フリーランスで働いている皆さん、これから独立してフリーランスを検討している皆さん、フリーランスで働く人たちがどんな生活をしているのか、その実態が気になりませんか。気になるフリーランスの生活を探ってみます。  

統計調査からみる平均的フリーランスの生活

2016年1月に日本アプライドリサーチ研究所が中小企業庁に委託され「小規模企業等の実態把握調査」という調査を行っています。800人のフリーランスへの「フリーランス事業者調査」も行われていますので、調査結果から見える平均的なフリーランス像をご紹介します。     1.勤務時間 時間や場所に縛られない自由さが魅力でもあるフリーランスですが、定休日は不定休(76.6%)なものの一日の平均労働時間は平均値で7.14時間と一般のサラリーマン並みです。 抱えている仕事次第で忙しさが変わるためか、曜日の感覚がない生活を送っているのではないでしょうか。とはいえ、仕事とプライベートのけじめをつけるためか、労働時間は会社勤めをする人と同じように一日7時間程度にしているようです。     2.勤務場所 働く場所に制約が無いフリーランスですが、仕事をする場所は自宅(85.8%)という方が大半です。事務所を設けていたりカフェやコワーキングスペースを利用する人は少ないようです。 自宅で仕事をされる場合、仕事が立て込んでくると一週間、家から一歩も出ていないなんてこともあるかもしれません。自宅を職場とすることで通勤時間や通勤ストレスのない時間や心にゆとりがある生活を送りやすく、ワークライフバランスがとりやすいというメリットはありますが、特に自宅で仕事をされる方は仕事とプライベートの境界線があいまいになるデメリットもあります。     気分転換をし、仕事への集中力を高めるためにも、鬱々とストレスを溜めこまないためにも、もっと積極的に外へ出る方が良いかもしれません。   新橋、銀座、汐留の駅近くには、Basis Pointという30分から気軽に入れるカフェのようなコワーキングスペースもあります。気分転換にこのようなコワーキングスペースを利用してみるのもよいでしょう。     3.収入 フリーランスの1年間の売上は300万円未満(計56.4%)と、国税庁調査による非正規社員の平均年収170万円を上回ってはいるものの、給与所得者の平均年収415万円を下回る人も多いようです。   請け負っている仕事の契約額は一件あたりでは100万円未満(84.1%)と大きな案件はあまりありません。小規模な案件を一週間以内(9.8%)から1カ月以内(15.6%)といった短い周期で多数こなしています。   仕事の受注に置いては固定客から受注する仕事が70%から100%(47.0%)と高くなっています。固定客は収入の安定に貢献してくれますが、特定の得意先への依存度が高くなってしまうと、得意先に何かあった時に共倒れのリスクもあるために注意が必要です。     4.満足度 フリーランスで働く人は、仕事の自由度や裁量の高さ(大変満足+満足:72.6%) や仕事の内容ややりがい(大変満足+満足:64.9%)、生活(プライベート)との両立(大変満足+満足:62.3%)に満足しています。一方、収入(大変不満+不満:51.2%) については不満があるようです。   しかし、全体としてフリーランスという働き方には満足(大変満足+満足:50.8%)しており、金銭だけでは測れない価値に魅力を感じています。    

一週間の生活を見直そう

統計調査からは仕事とプライベートの境界があいまいになる傾向があり、収入が課題という傾向が見て取れました。フリーランス生活を充実させるために、これらの課題にどう対応すればよいでしょうか。   まず、不定休となっている休日を見直し、週に一日か二日の定休日を設けるのがよいでしょう。体が資本のフリーランスでは体調を崩した途端に収入を失ってしまいます。そうなる前に、定期的に休日を設けましょう。特に自宅で作業をされる方は意識して休みを取ることが大事です。   また、どうしても目先の仕事に注力しがちですが、自分の腕が頼りで人脈が大事なフリーランスでは仕事だけではなく、自己投資や人脈作りにも時間をかけましょう。自己投資や人脈作りのために、週に一度は外部のセミナーや勉強会に参加するようにすると、気分転換もできて仕事への集中力も上がる効果が期待できます。         多くのフリーランスの方には一週間の流れというのは関係ない上に、収入面を除いては現状に大方満足しているようです。しかし、体調管理やメリハリを持った生活を送るためには、一週間の流れを意識した方が良いのではないでしょうか。           今回は、Vol.8で取材させていただいた飯沢さんからのご紹介、Lifepower料理研究家として、食のコンサルタント・レシピ監修等を手がけるSachiさんにお話を伺った。     ミスユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタントのエリカ・アンギャルさんとトークショーを行ったり、原千晶さん主催のがん患者向け料理教室を開催したり、更にはテレビ東京の「生きるを伝える」という番組への出演の経験があるSachiさんは、食と健康に関するプロフェッショナルだ。     そんな華々しい活躍を芯から支えるのは、ご自身が病を乗り越えた経験から生み出された生きる知恵だった。   【Cool Workerなヒトビト】Vol.11生きるを伝える-1_r    

