません。業種によりますが、国民健康保険組合の保険に加入することもできます。

 

文芸美術国民健康保険組合」は、同業者が集まって作った国民健康保険組合のひとつで、文芸、美術、著作活動に従事している組合加盟団体に入っている人と、その家族が加入できる健康保険です。組合の加盟団体に加入する必要がありますので、まずは加盟団体の一覧表を確認してみましょう。

 

イラストレーター、アニメーター、作曲家、写真家、美術家などフリーランスに多い業種の加盟団体が多いことがわかります。

 

文芸美術国民健康保険組合の健康保険については、

クリエイティブ系フリーランス必見!「文芸美術健康保険組合」とは?

こちらで詳しく紹介していますので、参考にしてください。

 

 

 

 

会社の社会保険

 

フリーランスで仕事をしていても、パートやアルバイトでも働いている場合もありますよね。その場合、パートやアルバイトで働いている時間数や日数によって、会社の社会保険に加入できる場合があります。会社の社会保険は、保険料の半額を会社が負担してくれます。加入できるのであれば会社の社会保険に加入したほうが、自分で国民健康保険料の負担をするより安くすみますので、パートやアルバイトをしている人は会社に問い合わせてみるとよいでしょう。

 

また、会社を退職した場合、退職後2年間は会社の健康保険に加入することができます。ただし、この場合は保険料の負担は全額を本人が負担する必要があります。退職後の一定期間、会社の健康保険に加入しておくためには、退職後20日以内に加入の継続を申請する必要があるなど条件がありますので、会社の健康保険組合に確認をする必要があります。また、保険料の支払いが1日でも送れると強制脱退させられてしまうので、注意が必要です。

 

 

 

 

民間の保険制度を利用する

 

フリーランスは、病気や怪我をした場合に、治療費や、仕事をできなくなったときのお金について自分で対策をしなければなりません。フリーランスとしてできる対策のひとつに、民間の保険会社の保険を利用するということが考えられます。

 

たとえば、民間の保険会社の所得補償保険では、病気や怪我で仕事ができなくなり自宅で療養する必要がある場合に、一定期間、年収の60%ほどが保障されるという内容のものがあります。

 

保険会社によって保険商品の内容が違い、どのような条件にあてはまればどんな補償が受けられるのかや、保険料の金額が変わります。民間の保険会社の保険制度を利用したいと思っている場合には、どの保険会社の保険が自分に合っているのかを検討してから選ぶことをおすすめします。何社かの資料を取り寄せ、保険会社に問い合わせをして実際に話を聞いてみましょう。

フリーランスが入るべき健康保険はどれ?保険料の負担を減らそう-2_r

 

 

健康保険の被扶養家族になる

 

フリーランスになって収入が少なく、親や配偶者が会社で働いていて会社の社会保険に加入している場合には、親や配偶者の健康保険の被扶養家族になると、自分の負担する健康保険料がなくなります。ただし、原則として年収が130万円未満かつ扶養してくれる家族の年収の1/2未満であることが必要です。

 

夫が会社員で妻がパートに出ている場合など、夫の健康保険の被扶養家族のままでいるために、パートをする時間を調整して130万円未満におさえるようにしている方も多いのですが、フリーランスの場合も年収が少なければ会社で働いている家族の被扶養家族になることができます。

 

 

 

 

まとめ

 

フリーランスにとって健康保険料の負担は頭の痛い問題です。健康保険料の負担を少なくする一番よい方法は、会社で働いている家族の被扶養家族になることです。しかし、収入が多ければこの方法は使うことができません。パートやアルバイトを併用している場合には、パートやアルバイト先の社会保険に加入できないか問い合わせてみるとよいでしょう。

 

文芸美術国民健康保険組合の加盟団体に入ることができる業種であれば、文芸美術国民健康保険組合の健康保険に加入するのもよいと思います。

 

国民健康保険に加入する場合には、確定申告時にしっかりと青色申告をすることで、負担も少なく正しく保険料を納める工夫をすることもできます。

 

 

Share on LinkedIn
Pocket