経験から学び発信する

Sachiさんは教育事業でのご活躍中の2010年に子宮頸がんになったが、手術をする選択をせず食事療法等を行いわずか一年でがんを克服したというご経験がある。周囲の方の支えもあり、最高の選択で克服できたと話す。その時、自分の使命を悟ったと言う。       「自分が手術しないでがんを克服して証明することで、同じように病気になった方に少しでも勇気を与えられるのではないか、何かメッセージできるのではないかと考えました。同時にそれが自分の使命だと闘病時の時から思い、がんと共存してきました。」       がん患者の「選ぶ力をつけること」「選択肢を増やすこと」をただ発信したいということが明確にあったSachiさんにとって、フリーランサーは最適の方法だった。       ご自身の経験を軸にフリーランサーとして自分だけにしかできない仕事をされているSachiさんは現代を生きる女性にとって特別なアイコンだ。料理教室やイベントの企画を通して健やかな生き方を提案する伝導者として、またそれを実践する1人の人間として共感する方は多い。        

自分という人間をさらけ出す

フリーランスになって良かった点は、何と言っても自分のしたい事を同じ価値観を持っている方とできることだと話す。フリーランスは時に収入が不安定な面があるが、Sachiさんを見ていると、それは些細なことだと気付かされる。       仕事に注ぐ情熱は勘定できるものではないし、その分だけ人の心を動かすことができるのだ。そんな第三者の生き方に直接コミットする仕事だからこそ、仕事で心掛けていることがあると言う。       「どんなに小さい仕事でも、場所を借りるというだけにしても、自分の軸の部分や思いは初めにちゃんとお伝えしています。私自身を理解してくださり、お互い目指す方向が一緒の方とお仕事をしたいと思っています。プライベートでも、仕事でも「Sachi」という人間をさらけ出していますね。」       Sachiさんのお話は不透明な部分が全くない。どんな人でも自分の身を案じる余り本音を隠してしまうことがあるが、それは逆に自分の首を締めてしまうことになる。今は共感の時代と呼ばれているほど個人の情報発信が繋がりを生む時代でもある。       Sachiさんのように本音で仕事をするということは今後更に求められてくるだろうし、身心共に健やかに生きる秘訣だろう。   【Cool Workerなヒトビト】Vol.11生きるを伝える-2_r  

これからも土台は健康

食に関するイベントやパーティーは基本的にご自身が主催して、集客し開催している。またコンサルタントやレシピ監修などのお仕事は、営業はしておらずSachiさんを応援する方のご縁で頂いているという。今年になってからは企業とも提携する機会が増えていると言う。       「多くの方に健康の大切さを知ってもらうために個人では限界があります。今後は自身のベジの商品開発・企業への食育活動・学校や病院のベジメニューの監修・本の出版等を考えています。」       仕事の規模が大きくなっていくことは、いい仕事をしている一番の証拠だ。それに加えてベースにあるのはあくまで「健康」。休日は自然浴などをすることで自分の健康を維持し、いい仕事ができるという好循環をつくっているように思えた。何かうまくいかない時は「自分の心と体を労わる」という本来当然のことに立ち返ってみるといい、と教えてくれたようだった。         最後にSachiさんに聞いた。お気に入りの仕事場は?         「もちろん、Basis Point です(笑)」     【Cool-Workerなヒトビト】Vol.11生きるを伝える-3_r     Sachiさん、どうもありがとうございました!       フリーランスで働く皆さんはどういった場所を仕事場にしていますか。調査では最も多いのは自宅で作業される方でしたが、フリーランスの方に特にお勧めなのがコワーキングスペースです。 コワーキングスペースは、様々な業種や職種の人々が場所を共有しながら、それぞれの仕事を行う共有オフィス環境です。   個室形式が多いレンタルスペースとは異なり、ワークスペースは図書館のようにオープンになっているので、仕事場として一人で作業することはもちろん、他の利用者とのコミュニケーションを通じて刺激を得ることもできます。 今回は、東京都内で選りすぐったコワーキングスペース10選をご紹介します。  

1.ありんこオフィス

渋谷駅から徒歩3分という好立地のコワーキングスペースです。駅前の好立地ながら、10時から22時までの1日プランでも1,500円で利用できます。15分100円という短時間のプランもあるので、移動の空き時間を有効に使うにも便利。どのプランでもフリードリンクを利用できるので、カフェなどで作業するよりもお得です。また、空席状況はtwitterで随時流れていますし、あらかじめ利用が決まっているのであれば電話予約も出来ます。        

2.いいオフィス

「いいオフィス」は上野駅から徒歩2分、上野にいい空間を作って、いいクリエイターが集まって、いい会社が増えればいいという思いで作られました。木の温もりが感じられるオフィスで広くて素敵なキッチンもあります。レンタルスペースとしても運営しており、月額利用会員になれば登記もできるので、事務所としても利用できます。        

3.Co-Edo

Co-Edoは茅場町駅徒歩2分、水天宮駅、日本橋駅、八丁堀駅、東京駅も徒歩圏内です。1,000円で終日利用可能で、よりお得な月額プランもあります。勉強会などのイベントも毎日のように開催され、雑談こそがコワーキングの醍醐味という考えを持って運用されているので、他の利用者から刺激を受けたいという方に特におすすめです。Co-Edoを仕事場にする方同士で、思わぬコラボレーションが生まれるかもしれません。        

4.co-ba shibuya

ITやデザインなど色々な分野の人が混ざり合って面白いことが生まれるような場を作りたいと2011年12月にオープンしたコワーキングスペース。その後、赤坂、調布、田町、池袋といった都内ばかりでなく、気仙沼や鹿児島、飛騨高山と日本全国へとネットワークを広げています。渋谷での月額利用や1日利用だけでなく、全国のネットワークも利用することが出来ます。2016年8月には東京都の「インキュベーションHUB推進プロジェクト事業」にも採択されました。        

5.パセラのコワーク

バリリゾートをコンセプトにしたカラオケ店「パセラ」と同系列のコワーキングスペース。東新宿駅徒歩1分の立地で、リゾートのような快適空間を目指しています。静かで集中して作業したい方向けの電話や打ち合わせ禁止エリアと打ち合わせしながら作業したい方用のスペースが分けられていて、その日の気分でどちらでも利用できます。フリードリンクコーナーや焼き立てパンのサービスもあり、同スペースの満足度調査では94.5%の利用者が「友人におすすめできる」と回答しているそうです。        

6.Hatch Cowork+KIDs

Hatch Cowork+KIDsは赤坂にあるキッズスペース付きのコワーキングスペースです。キッズスペースは新生児から就学前のお子様までが対象となっていて、平日11時から16時までの間、専門のスタッフが子どもの相手をしてくれます。もちろん、お子さん無しでの通常の仕事場としての利用も可能です。利用者がそろってお弁当を食べるBento-Lunchといったイベントや、利用者同士が情報交換を行うコミュニケーションボード等で利用者間のコミュニケーションにも配慮しています。          

7.Hub Cafe

Hub Cafeは東京駅八重洲口徒歩3分のコワーキングスペースで、フリードリンク付一日980円で利用できます。シャワーや女性専用のパウダールームも用意されており、アフターファイブのための身支度や、皇居近辺をランニングするランナーにも利用されています。          

8.Basis Point

JR新橋駅銀座口徒歩1分のBasis Pointは電源、ネット環境、プリンター、有料会議室などを揃えた電源カフェ・コワーキングスペースです。会議室は大小3つあるため、大人数の打ち合わせもできるコワーキングスペースとなってます。フリードリンク制で、料金は30分200円(税別)から。利用者の交流をサポートする掲示板があり、メンバーの顔写真や仕事の内容、名刺などを見ることが出来るので、そこから新たな人脈が広がるかもしれません。          

9.44田寮

「よしだりょう」と読み、起業家に特化し、24時間365日の利用が可能な「ちょっとむさ苦しいけどエキサイティングな学生寮みたいなWORKプレイス」です。事業構築やPR,投資家との交流会など企業家をサポートする仕組みが充実しています。ノマドワーカー向けのドロップイン利用は入室時間が11時から20時に限られるものの、24時間1,000円で利用可能(出入り自由)です。          

10.LEAGUE

東銀座駅徒歩2分のLEAGUEは「Seats2meet」というスキルや専門分野を登録する仕組みを日本で始めて導入したワークスペースです。「Seats2meet」では、今日、どんな人が集まっているのか見ることが出来るので、リアルとバーチャルの両方で交流の輪を広げることができます。             数時間や一日といった短時間での利用が出来るコワーキングスペースも多いので、自分にあった場所を探していくつか回ってみるのもお勧めです。